5.《ネタバレ》 フィルム・ノワールの傑作。
フリッツ・ラングのドイツ時代の美術がアメリカ映画で活かされた良い例です。
「飾窓」とは元来ドイツを始めとするヨーロッパで産まれた物。
フリッツ・ラングは「M(エム)」でフィルム・ノワールが誕生するキッカケを作ったようなものですが、ラング自身もアメリカでいくつかノワールの傑作を撮っていることに注目です。
この「飾窓の女」は普通のサラリーマンが抱いた「夢物語」。
飾窓に映る絶世の美女の絵。
それが突然目の前に現れる!
そんな彼女と関わる悪夢のような時間・・・犯罪、証拠隠滅、警察やマフィアまで絡んでくるスリルな展開・・・ラストの結末には賛否が分かれると思いますが、私はハッピーエンドに終わってよかったなーと思います。
それでもこの作品に不満が残る・・・という方にはこの作品の姉妹編と言える「スカーレット・ストリート」。オススメですよ。