侍タイムスリッパーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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侍タイムスリッパー

[サムライタイムスリッパー]
2023年上映時間:131分
平均点:7.92 / 10(Review 25人) (点数分布表示)
公開開始日(2024-08-30) (公開中)
アクションドラマSFコメディ時代劇ロマンス
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タイトル情報更新(2024-10-08)【イニシャルK】さん
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監督安田淳一
助監督沙倉ゆうの
キャスト山口馬木也(男優)高坂新左衛門
冨家ノリマサ(男優)風見恭一郎
沙倉ゆうの(女優)山本優子
峰蘭太郎(男優)殺陣師 関本
井上肇(男優)撮影所長 井上
脚本安田淳一
撮影安田淳一
配給ギャガ
編集安田淳一
照明安田淳一
その他東映(協力 東映京都撮影所)
あらすじ
時は幕末。会津藩の江戸屋敷に薩長同盟から送られた二人の剣士が藩の重鎮高坂新左衛門を暗殺すべく忍び込む。暗闇の屋敷の庭先で高坂と二人は死闘を演じ、一人が高坂に斬られた直後に折りしもの驟雨の中で高坂の振り上げた刀を落雷が襲い、気がついた高坂がいたのは蔵の中だった。蔵の外は見慣れた街並みだったが西洋風の格好をした男が侍らに向かって日本語で怒鳴ったり黒い小箱を覗いたりし、狼狽えている高坂に西洋風の若い女が矢継ぎ早に意味不明の質問をする。やがて映画助監督だというその女性優子の仲介で記憶喪失者として寺の住職夫妻に保護された高坂は風変わりな街に貼られたポスターや住職の居間に置かれた板(テレビ)の上で動く、意識回復直後に見た侍と町人などから自分が幕末から百数十年後の京都に生きていることを悟る。そして高坂は住職夫妻の励ましと映画人の協力によって映画撮影所で殺陣(タテ)の斬られ役を演じることで生計を立てることになる。
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5.《ネタバレ》 ごめんなさい完全に舐めてました(汗

「侍が現代にタイムスリップする?ああwあるある(半笑い)。侍が「馬より速い鉄の箱があ!」とか「こんな小さい箱に人が入っとる!」とかパニックになるやつね。
そんで現代人にない純粋な価値観で周りの人の閉塞感を変えたり、侍ならでは戦闘技術を使って現代で知り合った人たちの危機を救ったりするんでしょ?」

全然違いましたね。

この映画が描きたいのは「タイムスリッパ―」ではなく、あくまで「侍」でした。
だからタイムスリップ物にありがちなカルチャーギャップネタは控えめ…どころか、周囲の現代人は(主人公が語らぬがゆえに)彼がタイムスリップしてきた本物の侍である事すら最後まで知りません。

大事なのは「侍」が未来に来て、そしてそれがゆえに、自分が置き去りにしてしまった「過去」や「自分が大切に守ろうとしていたもの」がどういう悲惨な結末を迎えたのか、「歴史」として知ってしまったという事。
そしてそれを今更どうにもできない彼が、現代社会ではほとんど無力な「武士」である彼が、果たして何を為せるのか、何を為すべきなのか…煩悶しつつ彼なりの答えを見つけ、最後に実行する姿を描き切る事なのです。

