12.《ネタバレ》 アクションシーンで感動したのは初めてでした。
この作品最大の特徴としては『アクション映画では何故かヒーローの銃弾はバシバシ当り敵の銃弾は当らないのか』と言う主人公補正に理由を付けた『ガン=カタ』。
設定自体はそこまで深くなく『ふーん・・・』程度だが、それを圧倒的なまでのアクション演出で見事に説得力を持たせている。
『敵陣のど真ん中で一歩も動かずに全方向射撃』『敵の布陣や装備を見極め、あえて距離を詰めることで敵の攻撃を防ぎ一方的に攻撃』『拳銃による白兵戦』 等々、アクションシーンの数は多いがその全てにおいて主人公の戦法が異なっており全く飽きなかった。
『戦争の素である感情を薬で抑え、嗜好品(本や美術品等)を持つモノは厳罰』と言う世界観も悪くなかった。
ストーリーは『感情の素晴らしさに目覚めた主人公が反逆者になる』とストレートだが、子犬を見て微笑んだり、子供と分かり合えた所等結構良質なシーンもあった。
『反逆者と決めつけて自分の要塞に招き入れたのにもかかわらずボディチェックすらせず武器持ち込まれる』等突っ込み所は確かにあるし、『死別してるとは言え妻子持ちの主人公がオバハンに惚れるのは・・・』となかなかシュールなシーンもあるが、中にはあえて視聴者の想像に任せようとした演出とも取れる内容にはなっていたと思う。
設定や話に目新しさは無いがほぼ及第点、と言うかあのアクションの素晴らしさを考慮すれば十分過ぎる。
秩序が良い意味で崩壊し、パニックになる小学校の教室で一人笑みを浮かべながら勉強を再開する息子カッチョイイ!!