14.この世界観、大好きです。美術が素晴らしい。サルバトーレなんか最高。 【noji】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-05-07 00:18:51) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 歴史、および宗教の私の基礎知識が浅いので、ちょっと難しかったけ面白かった。どういうジャンルに区分されるんでしょうね。出てくるほとんどは僧侶(笑)知的なコスドラミステリーとでもいうか。ショーンの葛藤しつつの悩める探偵ぶりが素敵。エイブラハムの(なんてコスドラが似合うんだ)酷薄ぶりも素敵。あの「少女」の野性的で真っ直ぐな瞳、綺麗で切ない。修道院の退廃ぶりもリアルでセットもゴージャスですね。こういう映画もっとあればいいのに(笑)恋愛映画と見てもいいと思う。ラストのモノローグがとても良かった。 でもこれだけは言いたい。お風呂の死体、台の上でまばたきしたって!!! 巻き戻して確認したよ。あれまばたきだって!!! 【kiryu】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-03 19:05:59) (笑:1票) |
12.中世の修道院や教会とかってすんごい恐怖感を与えますが、まさにそれ。閉ざされた世界だからかな。S・コネリーの隠れた名作だと思います。 【ひよこ】さん 9点(2001-01-26 00:40:42) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 私はエーコの原作を読んでいないので、原作とのギャップはわからないが、映画だけでもけっこう楽しめた。あるいは、原作とのギャップを気にせず、映画にのめりこむことができたといったほうがいいかもしれない。 ふだんは本に書かれている“知識”でしかない「宗教論争」とか「修道院」「修道士」などが、“現実”の姿となって眼前に立ち現われると、歴史がリアルに感じ取られ、それだけでまことに興味深い。現代の私たちは蛍光灯のある暮らしだが、当時はたしかに暗い生活だったのだろうなぁ、などと末節の事柄にも思いをいたした。 ラストで弟子と女性の別れが描かれているシーンが蛇足ではないかという意見もあるようだが、私は逆に重要なシーンに思えた。というのは、あれは単に弟子が女性と別れを惜しむということだけではなく、「世俗」との訣別を改めて決意することを象徴した場面として解釈できるからだ。しかもその決意は、「世俗」の甘美な誘惑の味を知ったあとで為されているから、なおさら意味深い。よく見直せば、そのような含意のあるシーンがほかにもあるような気がする。 それにしても、やはりショーン・コネリーは存在感のある役者だなぁとも感心することしきり。原作からは、かなり娯楽化しているみたいだけれど、そもそも映画は娯楽性をたぶんに含んだ芸術なので、私は9点也をささげたい。 【delft-Q】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-18 19:29:01) |
10.原作の方を先に読んで、映画を観ました。よく原作を読んだ人は映画をクソミソに言うものですが、素直にいい映画だと感じた(無論、映画ならではの…『?』…はあったけどね)。 原作を読まずとも、ある程度深い世界史(特に中世史や古代哲学史)の知識があれば楽しく観る事ができる。知識がないと、正直言って、面白く感じることはできないと思う。 エンディングに表示される詩…ここで泣けるか否かで、この作品の意図が理解できたかどうかがわかります。 【ぐりあん】さん 9点(2004-01-30 20:01:58) |
9.1300年代のイタリアという滅多に見ることのない舞台。豪壮で陰鬱なゴシック~ロマネスク美術が素晴らしく、迷路のような大図書館探索シーンなどは圧巻。個人的には夢幻美という点で「ブレードランナー」と双璧をなす映画です。邦画も「八つ墓村」辺り、こういうスケールで撮れないものかなぁ… 【番茶】さん 9点(2003-12-30 13:31:39) |
8.いいですねえ、あのオドロオドロした雰囲気に次から次へと出るわ、出るわ妖怪のような修道士たち。ワクワクと小躍りしてしまいます。 連続殺人の動機がまた中世らしくてうれしい。この時代のサスペンスというのはなかなかないのね。思いだしては観直している作品のひとつです。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2003-12-15 22:04:23) |
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6.「ハンニバル」を観て、この映画のことを思い出した。共通するのは暗黒めいた中世ヨーロッパのイメージ。 修道院で起こる殺人。死を招く知識。奇形の修道士。ミステリアスで不気味なものだらけ。 人間が作り出したキリスト教的「真実」。「真実」にそぐわないものは、事実さえも歪曲される世界。魔女狩り、禁書、異端裁判・・・。 そういった中世の世界観を、探偵として修道院を訪れる主人公の眼から体験していく。妖しい世界にどっぷり浸かることができ、その上、謎解きもまたおもしろい。 原作は記号学者によるものだが、そんな背景とタイトルの意味するところが最後に分かる。はまればはまるほど深い映画だ。 【よしの】さん 9点(2003-11-22 14:46:37) |
5.サスペンス映画で中世の修道院を舞台にしたのが画期的。重厚な雰囲気がたまらない。映画が気に入ったので分厚い2冊の原作も読んだがこちらは宗教の異端をメインテーマにしたものでそれはそれで興味深かった。しかし映画に出てきた偏狭な異端審問官ベルナール・ギーは悪名高い実在の人物で多数の無実の人々を火あぶりにしたことで歴史に名を残した。映画では無残な死に方をしたが、実際は神の祝福を受けて長生きしたんだなこれが。 【ブースカブー】さん 9点(2003-05-18 00:34:11) |
4. 中世の北伊ベネディクト修道院の頽廃的な雰囲気を再現した美術スタッフの力業に感服した。個人的にはウンベルト・エーコの原作も好きだが、そのまま映画化したらどエライことになってただろうから、ジャン・ジャック・アノー監督のアレンジは正解だと思う。「アマデウス」に続き、本作でもF・マーリー・エイブラハムが残酷な異端審問官として独特の存在感を放ち怪演している。ショーン・コネリーの渋さは探偵ミステリの趣もある本作での謎解き役に最適なインテリジェンスが滲み出て抜群の説得力。クリスチャン・スレイターもヘナチョコぶりがコネリーと好対照で巧まざる名演と言って差し支えない出来。特にミステリ好きなら必見の異色作でオススメ!! 【へちょちょ】さん 9点(2003-01-30 17:06:07) |
3.舞台が中世の非常に良く出来た「サスペンス探偵もの」。修道院のセットもお金かけてます。ショーンコネリー作品の中ではアンタッチャブルの次に好きな作品かも。あー!早くDVD出してくれー!!!! 【PNツイン】さん 9点(2001-11-29 07:42:43) |
2.理屈抜きに楽しめた作品です。主演のショーン・コネリーにとって、「アンタッチャブル」でオスカーを獲得する前年の出演作。その再ブレイクを予感させるに十分な作品に仕上りとなっています。ジャン=ジャック・アノーの演出も美術も冴えてるんですが・・・ただ苦言を一つ。あのHシーンは必要だったのでしょうか? 【イマジン】さん 9点(2001-04-03 12:28:47) |
1.ベテラン刑事と若手刑事とのコンビによるポリティカル・サスペンスの中世版といったところだろうか。(C・スレイターを初めて見たのも本作だったと思う)修道院やラストの書籍室のセットの素晴らしさ、修道士たちのメイクの強烈さ等で、否応無く中世の闇の世界へ引きずり込まれていく事に、快感すら覚えた記憶がある。又、このゴシック・ホラーとも言える独特の映像世界の創造には、製作サイドの並々ならぬ熱意をも感じる。コスチュームものあるいは中世ものは苦手だが、この作品だけは別格。 【ドラえもん】さん 9点(2001-03-09 16:22:58) |