《改行表示》50.《ネタバレ》 クエンティン・タランティーノ監督4作品目。 タランティーノ節炸裂で最高に楽しい作品だった。これは常識破りのタランティーノの発想、センスを純粋に楽しむ映画。ストーリーは単純で同じ暗殺団の仲間にリンチされお腹にいる子供を奪われた(と思った)花嫁の復讐の物語。 時系列入れ替えによる脚本と超個性的なキャラクター達に奇想天外な世界観、壮絶アクションの数々、アニメの挿入。楽しめる要素がてんこ盛り。千葉真一に栗山千明、田中要次、國村隼といった日本人キャストも多数出演。 キルビルの世界観は常軌を逸しているが、虜になる。沖縄で寿司屋を営む服部半蔵から日本刀を授かるとか東京のヤクザNO.1の用心棒GoGo夕張は超凶暴な女子高生で制服姿で鉄球みたいな凶器を操るとか、一見なんやそれと思うけどだんだんその設定が自分の中でハマってくる。 印象深いシーンも多い。ブライドとヴァニータ・グリーンのナイフでの決闘にクレイジー88との死闘。意外と変態医者バックを倒すシーンも好きですね。そしてオーレン石井との雪の降り積もる日本庭園での闘い。ユマ・サーマンとルーシー・リューがお互い片言の日本語で言葉を交わして始まる一騎打ち。オーレン石井を倒して流れる梶芽衣子の修羅の花は最高! キルビルは全編にわたりタランティーノの選曲センスが冴えわたる。opのBang Bangに始まり布袋の有名なテーマ、Don't let me be misunder stoodなど最高のマッチングを堪能できる。タランティーノは自身の映画に既存の歌や音楽しか使用しないことについて自分の映画の本質を理解できない知らない人に作曲を頼みたくないからだとコメントしているが、タランティーノ主導の元で既存のものを使用するからこそこのマッチングも成立していると言わざるを得ない。 とにかくタランティーノの繰り出すアトラクションのような映画。日本人にとってはニヤニヤしてしまう箇所も多いし、映画として未体験ばっかりでとても面白かった。これぞタランティーノ!! ただ、いくらなんでもクレイジー88は血が出すぎ。 【whoopi】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-09-14 21:04:00) (良:2票) |
《改行表示》49.《ネタバレ》 もっと早く見たら良かったというのが第一印象です。グロシーンが多いこの内容は明らかに見る人を選ぶと思いますが、自分的には大ヒット。 開始5分で早速アクション、あれだけバトルをブチこんで100分強。全体の半分以上が殺陣。なんという贅沢。刀匠服部半蔵?ヤクザなのに全員日本刀?、 銃を使わないのか?、制服美少女(栗山千明、決まりすぎ)の得物が何故トゲ突き鉄球?美形キャラに残酷な死に様容赦ないなとか、こういう ネガティブな感想を呼びかねない要素も全てチャームポイントになってしまう珍しい作品です。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 9点(2015-06-09 14:51:33) |
《改行表示》48.《ネタバレ》 こんなにやりたい放題な映画もそうないだろう。 もちろん誉め言葉です 【走馬灯】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2013-03-10 14:20:59) |
47.《ネタバレ》 皮膚を突き刺し血を吸う蚊、着火する銃弾、そして美しいユマ・サーマンのあまり美しくない外反拇趾。それらをシネマスコープの巨大スクリーンぎりぎりいっぱいに接写するタランティーノは、世紀のバカだ。かつてカンヌまで制したこのバカは憧れのルーシー・リューを起用したいばっかりに、カタコト日本語がせいいっぱいの彼女をあろうことかジャパニーズヤクザの女親分の座にゴリ押しし、異を唱える日本人代表としての田中の親分=國村隼の首をバッサリはねて片付けてしまう。ルール無用なこのバカはそうしてまさにユマ・サーマン扮する主人公×××よろしく、悪趣味なプッシーワゴンに乗って自らの信じる道をひたすらに危険な曲乗りで爆走するのだ。ブライアン・デ・パルマばりの分割画面だの、ダリオ・アルジェントばりの色彩マジックだの、深作欣二ばりのバイオレンスだのにはじまり、闘う制服美少女モノから梶芽衣子主演映画に至るまで、俺的フェイバリット・ムービーに節操なく熱烈なオマージュを捧げまくるバカ。