1.《ネタバレ》 400万人動員の恋愛映画ということで観に行ったら、まさかのど直球恋愛映画だったのに驚いた。
気づいたらまさかのベタの連続に、劇場で1人ニヤニヤしてしまっている自分がいた。
でも、このベタがそんじょそこらのドラマじゃなくて、嫌にリアルで時にほほえましく、時に痛くてたまらない。気持ちがわかりすぎてわかりすぎて、ロンTのくだりから先は苦しくて、ぐはっとマーブル色したねばっこいなにかを吐き出しそうな思いだった。
こんな直球恋愛映画で勝負できる韓国、おそるべし。
この映画は恋愛映画だけど、実は女の子よりおっさん、特に恋愛が苦手なおっさん。1995年くらいにいい思いできなかったおっさんが観るといい映画。
ちなみに、建築科だ初恋だ、ってキーワードでとある漫画が浮かんだけど、この映画は建築職から映画会に転身した監督が10年以上暖めていたものらしい。劇中の母親のモデルである自分の母親を思って撮ったんだとか。そう、年取ってからの母親とのシーンがいい。おじさんあっこがいちばんぐっときたもん。