1.《ネタバレ》 「白熱」ほどの凄まじさとパワーは無いが、ラオール・ウォルシュ特有のスピーディーな展開とドラマで一気に引き込まれる。
中盤における倉庫襲撃シーンは豪快だし、レストランにおける流れるようなアクションも見事。
極悪人の筈のキャグニーが持つ銃はあくまで「脅し」であり、この頃冷酷な殺し屋だったボガートの持つ銃は「殺人の道具」だ。
この映画のキャグニーは正に「汚れた顔の天使」なんだよな。表向きは極悪人だけど、本当は誰よりも優しさを持っている。
そんな彼が倒れるラストシーンは、とても切なく哀しい。
マイケル・カーティス&ベン・ヘクトの「汚れた顔の天使」もメッチャ良いです。