《改行表示》51.個人の正義、組織の正義、社会背景としての正義が入り乱れ、 2人の人生が大幅に揺すられる様。そして取引の情報奪い合いや追い詰められ、逃げての緊迫感。 最高です。 欲をいえば潜入2人の心情がもう少し描かれればな、と思いつつ、 いや描く(セリフにする)ことがないからこそ、 むしろ空間でその二人の虚しさや恐怖、芯に持つ正義が伝わってきたのかもしれない。 【元祖】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-01-28 21:42:00) |
50.《ネタバレ》 2度目の鑑賞だけど初見より引きこまれたのが意外だった。「ディーパテッド」もなかなかだったけどこれは断然オリジナルの方がいい。警察とマフィア、お互いに情報漏れから潜り込んでいる裏切者を特定しようと焦るが、先にばれたら一巻の終わりという命がけの緊張感がたまらない。突っ込みどころは多々あるけれど切ないラストに余韻が残る。 【ProPace】さん [CS・衛星(吹替)] 9点(2016-11-10 17:18:11) |
《改行表示》49.《ネタバレ》 香港犯罪映画の傑作。警察と犯罪組織の間で互いに間諜を潜入させているという新奇な設定が興味を引く。潜入捜査官のヤンと組織から送りこまれたラウの対決が見どころ。どちらも優秀な警官で、その高度な応酬に見応えがある。 丁々発止と火花がちるような知能戦、ひりひりと肌を焼くような神経戦、紙一重の際どさで障害を乗り切る緊張感、裏切りや大物の死など予想できない展開、そして衝撃的な殺人場面…、緊張感が持続し、全編に渡り弛緩するところが無い。作品の価値を高めているのは、間者である両人の懊悩が恐いほど描けていることだ。組織のための道具ではなく、いつ正体が露見するかと怯え、不安を抱え生きている、恋人や婚約者のいる生の人間なのだ。ヤンは長年に渡る潜入捜査の緊張感から不眠が常態化し、精神を病んでいる。警察に戻ろうとするが、彼の正体を知っている上司は死に、ラウによって警察のデータベースから彼のデータは消去されてしまう。ラウはボスから「道は自分で選べ」と教えられていたが、選んだ道はボスを殺して、組織から足を洗うことだった。しかし、彼の正体をする別の人物が現れ、その人物も殺さなければならなかった。又、ヤンにより婚約者に正体は知られてしまった。勝者というものは無い。一度人としての道を踏み外してしまったら、生きている限り心の平安は得られない。生きながら無間地獄に落ちる。その恐ろしさが胸に迫るのだ。巧みと思う演出を上げる。ヤンとラウの接近遭遇だ。二人はお互いを知らないが、警察学校の同期であり、オーディオ店で一度顔を合わせている。環境が違えば、親友になれたかもしれないという演出だ。ヤンが映画館から出たラウを追跡するが、あと一歩のところで取逃がす。このようにして緊張を作りだしているのだ。ヤンの上司の警視が落下して車に激突するのは、あっと驚く演出だ。組織のキョンはヤンの正体を知ったにも関わらず庇う。組織の人間にも友情があるのだ。ボスもどこか憎めない。正義と悪という二元対立ではなく、犯罪者も人間として描いている。最後の想定外の展開とその衝撃度は計り知れない。 残念なのは、屋上に呼び出されたラウのすぐ後ろに拳銃を持ったヤンが現れる場面。どこに隠れていたのか。それとヤンがラウの正体を暴く録音を所有しているのなら、何故警察に提出しなかったのか。それによりヤンの身分が証明されるはずだ。 【よしのぶ】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-01-14 04:15:47) |
《改行表示》48.《ネタバレ》 警察とマフィア、それぞれスパイを長期潜入させて物語が展開されるスパイサスペンス。 ラオール・ウォルシュの「白熱」やボリス・バルネットの「諜報員」を思い出す傑作だ。 “無間地獄”の中を泳ぎ続ける二人の男たち。 進んで地獄を選んだ者、選べなかった者の差。内通者vs内通者、二匹の“犬”による心理戦。一方はモールス信号で情報を送り続ける。 本物の自分はどっちなのか、スパイを探すスパイ。場面の切り替え方が秀逸だ。 生き残るために手段を選ぶ余裕は無い。 “自分の道は自分で選ぶ”。 警察となったアンディー・ラウは、マフィアでありながら仲間から寄せられる信頼に戸惑いを見せる。 「俺は本当はおまえらを殺す側なんだよ」と。 だが、ラウはまだ仲間がいるだけいい。 一方、マフィアとなってしまったトニー・レオンは常に孤独な存在だ。誰も頼れない、誰も信じられない。 だがレオンは知らない。彼が唯一すがる蜘蛛の糸である警察に、マフィアのスパイがいる事を。 ラウは半ば充足感を得ているが、レオンはいつ死ぬか解らない恐怖と戦い続ける毎日だ。 それでも、レオンは自分の責務を果たそうと最後まで諦めない。 世渡り上手と、すぐ壊れてしまいそうな男。 それが徐々に逆の立場へと追いやられるスリル。 最後の最後まで愉しませてくれる屈指の映画です。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-21 14:32:56) |
