3.配役の妙といい、過剰な謙遜への視線といい、結構いい線行ってると思うけどなぁ~。あまり、インパクトはない(例えば子連れ狼とか必殺とかの強烈さに比べると)。おまけに時代劇なのに、ぎらぎら感はあまりなく、むしろ脱欲系。けれど、こういう新しいタイプの時代劇が出てくるようになったというのは歓迎していいと思う。新しいものとの出会いは、自分の考えを相対化するチャンスになる。この映画は、僕たちの中の既成概念の中にあるサムライ像を、見事に裏切り、リラックスした遊び心で全編を溢みたしている。それが徹底されている。すごい事だ。それだけで楽しい。