《改行表示》104.《ネタバレ》 数年前映画館でも観ましたが、ウエストサイド・ストーリーのリメイクを観たついでにもう一度鑑賞。 当初、それほど興味のあった作品ではなかったのですが、これは名作と気づくまで時間がかかりました。 まず、ドレミの歌関連の緩~い楽しい映画だと思っていた初回鑑賞時。全くの認識違いで、 ナチに飲み込まれて行くオーストリアの話だったことで俄然興味沸きました。 当時の空撮はドローンも無いでしょうに、それはそれは雄大。あれだけで一見の価値あり。 そしてジュリー・アンドリュースの歌唱力、演技力、ともに魅力に溢れており、後半の完璧ともいえる構成、 ラストまで夢中で観ました。 史実との違いも調べてみるとなかなか面白いです。実際は亡命前から結構有名な合唱団だったんですね。 トラップさんも財産を失ってたらしく・・・。原作者であるマリアさんは大佐の描き方に不満を持っていたらしく。 それはさておき、もう二度と作れないタイプの作品だと思いますね。傑作。 【大治郎】さん [DVD(字幕)] 9点(2022-02-14 10:07:59) |
《改行表示》103.ミュージカル映画という、伝統的ながら変テコリンなジャンル。その中ではたぶん、かなり取っつきやすい作品と言っていいんでしょう。耳になじみのある曲が続々と登場して、それだけでも親しみやすいし、ラストには脱出劇のサスペンスもある。私もたぶん、最初に触れたミュージカル映画って、コレだったと思います。 で、いきなり何ですが、ジュリー・アンドリュースの髪型、なんか変ですよね(笑)。ギターを抱えた姿など、ひと頃の漫才師みたい(かしまし娘とかちゃっきり娘とか)。しかし実際、彼女の元気いっぱいな様子とも相俟って、とても若く見えます。トラップ家に向かう場面の、ほとんどヤケクソみたいな歌いっぷりと、到着して大邸宅を前に立ち尽くす姿とのギャップが、可愛くも可笑しくって。 その純朴そうな彼女を見ていると、つい、こんなトラップ親父になんかダマされるな~と言いたくなってくる。クリストファー・プラマー、端正な顔立ちに威厳をみなぎらせ、何かとキビシイことばかり言いながら、実際には歌えば上手いしダンスもするし。何だか妙にモテるしなあ。こういうのは絶対、女性の敵だ!と言いたくなる、要するに「男性の敵」なんですけれども。そもそも、ですね、まずこっそり恋人と会う長女が雨にズブ濡れになり、次に、ボートから転落して7人の子供たちとマリアが濡れ鼠になる。と来りゃ、クリストファー・プラマーだって、彼らの仲間に入るには、一度はズブ濡れになって見せる、という「通過儀礼」を経験するべきだと言ってやりたいところ、しかるにこの色男は、「私はすでに“水も滴る”イイ男ですから」と言わんばかりに、水も被らず澄まし顔。まあ、彼までビショビショになったのでは、完全にコメディになっちゃいますけどね。 楽しい歌にダンスを、これでもかと繰り広げつつ、最後に映画に暗雲が漂ってくる、そこがまた良くって。同じ歌が、状況によって、異なる印象で聞こえてくる、ってのが面白いところ、かつ盛り上がるところ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-03-05 08:34:18) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》102.《ネタバレ》 ロバート・ワイズは「罠」といったフィルム・ノワールやSF、戦争映画と傑作・力作揃いだ。 だが、やはりミュージカル映画が最も評価の高いジャンルなのだろう。 この作品は「雨に唄えば」に並ぶミュージカル映画の最高傑作だと思う。 雄大な自然を捉えた美しいキャメラワークと撮影。 誰が撮ったのかと思ったらジョン・ヒューストンの「黄金」やエリア・カザンの「エデンの東」を撮ったテッド・マッコードではないか!道理で雨のシーンや山々の幻想的な映像が際立っているワケだ。 教会で修道女をやるような器では収まらないマリア。 他の修道女はマリアが歌う事を咎めるが・・・ってアンタらも歌っているじゃないか。 送り出されたマリアは絶倫トラップ大佐の元に。 トラップ大佐の家族は腕白な一個正体(5姉弟)。 マリアにとっても、子供たちにとってもヤッた事のない“冒険”のはじまりだ。 マリアは自分に言い聞かせるように歌う。 やがてその歌は子供たちの心も動かしていく。 聞き覚えのある名曲たちが子供たちの、トラップの、そして我々の心を満たしてくれるのだ。 「私は犬ではありません大佐(少佐)」 「さきの奥さんの記憶が辛いのでしょう」 「イキすぎたのよ(子作り)」・・・意味深なセリフの数々。 家政婦が(メッサー)シュミットときたもんだ。 奥さんの死因は絶対トラップ大佐のピスト(ry まつぼっくりの“あいさつ”、 雨の中のダンスの可憐さ。雨にしっとり濡れた感じが色っぽい。 アシダカ軍曹、お疲れさまっす。 「稲妻に返事をする雷」とはマリアらしい考えだ。 辛い時、泣きたい時は楽しい事を考えてしまおう! 歌で心が通う感動。 伯爵夫人も悪い人じゃない。相性の問題さ。自ら身を引いていく潔さ! 迫るナチスの影、だがマリアたちは諦めない。 「隠れても問題は解決しません。立ち向かうの。自分の道を探すのです」 トラップもまた男。潜水艦の艦長は溺れねえぜ。 垂れかかったナチの旗は破っちまえっ! 終盤におけるナチス将校たちとの緊迫したやり取り。 大佐(少佐)が本当カッコイイ。 ロルフよありがとう。そして生きろよ! ラストの山々の風景が最高だった。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-10-14 17:30:49) (良:2票) |
