12.《ネタバレ》 この映画は韓国映画の中でもトップクラスの名作だと思う。名作は大きく振りかぶらなくても、淡々と映像を見せるだけで思いがひしひしと伝わってくる。 ジョンウォンが死を覚悟し、ビデオデッキや現像機の捜査方法を書き残すシーン、入院したのを知らず、タリムが写真館に石を投げてガラスを割るシーン、退院したジョンウォンがタリムの移転先を調べ、車からずっと見守るシーン、そして自分で自分の葬式用の写真を撮るシーン、すべて言葉はなくても見ているだけでジーンと胸が熱くなる。 最後の「愛を胸に秘めたまま旅立たせてくれた君に、ありがとう」というナレーションがとても印象的だった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-09-12 09:46:24) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 これは良い。初めて韓国映画で良いと思った。今まで韓国映画を観て良いと思ったことは一度もない。韓国映画ではあるけど、これはどこから見ても韓国映画というよりは昔の日本映画、日本映画全盛期の頃の映画、例えるなら小津監督の映画のような雰囲気、恋愛映画だけど、キスシーンすらない。それでも下手な恋愛ものよりもずっとずっと伝わってくるものがある。この映画が素晴らしいのは何よりも余計な台詞がないこと。全てを語らない。映像に余韻があること。例えば一つだけ例を挙げると自分の人生の終り、死が近づいている主人公が愛する女性が働いている所を喫茶店の窓越しに見て、窓ガラスに手を置いているあの場面、見られている女性の方は相手の青年に見られていることに気づいていない。気づかずに青年の前から去っていく彼女、このシーンには台詞で語らずに映像で語ることの素晴らしさ、映画ならではの映画が持つべき本来の形が見える素晴らしいシーンです。そんな素晴らしい余韻の残し方にこれはどこから見ても正しく映画!ラスト、死んでいった青年の写真館の前で青年に撮ってもらった自分の写真を見ている彼女、何と切なく悲しい映画だ!二人の言葉には出させなくても二人がお互い惹かれあっている様子が全て台詞ではなく、説明も省き、映像だけで見せる。素晴らしい恋愛映画だ! 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-16 11:22:58) (良:1票) |
10.僕の中では、難解さNo.1作品。 何度見てもなんで八月のクリスマスなのかわからない。 永遠の謎のまま僕も写真を用意しなくちゃいけないのだろうか・・・。 物語は恋愛映画の王道を行くかと思わせておいて、中盤からはやや嫌な予感が漂い始める。 あまりにも切ない。 こういった恋愛の形もあるんだなと自分を納得させるのに苦労した。 嫌な予感がほぼ確定してからは、些細なことがすべて悲しく思えて、 涙を堪えるのに必死だった。 でも、最後には悲しいだけじゃないような気もした。名作である。 【もとや】さん 9点(2004-03-09 17:49:48) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 この映画、アタシのハートにストライクよー。 ひたすら切ないわ。 映画の最中は大丈夫だったんだけど、エンドロールになって涙がとめどなく流れて…どうかしちゃったのかしらアタシ?って思ったぐらい。 話の筋は確かにベタだと思うのよ。 主人公が不治の病であと数ヶ月の命…なんて今時少女漫画でもありえない設定だわ。 でも…なんていうのかしら、あの控えめな感じの抑えた展開にやられるのよ。 ドアから差し込まれたタリムの手紙になにが書いてあったかも、彼女がジョンウォンの死を最後に知ったのかどうかも、そんなことどうだっていいの。 ハッピーエンドでもなく、だからといって号泣な感じでもなく、曖昧なまま終わる…ちょっと物足りない感じもするかもしれないけど、人生ってそんなもんじゃない? すべてに答えがあるわけじゃないし、見つける必要もないと思うわ。 ってことで、きっとなんでも白黒つけたがる欧米人にはこういうのって理解しにくいんでしょうね。 もちろんどっちがいいってわけではないんだけど。 あと誰かも同じようなこと言ってたけど、この映画はいわゆるラブストーリーではないと思うわ、アタシ。 もちろん彼らは惹かれあってたとは思うけど、それはまだ好意って程度のもので愛ではないと思うの。 その好意が今後どう発展するのか、彼らの関係はまさにこれからってところで彼が死ぬから余計に切ないのよ。 愛してたんなら家族に連絡でもして、なにがなんでも居所をつきとめてるわよ、きっと。 ところで、アタシもこの作品が初の韓国映画なんだけど、韓国って日本とホントよく似てるのね。 縁側でスイカ食べたり、居酒屋で刺身つついたり、スルメを肴に缶ビール飲んだり…この映画のおかげで韓国っていう国が非常に近く感じられるようになったわ。 アジア人特有の心の機微みたいなものも感じられたし。 …長くなっちゃったわ。 興奮すると話が長くなるって、オバチャンみたいでイヤね。 ホホ。 【梅桃】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-01-09 21:59:46) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 よかったー。 自分の遺影を撮影するところは胸が苦しくなった。 【へまち】さん [DVD(吹替)] 9点(2017-12-04 16:13:13) |
7.人生は、ほんのいっときの幻なのかもしれないなあ。それでもいい。 さようなら、たいせつな人。さようなら、わたし。 もちろん、この映画だけの感想ではないのだが 世界中の人間が、人生において、この程度の平静も全く享受できていないのだ。 それが現実。そして病気も現実。平和。この世の、ほとんどすべての人類の”無名の生死”に乾杯!そして、こんにちはさようなら、、、、、、、、 追加!そう!思い出した!以前、失恋したばかりの友人にこの映画を推薦したのだが(ドップリひたれる、とおもって)、のちのち、会ってこの映画の感想を聞いたところ、”ばかやろう!”オレあんときホントつらくって、あの映画観終わったら、気分最悪で、死ぬかと本気で思ったんだぞ!と、わらって言われた。いやー!映画って、ホント!おそろしいもんですねえ。 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-14 21:09:54) |
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6.《ネタバレ》 この映画のいいとこは感動を押し売りしないところだと思います。やすっぽい映画だと、意識の薄れていく恋人の横でわーんわーんとなりがちですが、それだと逆に引いてしまいます。しかし、この映画では、最後までダリムのほうは、ジュンウォンが死んだことを知らないのではないでしょうか。それがまたこの話を一層悲しくします。 【暇人】さん 9点(2004-08-29 00:34:07) |
5.淡々とした日常を描いているのになぜ面白く感じてしまうのだろう。主人公の笑顔が好きになりました。(かっこいいタイプではないのに)。写真という媒体がもつ雰囲気がキーなのかな。-1はタイトルが内容の関係ないのでは、という点です。 |
4.ホンと良い映画でした。印象的なシーンが幾つもあります。ガラス越しに彼女の姿を見て、愛しそうに手をあてるシーンは涙が出ます。最後のナレーションも最高に良いです。切ないけど、また見たくなる映画。 【もみじプリン】さん 9点(2002-03-16 14:46:32) |
3.最後まで見ると切ない気持ちになります。そして穏やかで優しい気持ちになれる。主演の2人がすごくいい感じです。 【松やん】さん 9点(2001-11-08 08:40:20) |
2.静かでたんたんと進んでいくストーリー、その感動が自分にもしみじみ伝わってくる、そんな映画でした。主人公のひたむきな姿に天晴れ! 【ポンコ】さん 9点(2001-11-03 18:50:10) |
1.最後に主人公が自分の写真を撮ったり、ビデオの操作方法を紙に書き残すシーンが凄く印象的でした。 【T・Y】さん 9点(2000-12-25 21:14:53) |