26.オズの国へ移行するとモノクロから一変して色彩が豊かになり幻想的な世界へ足を踏み入れた雰囲気が一気に高まる。遠くの風景は絵で構成する舞台装置のようでありながら映画と見事に融合させられており、イマジネーション全開のファンタジックな世界は何とも素晴らしい。そのうえ突飛なキャラクターたちも子供騙しに留まらず驚くほどの説得力を備えている。見た目はけっこう不気味であるがユニークで愛らしいライオン。青い空を真っ黒く切り裂く魔女の恐さ。無駄なシーンは見られず、音楽はパワフルで明るくてとことん楽しい。そしてチョコチョコと付いて来る犬のトトの可愛らしいことと言ったら無い。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-03-02 18:17:01) (良:3票) |
25.レトロな雰囲気好きです。 衣装やセットの豪華さ、大勢出演による画面の広がりにも感心。 ファンタジーを作るんだ!製作者たちの全力の仕事が素晴らしい。 それぞれのシーンの質の高さ、に拍手。 ドロシー役のジュディさんはもとより、案山子、ブリキ男、ライオン、そして魔女たちの魅力たっぷりの演技に引き込まれた。 幾度も観返したい心ワクワクの作品。 【たんぽぽ】さん [DVD(字幕)] 9点(2022-05-31 11:01:54) (良:2票) |
24.本当に素晴らしい映画だ…。とても半世紀前に作られたとは思えぬ美しい映像と色調の鮮やかさ。初見は小学生の頃だったが、何度観てもその感想が変わる事はない。CGもない時代に、よくぞここまで表現と演出が出来たと感心せずはいられない。まさに、ファンタジー映画の金字塔である。以後の後継作品にも大きく影響を与えたという意味でも、この作品のレーゾンデートルを高く評価したい。そして、ファンタジーという当時としては難しいであろう舞台に挑戦し、我々に夢と希望を与えてくれた撮影スタッフに敬意を表して満点…にしたいが、以後この作品を超えるファンタジー映画が出てくる事を願って、この点数を捧げます。 【_】さん 9点(2003-06-29 21:19:12) (良:2票) |
23.《ネタバレ》 Ozは、金属の単位のオンスから来てるとか… 白黒と言うか、セピア色のカンザスの風景から、ドアを開けると色の洪水…第二次世界大戦の直前に、こんな魔法のような映像が見られたなんて、当時の人々も驚いたに違いない。 ハンク/案山子男「アタマを使うんだよドロシー」 ジーク/ライオン「ガルチなんて勇気があれば怖くないさ」 ヒッコリー/ブリキ男「俺の銅像が立つぞ」 占い師マーヴェル/オズ「私と遠くに行くんだろう?」 前フリもきちんとして、二度目の鑑賞時にはクスリとさせられる。家庭用ビデオデッキのない1939年にだ。 たぶん映画全てがセット撮影で、ミニチュアと合成が使われているが、台風の表現はなかなかのもの。揺れる家、吹き飛ぶ扉、倒れる柵。 ドロシーは頭を打って夢の世界へ…つい先程体験した些細な出来事で世界が構築されている。人が覚えてる夢ってそんなものらしい。 いきなり死んでる強敵・東の魔女。直後もっと悪い西の魔女登場のサクサク展開。南の魔女が出ないのも想像を膨らませる。 マイケル・ジャクソンのゼロ・グラビティの原型がこんなところで。 威勢を張るライオンをペチン!からのギャン泣きの完璧なタイミング。 襲いかかるサル軍団の華麗なワイヤーアクション。 『グッドモーニング・ベトナム』で聞いた「オーイーオ・ホーーチミン!」の原型はコレだったか。 魔女の兵隊に背後から襲われたのに、絶対不利な状況でなぜか勝つ3人組。 殺すつもりがないのに悪い魔女2人も殺すドロシー強い。 Toto・・・・・・・・・・TOTO (※エンディングのCAST) 娯楽映画の醍醐味。そのほとんどが、こんな大昔の映画に詰まっていた。ほんとビックリした。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2021-05-17 22:48:23) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 「大切なものは身近にある」というテーマがよいです。それを生かすための、オズの世界とそこでの三人組の使い方が秀逸。かかしもブリキ男もライオンも、自分が欲しいと思っていたものを実は持っていたのですね。求めるものは他人に与えられるのではなく、自分の中にあるということ。結局自らの手で探し出すしかないという現実は、現代人にとっても重要ではないかと感じました。 映像としては、やはりオズの世界が圧巻! オール・セットで作り物感がよく出ていましたし(カンザスの牧場もセットですが)、出てくるキャラクターもユニーク。特に西の魔女の配下である翼の生えた猿は、インパクト十分でした。色彩も70年以上前のものとは思えないほどあざやかです(リマスターされているのでしょうが)。ユーモアたっぷり、見どころ満載の傑作でした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-09-16 16:43:35) (良:1票) |
