16.《ネタバレ》 今作のロゴマークの「Ⅲ(3)」の部分が、ウルヴァリンの「爪」の形になっていました。さすが主人公、スゴイ能力ですね(笑)。それと、能力を失った「マグニート」は、ただの「ニート」なんじゃないかと思いました。もしかすると次回作は、能力を失ったミュータント達がフリーター化する問題や、それによる収入の格差を描いた社会派作品に戻るのかもしれませんね・・・(「X-メン4:ザ・ワーキングプア」、みたいなw)。 【ぶらき】さん [DVD(吹替)] 9点(2007-01-06 16:22:03) (笑:6票) |
15.《ネタバレ》 これは面白かったです!ブライアン・シンガー監督がスーパーマンに乗り換えたことを受け、急遽ブレット・ラトナー(スーパーマンの監督をクビにされた人)に監督が決まった時にはイヤな予感がしたのですが、この交代が完全に良い方向へ作用していました。ブライアン・シンガーの良い点は極めて徹底した世界観の構築にあり、見せ場ひとつにもこだわりまくってマンガ映画にも知的であなどれない風格を持たせるという才能を持っていますが、その反面素直に楽しめる娯楽作を作ることには不向きなところがあります。X-MEN2やスーパーマン・リターンズなどを見るにつけても、目を見張るような素晴らしいシーンが多くある一方で、最後まで観客のテンションを維持する見せ方ができていませんでした。そこに来て、卒なく娯楽作を作れるもののこだわりのない演出しかしないという対照的な才能を持ったブレット・ラトナーという監督の当番は、「良く出来てるけどいまいち面白くない」というこのシリーズの欠点を完全に補っていました。前作まででブライアン・シンガーが世界観の構築を細かく細かくやっていたおかげで、本作はとにかく戦って戦って戦いまくってればそれで良し。細かいことにはこだわらないブレット・ラトナーの大味采配のおかげで、大決戦が次々とテンポ良く見せられていき、本当に気持ちのいい娯楽作に仕上がっていました。サイクロプスやミスティーク、果てはプロフェッサーXまで、シリーズで主役を張っていたキャラクター達を「おいおい、いいのか?」と思うぐらいアッサリと切り捨て、ぞろぞろ登場する新キャラ達の紹介も最小限にとどめ、すべてをクライマックスの大決戦へ向けてテキパキと話をまとめていくのは薄味監督ならではの巧さでした。マグニートー軍団の襲撃を受け陥落寸前のアルカトラズに「X-MEN参上!」と言わんばかりにウルバリン達が駆けつけ、それぞれが一番かっこいい顔をしてファイティングポーズを決める場面は、まさにマンガ映画の真骨頂。アメコミ映画はいろいろ作られていますが、こういうストレートにマンガ的な演出をしたのはこれがはじめてだと思います。バットマン・ビギンズのようにヒーローにもリアリティを持たせることを重視する傾向が主流となっていますが、こういうバカバカしくもかっこいいシーンを見せてこそのマンガ映画だと私は思います。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-10-22 19:09:54) (良:4票)(笑:1票) |
14.《ネタバレ》 うわ、アリですかコレ! 原作・上田秋成! 思いっきり『雨月物語』第一話「白峰」ベースの戦闘。ウルヴァリンの台詞が西行の歌に重なり、すっげー泣かせてくれます。んでクライマックスの最後のシーンで、月をバックに雨を降らせたダメ押しには思わず拍手してしまいました(場内で一人だけでしたが…みんな雨月読もうよ面白いんだから…)。もちろん製作陣の「わかって引用してるんだよ~ん」っていうサインなんですな。 ちゃんとした評価としては、大黒柱の抜けちゃった作品&最終話という重責からか、監督は目立った仕事をしてません。推測ですが、マーヴェル社のスクリプターが描いた絵コンテをそのまま実写にしてる? アングルは今までの映画にないほどアメコミ的でした(作家性ゼロですが…)。実写とアニメの中間に位置するヒーローコミックとして観るべき絵作りですね。ただどうしてもアップが多くなっちゃうので息抜きできないのが厳しいところ。 テーマ的には、不運にもこのシリーズが背負ってしまった(だって1作目は2000年公開)「制御できないアメリカのパワー」についての様々なエピソードが積み重ねられ、コミックから少し深化した群像劇として、かなり劇的な語られ方をしていました。