そんな世界一幸福な映画オタクとしてこのバカな映画監督が描き出すのは、服部半蔵が寿司屋兼刀鍛冶としてOKINAWAに潜伏し、日本刀ホルダー付きのシートが用意された航空機AIR Oが首都TOKYOのネオン街を低空飛行するトンデモ大国ジパング。そして悪趣味で出鱈目でいてどこか魅惑的なこのパラレルワールドを孤高に勇往邁進するユマ・サーマンの姿だ。彼女はそんな異界におけるさらなる異物として、二重の孤独を抱えそこに立つ。その姿はバカバカしいけど美しい。『修羅雪姫』や『女囚さそり』のように「復讐」を美しく描くためには、卑劣な敵にも真っ向から臨む気高い志と生命を賭した文字どおりの死闘が必要なことを、このバカはバカなりに知っているのだ。たとえ18禁ゲームのような醜悪さではあっても、満身創痍になりながら人を斬るサムライ気取りのこの細長い白人女は、その暗い瞳にちゃんと梶芽衣子の魂を宿している。タランティーノはよっぽど梶芽衣子が好きなんだろうな、と思うと、ちょっと泣けてくるほどだ。(それなのにバカバカ言っちゃってごめんねタラちゃん。 でも一転、変態殺人鬼と同じレベルに堕ちて「復讐」を乱痴気騒ぎで楽しんじゃう最新作『デスプルーフ』は美しさのかけらもなくてただただ不愉快なだけだったよ。) 【BOWWOW】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-11-29 01:44:37) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》46.《ネタバレ》 大好きです。 レザボアドッグスはよかったけどパルプフィクションはちょっといまいちかな、と思って、自分の中のタラちゃん評価が微妙にはなっていたのですが、キル・ビル、超良いです。 好きなシーンはキル・ビルといえばあのシーンの(ベタです)オーレン・イシイを筆頭にゴーゴー、ソフィア、クレイジー88の皆さんが青葉屋の廊下を歩くところです。あの曲!ゴーゴーの顔!後ろでおらおら歩いている覆面男たち!(その中に田中要次さんを見つけ俄然上がる俺のテンション)もうかっこいいの一言です。 次点は冒頭のブライドの包丁ファイトシーン、それとソフィアの腕ぶった切られシーン2回目、です。 タラちゃんの好きなところは、痛いシーンはしっかりと痛いところ、ソフィアのあげる生理に訴えてくる「ぎゃああぁぁあああ!」ていう悲鳴がいいんです。見ていて辛い、でもそれがいい。 【towa】さん [地上波(字幕)] 9点(2009-07-19 19:33:14) |
45.《ネタバレ》 タランティーノ監督の趣味がそのまま映画になりました!という感じでしょうか。そのこだわりが半端じゃないだけに、引き込まれてしまいました。そして、タランティーノ監督の選曲は相変わらずセンスが良い! 全編通して梶芽衣子の主演作品へのオマージュが満載です。尋常じゃない血の吹き方なんかは、「修羅雪姫」そのまんまだし、ユマ・サーマンの鋭い目は梶芽衣子の目とおんなじですもんね。普通に見て違和感のあるシーンは、全て監督が意図的に入れたものだと思います。公開当時はまだ元ネタを知りませんでしたけど、それでも単純に楽しめたのを覚えています。ここ最近、単なるリメイク作品が多いけど、こういうオマージュを捧げたオリジナル作品って、最高に面白いです! 【たけたん】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-12-01 21:26:08) |
《改行表示》44.《ネタバレ》 面白い、カッコイイ、センスがいい。さらに笑えるという良作。 タランティーノの日本文化に対する造詣の深さもうかがえるし、かなりお勧め! また、他の映画のパロディ的なシーンもかなりあるようだが 元ネタをあまり知らない私でも十分楽しめた。 グロいという意見もあるが、アクションシーンは派手でマンガチックなので残酷さは無く、楽しめる。というか笑えたりもする。(とくに最後の対決のところとか) そして、一番の見所は栗山千明演じるGOGO夕張の、存在感と美しさでしょう。 ルーシー・リューのトンでも日本語とかそういったところで話題になっていて イロモノ扱いされているがかなり完成度はたかいと思う。 【クリマロン】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-07-20 01:39:41) |
