10.今敏監督の三回忌の折にCSの特集で今更ながら観賞。で、最後の千代子の台詞→平沢師匠のロタティオンのコンボであえなく号泣。そりゃ泣くよ!泣きゃあいいんだろ泣きゃあ!ラストシーンについて、主人公の人生を懸けた壮大なオナニーに付き合わされただけ、とか文句言ってる人をたまに見かけますが、かなり普遍的なテーマを描いていると思うんですけどねぇ。永遠に手の届かない何かをひたすら追い求めて、どこかで力尽きて自分を悟りながら死んでゆく、誰の人生だってそうなんじゃないですかね。願わくば千代子と今監督の来世に祝福のあらんことを。 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2013-02-03 23:33:53) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 この作品、かなり好きなんです。 ストーリーは出来の良い短編小説とか漫画のような感じ、沢山絡み合う伏線、それにいちいち納得のいく、さらに自分の想像も挟める答え。そっかぁ成る程な~おでこペチン、みたいな。このやられた!感がこの映画最大のキモだと思います。 ラストの台詞も、またおでこペチンですよ。この台詞があるから「千年女優」という題名がバーンッと輝くんじゃないかな。でもこの台詞、監督のわざわざ用意してくれた答え合わせみたいですよね。無くてもそれはそれでおもしろいかも。 騙し絵のような演出もおもしろいです。監督は、「何でこの内容を実写でやらずアニメなの?」と、よく言われたそうですが、このくるくるとスピーディーに展開していく画は、実写よりアニメの方が映えると思います。 ストーリーといい騙し絵演出といい、なんだかこの映画自体が、巨大な万華鏡のようです。視聴者が、登場人物のインタビュアーみたいに迷い込む、「体感」する作品というか。そこに一人の女優と日本映画、取り壊されるスタジオの歴史などの、設定、時代背景がピッタシと挟まって、奇跡的にこの万華鏡が出来たんではないでしょうか。今のところ、今監督の最高傑作だと思います。見てない方は、ぜひこの万華鏡、体感してほしいなぁ。 【あした】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-05-11 04:20:56) |
《改行表示》8.《ネタバレ》 走る。とにかく走る。何が何でも走る。ガムシャラに走る。 それこそ振り向かないでひた向きに走る。 激動の20世紀と言う時代を邦画が一番輝いてた 昭和という時代までを走り抜けた女優藤原千代子。 限りなく恋焦がれ一途に純愛を貫き通し1000年という時を越え 銀幕の中を通して女優として走り抜けた。 女優を否定しながらも恋の為に女優になり 恋の為に女優を演じ続け恋の為に・・いつの間にか人生を演じ続けていた。 「だってあたし、あの人を追い駆けてるあたしが好きなんだもの♪」 彼岸の際まで女優と言う人生を走り抜けたその先に鍵の君は居ず 藤原千代子という唯一人の女優が居たのだ。 |
7.《ネタバレ》 中盤までは「ちくしょう、もっと日本映画観ておくんだった……! これは10年後に観るとさらにおもしろそうだな……」なんて思いながら観ていたのですが……こうきたか。走れ、千代子! 走るあなたがトゥキダカラーッ!(某韓流)……ここからは冷静に。走る千代子と日本映画史をオーバーラップさせて撮るなんてカッコイイ! こんな映画を観せられると安易に過去の映画をパクろうなんて考えは吹き飛んでしまいますね。なんせ膨大な映画史を扱ってると思われます。僕は「蜘蛛巣城」「無法松の一生」くらいしかわかりませんでした。車輪は「無法松」ですよね? あと「ゴジラ」や「忠臣蔵」「新撰組」みたいなのもありましたね。原節子さんの話は聞いたことしかないのですが、多分そうですよね。うーん……勉強するしかないですね。これはもう10年後にチャレンジするしかないでしょう! 【ようすけ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-25 01:21:51) |
【おでんの卵】さん 9点(2004-09-02 04:57:04) |
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《改行表示》5.東京ゴッドファザーズがよかったんで、こちらも思い出して投稿しました。 褒めてるみなさんが書いているとおり、スピーディーで奇想天外な展開の楽しい映画でした。 【小原一馬】さん 9点(2004-07-27 19:56:50) |
4.《ネタバレ》 千代子のラストのセリフが不評だったりするのですが、私はあのラストのひと言に強く納得してしまいました。「そーでしょうとも!」って。ありゃ落語の「下げ」にあたるモンだと。千代子が「あの人」を追いかけ虚構と現実の間をひらりひらりと駆け抜ける波瀾万丈の物語は、題するならば『ホラ吹き女優の大冒険』。「あの人」のために女優を生きた千代子にとっての世界の総て。なんて幸せで素敵な人生なんだろ!と思った私だったりします。『キル・ビル』にも通じる映画の愛に満ちていて(元ネタ映画のセレクトがなんでもありだ)、虚構の映画、虚構のアニメ、だけどそれがなんだっていうの?とばかりに次々と花開いてゆく映像世界に、満ち足りた気分になるひとときでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 9点(2003-12-09 23:18:53) |
3.アニメーションならではの迫力と遊び心。しかもストーリーがしっかりしていてドラマがある。良い作品ですね。今監督は実写を撮ればいいのに言われる理由がこの作品にも出ていると思う。最後、あの一言を言わせたことで確かにアニメの枠を飛び出していると感じました。でも、戦国時代から現代までのストーリー、場面と衣装の切り替え。これはアニメでしか出来ない素晴らしいアイデアだし、今監督はこれをやりたかったのだと勝手ながら私は思います。だから、今監督にはアニメーション映画の監督でいて欲しいです。 【tomomi】さん 9点(2003-10-28 02:59:53) |
2.最後の一言が「余計」かと思えたが、面白かった。横で「何でやねん!」と始終ツッコミに明け暮れていた脇役の兄ちゃんに共感しつつも。笑。ここ何年の日本のアニメの中ではかなり上質かと、思う。 【aksweet】さん 9点(2003-06-25 12:04:15) |
1. 大好きな作品です。駅で看板を見て以来、ずっと期待していたのですが劇場へ見に行く時間がなくビデオで見ました。 キャラクターもすごくいい味を出していて、場面の移り変わりは見ていて楽しいです。途中、爆笑してしまいました。 主題歌が大好きで、ネット上で試聴してからサントラまで買ってしまい、作品を見る前から聞きまくっていました。万人に好まれる内容ではないかもしれませんが、一部の人はたまらなく好きな作品だと思います。 【ダオ】さん 9点(2003-02-24 13:33:46) |