《改行表示》47.《ネタバレ》 スパイ同士の裏のかき合いが面白い。 意外な展開の連続で、スリリングで目が離せない。 潜入捜査の映画にしては珍しく、無駄に派手なアクションシーンがないのも気に入った。 必要最小限に抑え、心理戦に重点を置いているのがいい。 ワン警視がタクシーの屋根に墜落したのはインパクト有り。 説明を極力省いて、含みを持たせた場面が多い。 そのため、くどくならずにテンポがよくなっている。 その反面、うっかりすると含まれた意味を見逃してしまう。 たとえば、ヤンの元恋人が子供の年を一つ間違えた理由など、最初はわからなかった。 マイナス点としては、省力されている部分が多くて、わかりにくい点も。 ラウがボスを殺した理由も明確には描かれていない。 シリーズ三部作なので、Ⅱ、Ⅲと観ればわかる部分もあるが、単体では処理されないまま投げ出された印象。 また、二人の青年時代を演じた役者が全然似てないので、あれはわかりにくい。 どっちがどっちだっけ?となかなか現在の姿と一致せず、観直して確認した。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 9点(2012-12-06 00:47:41) |
《改行表示》46.《ネタバレ》 素晴らしい。 ラストは少し読める展開といえば展開だったが、そこから逃げずにやりきった所も、逆にこの映画に凄みを加えたように思う。 導入から、序盤の麻薬取引の緊迫感溢れる駆け引き。 序盤から、こんなの持ってきて後半だれるんじゃないだろうか?心配してしまうくらいの出来だったが、後半もしっかり緊迫感を保ち、そのままストーリーが進んでいくのは圧巻。 ラブ要素は正直不要とも思えるが、これくらいは入れなきゃヤン刑事に救いがなさすぎるという点で作者の親心だったのかも。 リメイク作が絶えないのも納得だし、リメイクしても内容の変えようのない所も納得。 【バニーボーイ】さん [DVD(吹替)] 9点(2012-11-18 15:37:48) |
45.今までに見たスパイ系サスペンスでは最高傑作です。かなり感情移入して見てしまいました。このDVD、普通に市立図書館で借りました。今の図書館は普通にアクションやサスペンスやホラー映画まで置いてあるので凄いですね。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-07-07 15:23:43) |
44.“潜入捜査”というテーマから引き出せるスリル・人間ドラマを全て詰め込んだかのような決定的名作。主演二人の魅力には神々しさすら感じる。ラストまでひたすらに魅了されてしまう。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-08-17 22:15:24) |
43.ハリウッドリメイクより絶対にオリジナルの方が良い。トニー・レオンが特に良い。 【カエル本舗】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-07-16 10:19:39) |
42.《ネタバレ》 ハリウッドがリメイクするほどの傑作。ハリウッド版よりはるかによい。余韻がある。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-03-05 20:41:24) |
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《改行表示》41.人肉漫頭に流出画像に東京攻略(駄作)の主演2人。 キャスト見た時点で全然期待しなかった分見終わった結果、こんな高得点になりました。 【guijiu】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-04-08 12:03:54) |