101.《ネタバレ》 数あるミュージカル映画の中でも一際燦燦と輝いている理由の一つに、歌う場面が物語の中に全く違和感無く溶け込んでいることにあると思う。大抵のミュージカル映画は、取って付けたように歌い出し、違和感ありありで視聴者が置いてきぼりをくらう場合も多いが、この映画に限ってはほとんどそれが見当たりません。むしろ、歌う場面を思い出してみると、この場面は歌わない方がおかしい、ここは歌うべきだろうという計算された周到なシチュエーションになっています。もちろん言うまでもなく、ジュリー・アンドリュースの可憐さと歌声、楽曲の質、神々しい修道院、美しいアルプスの風景など他に誉めどころを挙げればきりがありませんが。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-10-27 21:41:26) (良:2票) |
《改行表示》100.以前に見た時にはこの作品の素晴らしさがよく分かっていなかったようで退屈した時間もあったのだが、改めて見てみたらとても良かった。 ミュージカル映画にありがちな「なぜ歌うのか」という疑問を持ったのは最初の修道院の時のみで、前半は歌が楽しく後半はストーリーに没頭して映画を満喫した気分になりました。 ギターを手にエーデルワイスを歌いたくなるし、何度も見たくなる名作です。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-09-05 00:51:34) |
99.●頑迷な父親が理屈でなく子供たちの歌声で救われる様に感動した!●ドレミの歌とかエーデルワイスとかおなじみの曲が沢山出てきてビックリ。音階って世界共通なんですね~。●長女以外は兄弟の個性が薄いとか、主人公が終盤で元気がない、最後にもう一曲歌ってほしかった(状況的には無理なんですが)とか不満はあるものの、全体的には見てよかった、名作と聞いていたのに今まで未鑑賞で後悔したという思いは変わらないです。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 9点(2012-05-06 21:58:26) |
98.幸運にも映画館で観賞することができました。映画というよりも、素晴らしい家族の素晴らしい人生の一部に触れることが出来たという気持ちです。自分もこのような強い絆で結ばれ笑いに溢れた家族を持ちたいなって思いました。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-03-19 08:45:50) |
97.学校で一度観たとき以来でした。音楽はもちろん、お話も面白くて最後まで目が離せませんでした。 【*まみこ*】さん [地上波(吹替)] 9点(2011-01-08 22:35:56) |
96.《ネタバレ》 ドレミの歌やエーデルワイスなどの名曲の数々が本当に素晴らしいです。ただナチスのエピソードを入れる必要はあったのかなとも思います。ちょっと終盤失速してしまったのが残念です。マリアも母になってからは落ち着いてしまいましたね… 【akila】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-12 02:24:18) |
《改行表示》95.昔、この映画のサントラ版のLPを持っていたなあ。 空撮から草原で歌うジュリー・アンドリュースをアップでとらえていくオープニングから惹きつけられます。美しいオーストリアの自然を舞台に、厳格な父親、いたずら好きな子供たちと徐々になじんでいくストーリー、名曲の数々・・・好きなセリフは「人を愛したからといって、神への愛が減るわけではありませんよ」 あまりに出来過ぎたミュージカルなだけに、この作品の足元に及びそうなミュージカル映画が見当たらないのが残念でならない。 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2010-07-18 09:59:51) |
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94.最高のミュージカル映画ですね。内容は完全な物語仕立てなのですが、ミュージカルにはそれぐらいが丁度いいのでしょう。作中の歌も馴染み深いものばかりです。そのなかでも「Something Good」は最高の名曲です。 【べいんびーる】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-03-11 02:13:39) |
【ようすけ】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-01-24 02:06:18) |
