1.決して評判のいい作品ではないのだが、私はこの作品は傑作だと思う。というのも近年のフィルム・ノワール系作品はどうもインパクトや構成力が弱い。そんな中でも特筆すべき作品がコレである。ホット・スポットとは地学用語でもあるが、この作品の意図ではおそらくそのままの意味なのだろう(“熱い一帯”という意味)。監督のデニス・ホッパーは本作には出演していないものの、これだけのフィルム・ノワールを特徴的なタッチで見事に描けていてたいへんgood。またラストも、この手の映画としては一番の結末。この映画の場合、観てるこっちまで暑くなった。