40.《ネタバレ》 傑作。まず設定の段階から良い。善と悪のどちらにも大きな秘密が隠されているので、緊張感が生まれる。そして随所に渡って緊張感を保つように脚本が良く練られている。台詞も◎。問題は、やはりラストにウォン警部の死付近以上の盛り上がりが欲しかったのと、もっとどちらかのキャラクターに感情移入させても良かった所か。時間が短いので、人物の掘り下げをプラスしても良かったと思う。しかし、傑作であることに変わりはない。 【Nujabest】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-02-02 12:56:44) (良:1票) |
39.《ネタバレ》 香港の映画なんて全く気に留めることがなかった私ですが、この作品を観てそんな自分を猛省いたしました。近年これほど真正面から脚本で勝負をかけ、なおかつ大成功した作品はそうないでしょう。100分という最近では短いくらいの尺の中、ゾクゾクとした緊張感が途切れる事なく続く。少々突飛とも思える設定も、主役二人を中心に人物描写の上手さのおかげで全てリアルなものに仕上げています。演技も素晴らしい。アンディ・ラウやアンソニー・ウォンもさる事ながら、トニー・レオンには心から感服。これ以降、お三方の出演作をチェックするようになりました。やたらと手の込んだ演出など無くとも、スタイリッシュで渋くて切ないカッケー男のドラマは描けると言う事を再確認。久々の男くさい作品に痛く感動しました! 傑作! 【Sgt.Angel】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-11-10 23:52:49) |
《改行表示》38.《ネタバレ》 はっきりいって演出や映像面は個人的に受けつけず、特に音楽の使い方や人が死んだときの演出なんかひどいと思いました。 しかし、そんなことを帳消しにするくらい優れた脚本で、最後まで先の読めない圧倒的な緊張感のもとに、いつの間にか時間を忘れ、真剣に見入ってしまいました。面白かった。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-03-18 13:55:49) |
37.ディパーテッドのところに何故あんなにも酷評が多いのか、この映画を観てようやく納得がいきました。これ、凄い映画です。ただ、ディパーテッドを先に観てしまったが為に、スリルが半減してしまいました。残念…。個人的に非常に後悔していると同時に、今後同じような犠牲者が増えないように、TSUTAYAなどのディパーテッドのコーナーに、本作を先に観るような案内文を掲げておいてほしいくらいです。 |
36.渋い!みんな渋すぎる!設定も面白く、役者もみんな良い。ばれるかもしれないという緊張感のおかげでテンポもいい。男くさくなりそうな設定なのに、そうなってない所が最も良い。 【ラグ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-09-10 23:43:53) |
35.この映画を初めて見たのは地上波放送だった。軽い気持ちで見ていたが、途中からその無駄の無い作りと、衝撃的な展開に圧倒されたのを覚えている。DVDでの二回目の鑑賞だったが一回目とは印象は変わらずによかったと思える出来だった。アジアでもこんなクオリティの高い作品がまだ出来るのかと感動したし、このシリーズで笑いとアクションを混同した香港映画だけではなくこのような映画もあることに気づかせてもらった。そう言う意味でもこの作品は自分にとっては大きいし、すばらしい映画と言える。 【taka-104】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-21 14:24:34) (良:1票) |
34.キャストがみんなハマってる。中でもトニーレオンの演技が最高。ストーリーもはじめから最後まで緊張感があって、全く飽きずに見ることができた。エンディングはやるせない感じはありますが…。 |
《改行表示》33.《ネタバレ》 確かに潜入捜査がばれないってのはちと出来すぎだが、ストーリーがうまい。細かい伏線が後半にきいてくるし、緊迫感が持続していて良かった。 う~ん。でもあのラストは驚いた。ってか「善人になる」のか???そのまま善人になる甘いストーリーを考えてたら完璧に裏切られた。 【θ】さん [DVD(吹替)] 9点(2007-03-22 23:27:09) |
32.笑い飯の漫才みたいな作品だなぁ、と思ったのは自分だけか?もちろん良い意味でですよ。 【Keicy】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-03-04 01:50:09) |