《改行表示》8.2人が見上げた空は、雲が流れ行く澄んだ青空だったんだろう。 僕にも見えたよ。 【ピスタチオ】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-12-13 02:37:49) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 独特なユーモアのある作品。不幸なんだけど、テンポ良くかつ予想通りに落っこちていくので逆に笑えてしまう。アル中のコックが施設に入ってあっという間に治るシーンは爆笑。悲劇を装った喜劇というのだろうか?なんとも奇妙な名作。 【dee】さん [地上波(字幕)] 9点(2007-07-25 00:04:54) |
6.《ネタバレ》 リストラされレストランは潰れ、新しい仕事はダメで車に乗れなくなったり、レストランと呼べない店で働いて給料貰えなかったり、テレビや家具を差し押さえられてギャンブルで失敗と、悲惨な出来事の連続なのに前向きとは違うけど決して後ろ向きにはならない、挫けない夫婦の愛が素晴らしいです。妻「決して許さない」夫「帰ろう」妻「いいわ」のシーンなんか最高ですよ。彼らはほとんど言葉を発しなければ表情にも出さない。リストラをカードで決めるシーンやコックが治療費を払うシーン、レストラン仲間との別れのシーンなどの本来感情的な場面でさえ実に淡々と描かれています。それでも無言の中にある心の叫びがしっかりと聞こえて、喜怒哀楽をあまり見せてくれないのに観終わった後に心が温かくなるのがこの映画の凄いところです。色使いも素晴らしく、尻尾を元気良く振る犬が何とも可愛らしい。二人で始めたレストランに客が入ってようやく夫婦に晴れ間が訪れた時のあの様子の微笑ましさ。生きている事の幸せを静かに、だけどとても強く感じさせてくれる作品です。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-05-23 18:26:15) |
5.《ネタバレ》 バスの運転手にキス。フィンランドってどんな国だよ! と一人突っ込んでいると、この二人は夫婦であることが分かる。おいおい何プチドッキリやってるの、と監督の思惑にまんまとはまる。所々に可笑しさを誘うシーンがある。夫の解雇をトランプで決めるシーン(そんなアホな!)。映画館のもぎりのお姉ちゃんに悪態をつく夫(妹かよ! 又騙された)。回転資金をカジノで稼ごうとする(やめろって)。愛想の無いレストラン(「いらっしゃいませ」は日本の文化か?)。監督の掌で遊ばれながら、私はこの短いお話にぐいぐいのめりこんで行った。そしてラストの夫婦のカット。無表情なオウティネンが笑ってるようにみえる。かー、いい話だ。アホな日本人が海外旅行やブランドものや学歴でしか幸せを叶えられないのに反して、この貧乏の極地にいる二人はそれをしっかり掴んだ。見習わなくちゃいけないんじゃない、こういうの。それにしても支配人は銀行には金を払えず、なんで新規の回転資金は出せるの? こういう詮索は無粋か。 (ビデオ) 【komati】さん 9点(2004-03-09 21:59:57) (良:1票) |
4.この映画が製作された当時、フィンランドでは失業率が20%以上にも上り多くの人々が仕事を失ったという。フィンランドを愛するカウリスマキ監督にとっては、これは失業した人たちへの「めげずに頑張れ!」という応援のメッセージなのかもしれない・・・。最後に出てくる今は亡き俳優「マッティ・ペロンパーに捧ぐ」という文章も涙を誘う。 【かんたーた】さん 9点(2004-03-04 14:57:57) (良:2票) |
3.アキ・カウリスマキ監督いいですねぇ!!なんともいえない雰囲気のある人ですね。でもどこか笑ってしまうのは何故??かっこいい人きれいな人が一人も出ていないってのもスゴイ。全然リアルじゃないようで妙にリアル。音楽も素晴らしいです!! 【kaneko】さん 9点(2004-03-03 09:55:42) |
2.《ネタバレ》 穏やかで、心優しい作品です。犬が可愛らしい。静かに描かれる夫婦の絆がとても愛しい。後の『過去のない男』に繋がっていくような作風だと思います。 【藤堂直己】さん 9点(2004-01-25 11:13:39) |
1.やみつきになるような、根暗~なユーモアのあるカウリスマキマールド。またこのおばちゃんかよ!と思いつつ見ましたが、これはおすすめ! おばちゃんが仲間をあつめるところがカッコいい。見終わると元気が出てくる作品です。 【ETNA】さん 9点(2004-01-20 18:08:32) |