43.不真面目臭がただよっていたので敬遠していましたが、友人からDVDを借りて観てみたらすっかりハマりきって観てました。日常と日本を忘れるにはぴったりですね(笑)。 【HOPUKO】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-12-06 23:01:25) |
42.長らく友人に貸していたDVDが戻ってきて、二度目の鑑賞。やっぱり面白いですね。理性とか常識とかをどっかに置いておいて、単純に非日常的なエンターテイメントを楽しむには、絶好の作品だと思います。(もちろん、一部の感性が合う人にとって。)テンポがいいし、殺陣がかっこいいし、登場するキャラはそれぞれどぎつく際立ってるし、使われる音楽も最高です。それと、途中のアニメね。実写でやることも可能だったろうに、あえてアニメを使う。いいセンスをしてると思いました。 |
《改行表示》41.この映画を何も知らずに見たとしたら、おかしな日本の描き方のグロい映画と低い評価になってしまいます。 でもタランティー監督はすべて承知の上でやっていると思うので高い評価を与えます。 選曲は文句無しにいいです! 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-10-13 23:40:28) |
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40.感じて見る映画だなあ~と見ながら思いました。心地よい。ストーリーはべたべただし深く考えるものではないんです。途中入るアニメかっけー!!素敵な音楽の中での踊ってるみたいな人斬シーン!!(別にグロ平気でも好きでもないですが)初めてのタランティーノでした。 【Mari】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-09-08 21:16:44) |
39.大好き! エゴもここまで来ると好感に変わる。この際周囲の評価なんか気にせず、独自路線を疾走して欲しいです。タラ万歳! 【ともとも】さん 9点(2005-01-06 19:08:52) |
38.これつまんないという人がけっこういるんですね。そこがショック。何であんなにセンスいいのってぐらい音楽はひたすらカッコイイです。 【チビすけ】さん 9点(2004-12-13 11:15:33) |
《改行表示》37.ストーリーは単純極まりないB級感たっぷりの『復讐もの』です。それもそのはずで、70年代に流行った香港のショウブラザーズ映画や、日本映画の「修羅雪姫」、マカロニウエスタンの「女ガンマン」等の、タランティーノが個人的に好きな作品を集大成した作品だからだ。 復讐ものでのアホ映画ではセガールの「沈黙シリーズ」、アクションでのアホ映画ではバンダムの作品が有名だが、それらの作品との違いは「映像センス」と「徹底した遊びっぷり」、更には「音楽センス」ではないだろうか。 映像に関しては、色んな映画の名場面をパクッているので非常に格好いい。嫌、むしろ格好良くて当たり前である。そして、その場面に適した曲を当て込む。曲も過去の作品からパクッているのだが、時には自分の好きな曲をシーンに合わせて入れることもあるようだ。 そして何と言っても凄いのが「遊びっぷり」です。ユマやルーシーに片言の日本語で喋らせるが、これが非常に面白くて笑わずにはいられない。ヤクザの会合のシーンでは、ルーシーの英語演説をファタールがご丁寧に通訳しています。これは明らかに日本の記者会見での通訳をパロッて笑い飛ばそうとしています。飛行機にしても作り物バレバレで(しかも機内には刀差しが!)、これに対して本気で突っ込んでいる人はタランティーノの悪ふざけにまんまとハマッています。 あと、血しぶきが飛んだり、腕が飛んだり、首が飛んだりとグロテスクなシーンが指摘されていますが、多少映画を知っている人ならタランティーノの作風が昔からそうであることは常識ではないのでしょうか?? 【おはようジングル】さん 9点(2004-08-24 17:38:04) (良:3票) |
