ももへの手紙のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ももへの手紙

[モモヘノテガミ]
2012年上映時間:120分
平均点:6.13 / 10(Review 31人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-04-21)
ドラマコメディファンタジーアニメ
新規登録(2012-04-22)【ユーカラ】さん
タイトル情報更新(2023-09-25)【イニシャルK】さん
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監督沖浦啓之
美山加恋宮村もも
優香宮村いく子
西田敏行イワ
山寺宏一カワ
チョーマメ
坂口芳貞大おじ
谷育子大おば
細谷佳正電話屋
山根舞
島﨑信長
武田幸史
原作沖浦啓之(原案)
脚本沖浦啓之
主題歌原由子「ウルワシマホロバ ~美しき場所~」
撮影田中宏侍(撮影監督)
製作角川書店(「ももへの手紙」製作委員会)
Production I.G(「ももへの手紙」製作委員会)
バンダイビジュアル(「ももへの手紙」製作委員会)
TBS(「ももへの手紙」製作委員会)
ホリプロ(「ももへの手紙」製作委員会)
OLM(「ももへの手紙」製作委員会)
毎日放送(「ももへの手紙」製作委員会)
制作Production I.G(アニメーション制作)
配給角川映画
特撮亀井幹太(ビジュアルエフェクト)
作画沖浦啓之(絵コンテ/キャラクターデザイン)
安藤雅司(作画監督/キャラクターデザイン)
西尾鉄也
吉成曜(原画)
小森高博(原画)
黄瀬和哉(原画)
井上俊之(副作画監督/原画)
本田雄(作画監督補佐/原画)
竹内敦志(原画)
森田宏幸(原画)
久保田誓(原画)
高橋英樹[作画](原画)
青山浩行(原画)
満仲勧(原画)
美術渡部隆(美術設定)
男鹿和雄(背景)
小倉宏昌
編集植松淳一
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2.《ネタバレ》 ひっさびさに良いアニメを見せて頂きました! ここでの多くの方の評価に少し驚きです。『トトロ』と比べるのはいくらなんでも乱暴かなと思います。とてもジブリっぽいとは思いましたが『トトロ』はないでしょう。テイストが違いすぎます。これは良かった頃のジブリの高畑さんの作品のノリに近いと思います。『耳をすませば』とか『おもひでぽろぽろ』とか…。そこにちょっと『もののけ姫』のこだまやディダラボッチが乱入してくる感じではありましたが。ジブリっぽいとは言いましたものの、最近ちっとも良くないジブリには、この作品を見習って欲しく思います。海外の児童書で『青空の向こう』というものがあり、姉と弟が言い争いの喧嘩をしたまま死に別れてしまうのですが、それを思い出しました。心にもないことを口にしてしまった後悔と、本当にどうしても伝えるべき気持ちを相手に伝えるエネルギーの話。妖怪たちとの別れの後、もう少し余韻に浸っていたい思いに気持ち良く寄り添ってくれて、いい感じにエピローグ。人と人が本当に心を通わせるには、自分の心を閉ざさず開いたり、受け入れてもらえるかどうか不安な相手の心に飛び込んだり、そういうのって、あの飛び込みのように勇気のいること。新しき友たちが輪になるなか、主人公の体が深く水に潜り込み浮かび上がるまでのラストシーンは、心象風景としてとても感動的でした。父親も飛び込めなかったんだよね娘の心に…だから「ももへ」の後を書けないままだった。人の心のなかに入るのって、人はそれを求めてもいるのだけれど、やっぱり怖いもんです。そこにいない人の気持ちを「あの人ならきっとこう言うはず」とかいうのは、それもありかもだけど、身勝手な人には自分に都合のいい想像だけを選択するなんてのもあるわけで、酷いことを言ったまま死に別れてしまった相手に「許してくれてるよ」なんて勝手に想像するなんて絶対嫌。自分を責め続けるのも嫌。だからもういない人について「あの人は多分今こう言ってる」的な表現にしないで、ちゃんと父からのメッセージを届けてくれた描き方は良かったです。それこそが作り話にこそできる癒しと思います。「ももへ」に書き戻された手紙に大笑いしました。その直後のメッセージなので「母と娘の勝手な想像」では片付けられないようにできています。でも別の便箋だし見えない文字だから、解釈に幅を持たせてありその辺が繊細で巧いと思います。
だみおさん [DVD(邦画)] 9点(2014-05-13 00:25:43)(良:2票)
1.《ネタバレ》 元来、妖怪といえば人間にとって恐ろしい存在であり、決して相容れあう関係ではありませんでした。最近になって夏目友人帳をはじめ、人と妖怪との共存を模索するアニメ作品が出始めました。本作の妖怪は死んだ人間が天に召されるまでの間、死者とその家族を見守る役割で登場します。人との関係性からみれば従来の妖怪像であり、普通ならばどこか畏怖の念を持って作品を観てしまいます。しかし、本作では妖怪の性格が、ズボラで情けなくどこか憎めない。反対にヒロインのももは元気いっぱいな多感な小学校6年生の女の子。妖怪に恐れをなすどころか逆に弱みを握り顎で使う始末。この関係がこの作品をとても観やすくしています。ももと母親のいく子は、父親を水難事故で亡くしてしまいます。住むところがなくなり、叔母の住む汐島に引っ越します。ももは父親と最後に喧嘩別れをしてしまったことを後悔していました。父親が船に乗る前に残した手紙をももは見つけるが、「ももへ」と書かれた宛名以外は空白でした。人一倍、気を使い不器用な父は謝罪の言葉が見つからなかったのだ。空白の手紙一枚で父と娘のこそばゆい親子関係を想像させてしまう沖浦監督は上手いですね。いく子も普段は明るく振舞っていたが、旦那のいない寂しさを紛らわすため知らないうちに無理をしてしまい、持病の呼吸器系の病気が悪化し倒れてしまいます。ここからクライマックスへと繋がるわけだが、普通の作品だとここまで辛く厳しいストーリーをみせられると途中で疲れてしまいます。しかも、妖怪の映画となれば余計に陰湿な感じを受けてしまいます。ももと妖怪の絶妙な関係。ももといく子の明るい性格。近所の人たちの温かさ。この3点で沖浦監督は暗く厳しい物語を明るい日常物語にしてしまいました。凄いですね。後は、怒涛のクライマックス!マメの言葉で吹っ切れたイワとカワは、仲間の力を借りて台風の中ももを今治まで運びます。妖怪達のトンネルを「こうなったらヤケクソでござるー」と叫びながら滑走するイワ!かっこよかったぞー!ももが父親に宛てた手紙を持って消えていくイワ、カワ、マメにうるっときちゃいました。こんな愛すべき妖怪いないぞ。最後、小舟で父親からの手紙が届くシーンは素晴らしいですね。こんなにも不器用で優さの詰まった短い言葉・・・号泣しました。人間は一人では生きていけない。そんな沖浦監督の気持ちが伝わってくる素晴らしい映画でした。
スノーモンキーさん [DVD(邦画)] 9点(2014-12-29 20:41:16)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 31人
平均点数 6.13点
000.00%
100.00%
200.00%
326.45%
439.68%
5412.90%
6825.81%
71032.26%
826.45%
926.45%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review2人
2 ストーリー評価 7.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review2人
4 音楽評価 6.50点 Review2人
5 感泣評価 8.50点 Review2人
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