92.規律や戒律は人情味を持ち合わせている上に成り立つ事を、大佐、子供たち、マリア、院長の関わりから再認識させられます。明るく、大らかに振舞う事は勇気がなければ出来ません。次世代に語り継ぎたい名作です。【2017.8.20追記】ここ3ヶ月クリストファー・プラマー出演作品を鑑賞して満を持しての再見。感慨無量のひと時に酔いしれました。 |
91.大人になって観ると、あれ、こんなにドキドキする映画だったっけ?と、大佐とマリアの恋愛模様に胸ときめいてしまいました。お互いの想いが交錯するダンスシーンも素敵ですが、大佐がエーデルワイスを歌うシーンには、マリアじゃないけど私もウットリです。2度目のエーデルワイスでは、大佐が詰まるとことに胸がグッとき、そんな大佐をフォローし寄り添うマリア…ホロリとしました。ジュリー・アンドリュース、ほんと綺麗ですね。小さい頃に観た時と同じく、ザルツブルグの山々の美しさ、そして何といっても歌の素晴らしさ!楽しさ!は全く色褪せません。普段会話があまりない父とも、Do-Re-Mi, Sixteen Going on Seventeen, My Favorite Thingsを一緒に口ずさみ、一家団欒の時間を育めました。いやぁ、映画って本当にいいもんですね~。 【泳ぐたい焼き】さん [地上波(字幕)] 9点(2009-03-06 11:14:46) (良:2票) |
90.《ネタバレ》 娘の恋人が敵になった最後らへんのシーンは、戦争の世をリアルにしていてよかったと思う。40年以上前の映画とはとても考えられません。すばらしかった。 【ファンオブ吹石】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2008-12-28 03:07:01) |
89.《ネタバレ》 子供のころ、映画館でリバイバル上映を見ました。のっけから圧巻でしたね。映像もナンバーもストーリーも、J・アンドリュースの歌声も、さすが「名作」と言われるだけに見応え・聴き応え大アリで。大佐が吹き替えだと知ったときはガッカリしましたが・・・。墓地のシーンでは、結末は分かっているのに、何度見てもハラハラします。 【失言さん】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-11-12 21:23:20) |
88.《ネタバレ》 ○3時間と言う長さを感じさせないミュージカルと言うのはなかなか凄い。○ストーリー展開、歌、キャラ付けとも見事。○知ってる曲がたくさん流れ、非常に聞きやすい。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-08-16 13:27:54) |
《改行表示》87.《ネタバレ》 あまりにも有名過ぎて&ミュージカル映画ということで敬遠していました。 が、実際に見てみるとミュージカル場面は僕のちっぽけな想像を簡単に凌駕する素晴らしさ。 このムードのまま最後まで行くんだろうと思いきや全く予想していなかったシリアスな展開。 いろんな意味で期待を裏切られた作品です。 【njld】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-06-04 20:58:21) |
86.これ、学芸会でやりました!尤紀はトラップ大佐の役でした。そのために笛を吹いて7人の子供を呼び出したり、子供たちが合唱したあと「子供たちのこーーんな素敵な歌を聞けて・・・マリアさんありがとう!」ってセリフ何度も練習した!何回もビデオみたなあ~!本当はマリアさんがやりたかったけど、男の子だからダメって言われて、だけどこっそり練習していたタ~ラ~ラララ~♪ってオープニングの曲を聴くと今でも踊りだしますよ~(@⌒¬⌒@) 【尤紀ё】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-12-17 18:13:12) |
《改行表示》85.《ネタバレ》 とてもいい映画! ほんと感動する。 否定的な部分が見当たらない。 聴いたことのある歌が沢山ありました。 小学校のころの音楽の教科書にあった歌が沢山出てきてビックリした! マリアが訪れた時のお屋敷には窮屈な空気が漂っている。 そこには厳粛で息苦しい雰囲気があり、子供は規律で押さえつけられて笑顔と自由が無い。 それをマリアが歌のパワーによって解放してしまった。 それは歌の素晴らしさもそうだが、マリアの人間性の素晴らしさによるものだと思います。 子供たちはマリアにどんどんと打ち解けていくのが、観ていてとても気持ちいい。 やがてみんなマリアを認め、みんながどんどん肯定的になっていく。 パーティーで子供たちが歌を歌い、「おやすみなさい」と言ってそれぞれ解散していくところが可愛らしかった。 「歌」には、人の心をポジティブな方向に持っていくパワーがあると思うのだが、やっぱ恥ずかしいよね。 自分がドジだと落ち込むが、マリアはとても明るくポジティブだ。 そこが素晴らしい。 「エーデルワイス」良い!! 山脈、高原が気持ちいい。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-10-16 03:03:45) |