36.《ネタバレ》 『映画秘宝』で、黄色いトラックスーツで日本刀を構えるユマ・サーマンの写真を見た瞬間に、俺の血はグワァッ!と熱くなった。「うぉぉぉ!この映画見てえ!」…というワケでやっぱ最高でしたッ!ちなみに…映画『殺し屋1』に「ワレコラボケウラワレェ!」と、ワケが分かんないけど異常にドスの効いた携帯電話をヤクザがかけるシーンがあるのですが、DVDの三池監督のコメンタリーによれば「タランティーがこのシーン好きでさぁ、この役者紹介してほしいって言われたんだよねー、今度新作撮るらしくてこの映画に出てるような役者たちみんな出るんだよー」と言ってたンですよ。だから、例のヤクザ達がナニ言ってるのか全く分からない例のシーンは、絶対ワザとやってるンだと思いますよ。そして、クレージー88の「童顔クン」は2度目は絶対斬られると思ったンだけど…お前だけズルイわ(苦笑)。 【幻覚@蛇プニョ】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-07-19 11:29:27) |
35.いやあ、なんかみる前はもうちょっと真面目な感じだと思ったのだけど、みてびっくりした。すげえB級っ気があったね。久々にこんなグロイのみたなあ。あんまタランティーノ監督の作品をみていないだけに読み違いしてた。でも個人的にこういうの好き。これをDVDでみて、2を映画館でみたくなったんだけど、もう終わってしまったんで残念。DVDでるの待つかな。 【rainbow】さん 9点(2004-06-13 17:52:05) |
34.劇場で2を先に見てから1をDVDで見ましたので、謎の部分にワクワクできなかったのが残念です。やっぱり続きものはキチンと順番通りに見なくてはいけないと肝に銘じました。この「キル・ビル」という作品は劇画ですね。カンフーに西部劇にチャンバラ。いちばん人目をひくという色である黄色のジャージ、おまけに黒のライン入りで(これってブルース・リーだよね?)そこに返り血を浴び、コントラストもばっちりのウマ。これでもかと首は飛ぶ、腕も足も飛び、血しぶきがあがる、でもそこにはリアリティはなくユーモアが漂うという、タランティーノのバイオレンスは痛快です。相変わらずというか久々にバカバカしいのをやってくれたタランティーノ、大好きです。ウマの意識が戻るシーンでは「パルプフィクション」で胸に注射されて悲鳴とともにガバッと起き上がったあのシーンを思い出しました。アンニュイな雰囲気のウマがいい意味のミスマッチね。ダリル・ハンナはこれを機にガンガンはじけてほしいな。今でもCMなんかで見かけた時、栗山千明という名前じゃなく私の頭に浮かぶのは「GoGo夕張」です。 【envy】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-06-08 12:25:55) |
33.ツッコミどころ満載ですが・・なんと言っても、ジュリー・ドレフュスが見っけモノ(笑)”BANGBANG”が切ない。 【★ピカリン★】さん 9点(2004-06-06 16:19:06) |
32.うひょーうひょー これこそ僕が待っていた映画だ キャラクターも良いし小ネタもおもしろい バカバカしさもある また音楽もかっこいい 殺陣はあそこまでやらなくてもって思いましたけどね でもやりたかったんでしょうね 彼は ココまでやってくれるとは思いませんでした 期待以上でした 【ぺぷとりじ】さん 9点(2004-06-04 22:35:52) |
31.馬鹿映画だ荒唐無稽映画だと、口々に賛辞とも酷評ともつかぬ意見が飛び交う本作品。しかしその表層的なイメージにとらわれては何も生まれない。タランティーノ監督はこの不可思議な映画を通して、一体何を訴えようとしたのだろうか。俺はひとえに「一つの意志を貫き続ける精神」がテーマだったのではないか、と考えてやまないのだ。主人公・通称ブライドは男に復讐を挑むために、長い道のりを歩むことを決意する。その節々において、彼女は感情の機微を晒け出し葛藤するようなシーンが皆無であることに注目したい。一つの意志を貫く決意はかくも人間を強くし、大いなる行動結果を生み出すのに繋がるのだ。それをしっかりと心に踏まえつつ、俺はこの映画にこう叫ぶのだ。「四年間同じ着メロかよ!!!」 【コバ香具師】さん 9点(2004-06-01 14:32:47) (笑:3票) |