1.震災の描写が余りにもリアルで涙が止まらなかった。
僕が神戸入りした時にはもう長田の街は焼け野原で、それまでの数日間の出来事を実体験したわけではないけど、まるで自分の身に起きた出来事のように感じられて怖かった。
この作品は僕のような震災を体験しなかった人が観たとしても、その経験を共有できるくらいによく出来ているんじゃないだろうか。
被災した人たちから言わせるとそんな生易しいものじゃないと笑われるかも知れないけど、何も知らないよりは遥かにマシでしょう。
中盤の復興過程がやや駆け足だったことと一部の役者のイントネーションに違和感を覚えるのがちょっと不満。
あと、主演の赤井英和がちょっと若すぎる?
でも、全体としては本当によく出来た作品に仕上がっていると思います。
終盤はがんばろう神戸のゴルフ版といった感じで、展開的にはあり得ないと思いつつも自然と応援していて、ベタな演出ではあったけど素直に感動しました。
たぶん自然災害はこれからも多くの人を悲しませ続けるのだろうけど、日頃の備えと困難に負けない強い心が大切なんでしょうね。
そんな時に僕には何ができるのかをもっとよく考えてみたいと思います。