暗黒街の顔役(1932)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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暗黒街の顔役(1932)

[アンコクガイノカオヤク]
Scarface
(Scarface, the Shame of the Nation)
1932年上映時間:93分
平均点:8.07 / 10(Review 15人) (点数分布表示)
公開開始日(1933-03-13)
アクションドラマモノクロ映画犯罪ものヤクザ・マフィア小説の映画化
新規登録(2003-07-27)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-12-31)【イニシャルK】さん
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監督ハワード・ホークス
キャストポール・ムニ(男優)トニー・カモンテ
アン・ドヴォラック(女優)トニーの妹 フランチェスカ・"チェスカ"・カモンテ
ジョージ・ラフト(男優)トニー・カモンテの手下 ジーノ・リナルド
ボリス・カーロフ(男優)北地区のボス ギャフニー
ジーノ・コラード(男優)カフェのウエイター(ノンクレジット)
ジーン・ハーロウ(女優)本人役(ナイトクラブのシーンで/ノンクレジット)
ハワード・ホークス(男優)ベッドの上の男(ノンクレジット)
落合弘治トニー・カモンテ(日本語吹き替え版【オンデマンド】)
湯屋敦子トニーの妹 フランチェスカ・"チェスカ"・カモンテ(日本語吹き替え版【オンデマンド】)
牛山茂(日本語吹き替え版【オンデマンド】)
原作アーミテージ・トレイル"Scarface"
脚本ベン・ヘクト
W・R・バーネット(会話部分 他)
シートン・I・ミラー(会話部分 他)
ジョン・リー・メイヒン(会話部分 他)
ハワード・ホークス(ノンクレジット)
撮影リー・ガームス
製作ハワード・ヒューズ(ノンクレジット)
ハワード・ホークス(ノンクレジット)
編集ルイス・マイルストン(ノンクレジット)
その他ハワード・ヒューズ(演出スーパーバイザー 他/ノンクレジット)
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5.開口一番の長回しでぎゅっとひきつけて、アクションシーンは鮮やかなカット割りでポンポン見せてくる。緩急のつけかたが巧すぎ。ハイテンポで見せるカーアクションがまた素晴らしく、並走シーンもクラッシュシーンもかっこよすぎ!死体と共に映される×印(作品の一番最初は画面いっぱいの×印)がいやでも目に付き、だからこそ妹と相棒の部屋ナンバーⅩが映されるところはショッキング(リメイク作『スカーフェイス』で知ってはいるんだけど)。ボーリングをするシーンと殺しのシーンのカットバックは『ゴッドファーザー』を代表とする後年の様々なギャング映画が頭をめぐる。このときの最後のワンピンの倒れ方がまたかっこいいのだがどうやって撮ってるんだろう。カポネをモデルにしたというキャラクターがまた強烈なのだがその子供のようなわかりやすさが魅力的でもあって、その魅力は映画に釘付けにする重要な要素ともなっている。忘れちゃいけないのがお間抜けな秘書の存在。当時としてはかなり強烈なバイオレンス描写に富んだ作品だったと思うが、そんな中でもユーモアはけして忘れない。それでいてユーモア部門を一手に引き受けていたこの秘書が最後の最後に感動まで届けてくれるのだ。いやー、書いてみてあらためて思ったが、素晴らしい映画だ。
R&Aさん [映画館(字幕)] 9点(2010-03-05 18:06:07)(良:2票)
4.《ネタバレ》 ハワード・ホークス監督のギャング映画とはどんなものかと興味あって、ずっと前に借りてきて観たこの作品、やはり面白い。流石、ハワード・ホークス監督!ちょっとした何気ない工夫によって、ただのマフィア映画ではない凄さを感じました。雨の中での弾丸シーンやラストの「X」などこういう所も本当に上手いと思った。
青観さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-11 19:24:19)(良:2票)
3.カポネをモデルにした映画だそうで、ホークスが語るところによると、実際にカポネが見て偉大な映画だと言っていたそうな。なんかそれを知るだけで凄いもんですね。さてさて、この顔役さんは、無邪気で子どもっぽくて寂しがりやにして、征服欲、独占欲にあふれたギャングであります。トンマなシショをずっと雇っているところや、妹から撃たれないところなどなんか憎めません。突然の発砲音にも平然とする強さと、周りの人物がもがれうろたえる脆さ、そこがなかなか魅力的なのですが、ラストは大きく×の刻印が打たれたかのように突き放されてしまいました。この×印の使い方、まーいろいろと出てくるんですが、私は妹のドレスが一番気になりました。妹が派手になり背中にはドレスの×のラインが・・・、顔役のラストを暗示するようで。見終わって思わずコインを弾きたくなるエポックな一品であります。
彦馬さん 9点(2004-06-11 00:32:30)(良:3票)
2.《ネタバレ》 先にアル・パチーノのリメイク版を見ていたのでどうしても比べながら見てしまいましたが、こんなにシンプルでスタイリッシュだったとは。特に冒頭の、口笛吹きつつ銃を構えてボス(当時)を撃ち殺すシーン。影のみの表現。社会正義に満ちた前口上がしらじらしく思えるほどかっこいい。ギャング映画を見る男は、どこかギャングにあこがれる部分を持っている、という男の心理を良く分かっている。この映画を見て「ギャングはいけない」と思う男はいないだろう。むしろ男たちの破滅の美学を感じて憧れてしまいそうだ。ただ、妹への執着やボスの女への横恋慕の部分はリメイク版の方がしっかり描かれていたと思う。
ラーションさん 9点(2004-06-05 00:49:33)
1. アル・カポネの逸話を下敷きにアーミテージ・トレイルが書いた原作を、伝説の富豪兼プロデューサーとして名を馳せたハワード・ヒューズが制作し、当時36歳の若きハワード・ホークスが実にダイナミックに監督したギャング映画の傑作がコレ。1983年にデ・パルマが「スカーフェイス」のタイトルで設定を現代化して(パチーノ主演で)リメイクしたが、このオリジナル版には遠く及ばぬ冗長な凡作。トニーを演じたポール・ムニの醸し出す凄味・狂気は本作が今を去ること70年前の作品という事実を踏まえれば見事と言うほか無かろう。しかし、本作とリメイク版との最大の差はトニーの舎弟役をニヒルに演じたジョージ・ラフトの(コインを指で弾く独特のポーズが実にキマった)圧倒的存在感に尽きる。本作で一気にブレイクしたのも納得!リメイク版のスティーブン・バウアーなんぞ比較対象にすらならないw。そして何よりもホークスの畳み掛けるかのような簡潔にして要領を得たテンポの良い演出で93分を一気に観せるってか魅せるのが矢張り最高!!ベン・ヘクトの練達のシナリオも貢献度大。以後の犯罪映画に与えた絶大なるインパクトに敬意を表して…9点!
へちょちょさん 9点(2003-07-28 03:39:15)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 8.07点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6213.33%
7213.33%
8533.33%
9533.33%
1016.67%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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