だからミスティークやマグニートーの「ケリのついた」後にほとんどセリフがなかったのが残念ですが、その分、活躍中に見せる演技が強烈。佳境を崇徳院発動(笑)でビシッと決める事を想定して、怨念を炙り出すシチュエーションが多かったのが、常連メンバーを一本芯の通った演技にしていました。 手にしてしまったパワーを捨てる事ができない弱さ、人間らしさが、観客の心を自然とX-メンたちから離します。ローグと、天使ボーイのエピソードが巧くそのあたりを括ってるかな。そして、今までは「敵」だったマグニートーの論理が、俄然と現在のアメリカ人にかぶってくる。人間から一歩離れた場所にいるスーパーマンとの立場の違いを(おそらく戦略的に)意識した結果の流れだと思います。これはアメリカ人の心象風景として培われてきたコミックの底力と言えるんでないかな(日本怪談で決着するけど)。 だからこそこの作品は、極めて正直に世界へ頭を垂れる結果になった。オイラには、「私たちが手にした力は、どうしても捨てる事はできません。ごめんなさい」と聞こえます。 【エスねこ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-09-18 17:28:58) (良:3票) |
13.どちらかを選べば、必ずどちらかを失う。どこにでも存在するテーマと内容でした。その力もあってか、とても面白いと感じました。キャラクターや時代設定などに共感がない分、そのリアルなテーマが深く心に残りました。キャラクターの個性豊かな点は、作品を重ねるごとにどんどん魅力的になっていくのを感じました。例えば、一作目から少しずつ登場していた壁をすり抜けることの出来る少女が今回の作品では、節々で良い活躍をしていましたし、触れることの出来ない少女の決断や、氷を操れる少年VS炎を操れる少年の、善悪対決も一作目からの積み重ねで成長を描き、また面白味に深みを出していたように思います。何を選ぶかは人それぞれではあるが、間違った事や犯してはならないことなどは目に見えている。でも、しなければならないという辛い決断も時にはある。そういった繰り返しの中で人は成長し、生きていく。一見、ミュータントの能力ばかりに目がとらわれがちではあるけれど、根本的なテーマにある人間本来のリアルな決断に共感しつつ、考えるきっかけを与えてくれたことに感謝したいです。エンターテイメント性、訴えるメッセージ、両方が共に高い完成度を誇っていたように思います。 【ボビー】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-09-12 20:03:38) (良:3票) |
12.おすぎが「も~!いいわよ~!!」とかなり興奮してたので、騙されたと思って1&2を借りてきて見、まあ面白かったんで映画の日に千円で見てきましたょ。見終わった後は私もおすぎ化。んも~!すごいわぁ~!!千円じゃ申し訳なかったわぁ~!105分という短い時間の中で、ミュータントのキャラの活かし方が上手い。つまりテンポが良い。ラストもニヤリ。ただ1&2で小出しにしてたウルヴァリンの消された過去について全く触れてないのが不自然なので1点減点。うじうじした暗い過去なんかくそ食らえ!だって心の傷もすぐ治っちゃうんだもん!ラストだファイナルだミュータント祭りだ~!とブレット・ラトナーが言ったかどうかは知る由もありませんが、そのくらいの勢いでした。 【ちゃか】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-10-05 17:13:06) (良:1票)(笑:1票) |
11.《ネタバレ》 シリーズもののラストでこんなに良い出来のものに会えるとは思いませんでした。普通はどんどんトーンダウンするんですけど3つの中ではこれが最高です。ウルヴァリンの能力が今回一番発揮できた(有効だったと思える)シリーズかなと思いました。題にLAST(ファイナル)としている以上続編はぜひ無しにして欲しい。いかにもという終わり方をしていましたが、次回作るとこけそうなので・・・。 【pokobun】さん [DVD(吹替)] 9点(2007-01-12 19:56:46) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 ミュータント 対 ミュータントの戦いは迫力があり、大変面白かったです。 でも、今回はX MEN達が悪者に見えました。 