21.すごい!こんなに古い作品なのに今も全く輝きを失っていない。そりゃセットや特殊効果は最近の映画にはかなわないけど、もっと大事な"何か"がこの作品にはある気がします。ジュディ・ガーランドも超キュート。セピア色の画面がカラーに変わった瞬間の感動は今でも忘れられません。 【MEL】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-05-29 16:29:57) (良:1票) |
20.原作を読まないで映画を見たんですけど、すごく考えさせられました。冷静に考えれば、ルビーの靴を履いた時点でドロシーは家に帰れたんですよね?でも、彼女はもし北の魔女から家に帰れることを先に聞かされていても、かかしたちとともに旅をしたと思うんです。かかしたちのほしがっているものが手に入るまで。というか、本当は手に入れてないけれど、4人で危険や苦しみを乗り越えた経験が、彼らの他に代えることのできない宝になっていたと思うんです。その時点で知恵や勇気、そして心が生まれたんだと思います。3人をここまで導いたドロシーこそ、本物の「オズの魔法使い」でしょう。 【トナカイ】さん 9点(2005-01-29 17:56:21) (良:1票) |
19.なんとも楽しいお話ですね。映像も色とりどりでキレイです。これが1939年制作!? 驚きました。ジュディ・ガーランドはドロシーを演じる為に生まれてきたのでは ないかと思うほどよく似合っていました。 【しまうまん】さん 9点(2004-06-17 19:58:55) (良:1票) |
18.《ネタバレ》 ドロシーが西の悪い魔女をピンポイント爆撃でやっつけて、マンチキンに感謝のダンスを捧げられる場面では、これこそアメリカ人が世界各国に対して持ちたい関係なんだなあ、変わってねんだなあ、とつくづく思ったことです。そうです、私らは踊るマンチキンです。でも、そういう無意識も含めて、あっかるいノーテンキなアメリカ映画の名作だわ、やっぱ。映画史上の重要性を加味して9点。 【哲学者】さん 9点(2004-06-14 11:50:06) (良:1票) |
17.壁に描かれた空、テグスの見えるライオンのしっぽ。なのになんでこんなにも引き込まれてしまうんだろう。まるで舞台みたいなかぶりものをしたカカシやきこりやライオン、そのすべてがいとおしい。当時何人の映画人が、これをやりたいと思ったんだろう。何度でも観たくなる。また、ドロシーたちに会いたくなる。 【揺香】さん 9点(2003-12-22 13:39:24) (良:1票) |
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16.この年、39年ってB・フレミングはこれと「風と共に去りぬ」の2本が公開されてる。すごいことです!いずれも映画史上名作とたたえられてる作品ですから。J・ガーランドはこの時16才、小柄で可愛くて歌がうまかったので主役に抜擢された。映像技術もカラー作品が作られた最初の頃だと思えば、その鮮やかさに驚かされる。特撮も当時の技術を駆使して、めいっぱいファンタジックな雰囲気を出している。ジュディの歌う「オーバーザレインボウ」は永遠の名曲。大人も十分楽しめるけど、子供にはぜひ見せたい夢のある作品です。 【キリコ】さん 9点(2003-05-18 17:38:08) (良:1票) |
15.まさに〝夢の工場で作られた〟というフレーズがぴったりくる映画。最初に「子供の心を大切にしている人達に捧ぐ」という意味の字幕が出てくるが、そうでない人(オレだけど)にも楽しめたのは、お伽の世界を完全に作って現実の匂いをさせないセットと音楽、そしてかかし、ブリキ、ライオンの三人と魔女に扮したヒトの芸達者なパントマイム的な動きのせいだろう。良い魔女になったヒトはいかにもそういう感じ。ヴィクター・フレミングはこれと「風と共に去りぬ」を作っただけでも名監督に列していいと思う。 【アンドロ氏】さん 9点(2002-12-19 02:30:13) (良:1票) |
