1.《ネタバレ》 あざとい設定(母子・父子家庭、夕飯のうどん率高っ)、ヒネリ過ぎなフレーズ(「それって同じことなの」)、アクの強いキャラクター(黒柳哲哉)、面白シーン(ランニングVSママチャリおばちゃん)。どれもこれも、イチイチ心に引っ掛かってきます。良くも悪くも。極め付けはタイトルでしょうか。全体的に狙い過ぎで、それでいて甘々で、スキだらけで、今時こんな物語あるかいなと言いたくなるベタで古臭い脚本ですが、純なラブストーリーと絶妙なウィットに、まんまとハートを掴まれてしまいました。いやいや、正直に白状しましょう。何より、誰より、黒柳哲哉にゾッコンだったと。友達はもちろん、知り合いだって遠慮したいヤバイ奴ですが、何故か憎めない性犯罪者。ヤツの一挙手一投足に釘付けでした。何なんでしょうね、この気持ち。恋かしら(ウソウソ勿論私はノンケですよ!)。たとえばフグには毒があるけど、毒を取り除けば美味い魚みたいな。違うかな。でもそんな感じ。人は変われるし、変わらなきゃいけないし、戦うときは戦わなきゃダメだし、素敵な出会いも、ゲロみたいな人間関係も、どちらにも意味があるはず。人生は劇的であれ。踊ってナンボ。お前は自分自身の独裁者たれ。下手くそな人生賛歌ですが、だからこそ素直に沁みた気がします。ちょっと本気で切なくなりました(でも引っ越し先、そんなに遠くないですよね笑)。私の中で『黒柳哲哉』は『ナポレオン・ダイナマイト』や『ヒット・ガール』と肩を並べる愛すべきキャラクターに認定されてしまいました。危うく勢いで10点を付けそうになったくらい。作品の完成度的には全然なんですけども(苦笑)。『Vote For Pedro』Tシャツも買いました。だから新撰組Tシャツ俺も着る!どこで売っているのか教えて!!