ミュータントたちはなにも仕掛けていないのに、強制的に「力」を奪おうとする人間に対して、それを阻止しようとするミュータント達に対抗するのは、ただの人間の飼い犬的な感じがしました。どちらかといえば、マグニトー達の方に共感できました。 ラストのマグニトーの「力」の復活はわかる(キュアは完璧じゃなかったのだな)のですが、プロフェッサーまで復活するとなると、ただ単に「4」への伏線と思われ、そうなると邦題の「ファイナル」っていうのは。。。と感じ「ラスト スタンド」の方があっている気がします。 【ぴろしき】さん [DVD(吹替)] 9点(2007-01-11 13:02:48) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 面白かった♪ 退屈なカットもほとんど無かったと思います 日本沈没を先に観れば10点だったのに… んで続く…の? 【栗頭豆蔵】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-09-11 21:03:48) (笑:1票) |
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8.とうとう最終章。寂しいような嬉しいような気持ちで見ました。今回は「キュア」使用をめぐってのミュータント達のエピソードが上手く描かれていたと思いました。それとやっぱジーンですね。エンドロール後を見ると続編か?と思わせる内容でしたが、キリ良くこれで終了が望ましいと思います。 【にう】さん [試写会(字幕)] 9点(2008-10-18 18:41:13) |
7.これが最後というのか?主要メンバーはほとんど消滅なれど微妙な終わり方に 余韻を残しているのできっと次があるのだろうと期待している。 アメコミの映画ではスパイダーマンやバットマン以上に大好きで今回も前二作以上に 楽しんで見れた。 善悪紙一重の表現以外は、倫理や哲学を盛り込まない力技の内容に 見えるが、映画を見たあとに何も残らないかというとそうではなくいい映画だったと 素直に楽しめた。 是非続編を。 【Jane.Y】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-05-13 07:55:45) |
6.《ネタバレ》 「スパイダーマン」シリーズと並ぶ大作なのは間違いない!!迫力と壮大なスケールは十分に伝わりました。個人的にジャガーノートみたいなキャラは大好きですね☆なんか主要人物があっさりと死にすぎなのが気になるところだが、最近多い味方は死なないヒーロー作品よりは全然良いと思います。エンドロール後の展開を見る限りは続編製作可能性もアリかな??もちろん、期待して待っています☆ 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-04-30 12:56:05) |
5.《ネタバレ》 今作が一番面白かった。基本的にアメコミ映画だから突っ込み所は沢山あるが、「えっマジかよ」って感じの展開の連続で、ほぼ全滅かと思ったら最後のシーンで「なるほど・・・まだ続きがあるのね」とファンとしては安心。あとミスティークのイヤーンなシーンにはビックリ。 【まさきち】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-02-07 09:51:36) |
4.《ネタバレ》 XーMENの次回作があるのなら、絶対見に行くと思わせる作品です。ウルヴァリンの超回復能力がこんなところで役に立つとは!っていうシーンが面白かったです。ひとつだけ残念だったのが、たくさんミュータントがでてきましたが、能力を発揮しているのは一部だったので、もっとそれぞれのミュータントの能力を見たかったです。 【腰痛パッチン】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-12-26 11:53:53) |