14.何度かリメイクされているものの、この映像化を越える作品が現れることはまずない(と思わせる)。特にどんなに特殊メイクやCGが発達しようともあのキャラクター達は越えられない。それに、ジュディ・ガーランドの愛くるしいお下げ髪、「総天然色」の効果的使い方、名曲の数々…。技術とイマジネーションの融合体である「映画」という芸術は、こんなにも昔に完成されていました。9点献上。 【sayzin】さん [映画館(字幕)] 9点(2001-10-25 22:33:06) (良:1票) |
13.原作未読、初見。17歳ジュディ・ガーランドの演技力・歌唱力に天才ぶりを見ました。ブリキ、案山子、ライオン、全員味わい深いキャラであり、それぞれが欲しがっているものが既に持っているのに気づいていないという事が胸に染み入るものでしたので、気づかせられかたの強引さが少し残念です。特筆すべきは西の悪い魔女で楽し気な憎ったらしさが緑色の顔と共に実に強烈で魅力的でした。(撮影中の事故で顔と腕に全治六週間の重度火傷を負ったというのがお気の毒)更に特筆すべきが犬のトトで俳優たちを客観的に眺めているような落ち着きぶりでの絶妙な立ち位置が素晴らしい。紛れもない力作傑作であるだけにMGMがジュディ・ガーランドを薬漬けにしていた事が残念でなりません。 |
12.モノクロ世界からドアを開けるとそこには色とりどりのカラフルな世界が。圧巻のシーンです。 【akila】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-02-21 16:07:50) |
11.この映像の全てから伝わってくるエネルギーがハンパじゃない。 あのマンチキンの国の一種サイケデリックなまでの色彩と"オズの魔法使いに会いに行こう"のコーラス、そして黄色いレンガ路を右に左にステップを踏むジュディ・ガーランド、 この全てが溶け合った瞬間の恍惚。映像から伝わるものが、ことごとく映像から見えるものを、飛び越えていく、まさに魔法のような作品。ジュディを聴くとき、個人的には"虹の彼方に"は無くってもいいくらいに思っていた。だけど、映画のところどころで、この曲のインストがさりげなく流れる瞬間のパワーはやはり凄い。ジュディ・ガーランドがこの曲と、この映画に出会えたことが本当に嬉しい。 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-10-13 12:31:36) |
10.子供がもう少し育ったら、まず見せたい作品ですね。このページで「1939年【米】」というのを改めて認識し、そんな昔の作品・・・ということに何とも言えない感情にとらわれます。 【トビ&ダンナ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-07-07 01:06:56) |
9. 誰もがなんとなくは知っているオズの魔法使い、自分もそうであり 改めて映画を見ると本当にすばらしいストーリーで感動した。 欲しいものを追い求めても、結局は自分の中に、自分のそばにあるのに 気づかない。 誰かに教えられても結局また探すのだろうけど...。 オズ大魔王の最後の名言をぜひみんなに聞いてほしい。 【Jane.Y】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-04-01 07:48:52) |
8.世代を超えて愛される、名作中の名作です。何度観ても飽きないし、観るたびに楽しいです。しかし、65年も前の映画とは…。前の人も言ってるけど、パール・ハーバーの2年前ですか。そりゃ戦争負けるわけだ。ちなみにヴィクター・フレミング監督が、本作と同じ年に公開しているのが「風と共に去りぬ」です。化け物か…(((゚д゚;))) 【金子淳】さん 9点(2004-08-06 23:05:00) |
7.他に類を見ない色彩の美しさ。Over the Rainbowを始め音楽の美しさ。物語の美しさ。一級品です。素晴らしい完成度で何度でも観たい作品の1つです。何となくディズニーランドに行ったような気分になります。太鼓判。 【えいざっく】さん 9点(2004-07-05 22:28:47) |