3.《ネタバレ》 続編はオリジナルを越えられないというジンクスがあるが、 エイリアン2にも匹敵する大成功だと思いました。 これを最高傑作にあげる人も多いはず。私もこれをベストに推します。 というか1&2を軽く引き離してます。 監督が交替して心配したが、力量はブライアン監督以上。それぞれの苦悩もきちんと描かれてるし、テーマもかなり深く考えさせられます。なによりアクションの撮り方、カット割りがド迫力でかっこいい!ミュータント全員が生き生きと輝いてました。 脚本も秀逸でいったいこれ、どうなっちゃうの~?とハラハラ。 パワーがあるものがいつも勝つというドラゴンボールみたいなもんじゃなく、 パワーがないものでもチームのコンビネーションや 知恵と工夫で勝つというところも素晴らしいですね。 全員すごい力も持ってるけど、弱点もある。 例の神のような絶大な力を持つミュータントでさえ、ある意味弱点を持ってる。 ラストは・・・やはり殺すしかなかった。一瞬キュアの注射器を使えば?と思ったんですが、注射器など辿り着く前に粉々に粉砕されていたでしょう。哀しい結末だが納得しました。でも重苦しい絶望感はありません。映画を見た~という充足感。爽快感。エンドロールが始まっても絶対席を立たないでね♪ 追伸;ミスティークのあのシーンには驚き。 【うさぎ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-09-16 00:42:28) |
2.《ネタバレ》 監督がブライアン・シンガーじゃなくなったので少し心配していましたが、オープニングからラストまで、すごく良かったです。バトルのシーンはどれも面白かったけど、シャドウキャットとジャガーノートの戦いで床に引っ張り込むシーンが好きです。ミスティークが早々と能力を無くしたり、Xmenやミュータントたちが、あまりにも潔く死んでしまうので、もったいないなあと思いましたが、だからこそ面白かったのかもしれないです。ジーンが超能力を発揮するシーンでデパルマの「キャリー」を思い出しました。悲しさを内に秘めたパワー、なんともすごいです。エンドロールの終わりに会場から「わー」という声が上がっていました。ラストまで席を立つ人が少なかったです。 【omut】さん [試写会(字幕)] 9点(2006-08-29 21:40:03) |
1.《ネタバレ》 ブライアンシンガー版が好きな人ならば、本作はあまり好意的には受け入られないと思う。本作はシンガーがネチネチと作り上げてきた世界観をぶっ壊すほどの大胆な展開・世界観をみせている。まるで「ターミネーター3」のような作品。 自分は、シンガー作品のスケールの小ささや、根底にある暗さ、生真面目さにあまり馴染めなかったので、本作の思い切りのよい「潔さ」やふんだんに金を掛けた「派手さ」には十分満足できた。本作のようなメチャクチャなストーリーも意外とハリウッド大作としては珍しいだろう。「斬新さ」という点で評価したい。 「差別」や「共存」や「選択」とか、そういう哲学的なことを考えたい人には向いていないだろう。 分かりやすい「友情」や「愛」を中心に持ってきているので、万人向けの娯楽大作に仕上がっている。チャールズ(プロフェッサーX)とエリック(マグニートー)の複雑な友情も見所の一つだ。画像的な見所は満載すぎるほどで、「ウルヴァリンVSジャガーノート」や「アイスマンVSパイロ」といった、「この対決は観たかった」という宿命の対決がみられるのも心が躍る。 【鑑賞時のご注意】エンドクレジット後にも、とても大切なストーリーが続くので、絶対に最後まで席を立たないように。試写会では、驚嘆や疑問の声が織り交ざった声があちこちから発せられていた。色々な意味があるとは思うけど、やや「蛇足」かもしれない。 【ちょっとネタバレ】ある意味で、本作で強烈なインパクトを示したのは、スコット(サイクロップス)ではないだろうか。Ⅰから観ている者には彼には楽しい思い出が残っているはずだ。Ⅰでは「クソ」呼ばわり。Ⅱでは「チームのお荷物(いわゆるゴミ)」。そしてⅢでは…。この壮大で壮絶な罰ゲーム、彼の身体を張ったギャグに我々は戸惑うばかりだ。 いったい彼が何をしたというのか?いったい誰の逆鱗に触れれば、ヒーローのチームリーダーがこれほどまで不当な扱いを受けることになるのか?世の中の不条理を一身に背負わされてしまった気がする。しかし、我々は決してスコットのことを忘れることはないだろう。「彼が身体を張って我々に伝えたかったことはなんだったろうか?」ということを鑑賞後からずっと考えている。最近ではこう考えるようにしている。彼は遠い宇宙に行ってしまったのではないか。彼は「冥王星」という星になってしまったのではないかと。 【六本木ソルジャー】さん [試写会(字幕)] 9点(2006-08-25 23:01:42) |