その決意を聞いた時、劇中でただ一人主人公の正体を知る男が涙します。
この場面、僕も目頭が熱くなりました。そしてそれゆえに、その男と主人公がクライマックスで繰り広げる「虚」と「実」がない交ぜになった闘いは熱く、激しく、見る人間の心を揺さぶる名勝負だったと断言できるのです。
大鉄人28号さん [映画館(邦画)] 9点(2024-10-26 09:14:08)(良:2票)
4.《ネタバレ》 本来は交わることはない時空が異なるパラレルワールドが交わっちゃってる、時に痛快、時に抱腹絶倒、時に考えさせられる作品でした。そう、日本はどんな歴史的な出来事だってそこから何かを汲み取って今の人々やこれからの日本に存在するようになる日本人の生きる糧にしてしまうのだから誰かがタイムスリップしなくても充分に何千、何万ものパラレルワールドが織りなす時空の中に住んでいるのと同じなのです。同じことを古い文明の担い手の子孫たち、例えばエジプト人やペルシャ(イラン)人やインド人も感じているのかもしれないけれど、残念ながら地球上には価値ある遺産、特に建造物など物質的なものをダム建設やらで平気でブチ壊す民族のみならず、「~だったら良かったな。」をそのまま歴史にしてしまうバカ民族までいます。作品中で高坂が住職の奥さんが差し出した苺のショートケーキを一口食べて涙し、日本は豊かな国になったと言うシーンが印象的でしたがあんなんどこのコンビニにも売ってへんかとも思います。それより京都言うたら和菓子やないか! 千年前に紫式部が食べたお菓子まだ作っとんやないか? この時点で高坂はまだ会津藩城下の悲惨な末路は知らないわけですが⋯。そう、わたしたちは間違いなくご先祖さまが築いた圧倒的な価値ある遺産と因習などほんの少しの悪い遺産、そして未来への希望や期待などが何重にも交差するパラレルワールドに、今気づいたり経験していることだけが唯一の現実だという錯覚と共に生きています。でも本当はその錯覚が間違っていると無意識下でわかっているからこそ神社にお参りしたりお寺を訪ねたり博物館や美術館に行ったりするのです。ストロベリーショートケーキがあってもなくてもわたしたちはとても豊かなのです。閑話休題。東京国立博物館収蔵の古文書のうち読解ができる専門家が内容を明らかにしたのは約三分の一だけだそうです。人材不足のせいで今大人になっている人で死ぬまでに全部の調査結果に接する人は恐らくいないでしょう。でも全部が解読された時に日本は今より豊かでしょうか、それとも貧しいでしょうか? 想像できる方が答えです。
かわまりさん [映画館(邦画)] 9点(2025-01-22 18:32:09)
3.《ネタバレ》 単純に面白かったですね。

笑いあり涙ありの娯楽作品として高い評価なのもよくわかります。

飛行機や車やテレビなどに驚く侍。という笑いなのかと予想していましたが、そういう部分は少なく
もっともっと侍としての生き方にフォーカスしているんですね。

人に薦めたい映画です。
東京ロッキーさん [映画館(邦画)] 9点(2024-11-14 09:37:02)
2.《ネタバレ》 時代劇(特に殺陣)愛にあふれた素晴らしい作品でした。
見た方なら納得していただけると思いますが、監督はタイムスリップ映画ではなく時代劇映画(時代劇がテーマの映画という意味で時代劇そのものではない)を作りたかったんだと思います。それはタイムスリップとタイトルにありながら「どうやって元の時代に戻るか」には全く重点が置かれていない(そればかりかラストのオチのネタにもなっている)ことからも分かると思います。これは私の想像ですが、真剣による殺陣(という設定)を見せたい、それには本物の侍を登場させるという設定にすればいい、それなら侍をタイムスリップさせればいい、という流れで決まったのではないでしょうか。また、撮影所が舞台という設定も現在の時代劇が置かれた状況を説明したい・時代劇を復興させたいというもう一つの目的にもぴったりだったんだと思います。
みなさん感じると思いますが、ラストの真剣での斬り合い(という設定)はすごく迫力がありましたし、タイムスリップした者同士の会話には涙が出ました。
今は「インディーズ映画だけど大反響」みたいな流れでマスコミで評価されているようですが、面白いに大手もインディーズもないと思いますね。
MASSさん [映画館(邦画)] 9点(2024-10-06 18:35:12)
1.《ネタバレ》 脚本の出来が良いです。面白い!定番の「タイムスリップで生じる時代ずれが引き起こす笑い」も上手いんだけど、コメディにとどまらず幕末に侍として生きた男たちの生きざまをも見据える胸アツかつ骨太な物語です。
上手い役者と、すごく観易いカメラと、流れるような殺陣。
本作の殺陣のシーンは白眉と言っていい。ここ数年に観たアクションもの全般の中でも飛び抜けて迫力があって美しかった。「あの夜の続き」である決戦は手汗がにじむほどの、どえらい緊張感がありました。劇中スタッフが「本物の侍がいる」と言ったけど、山口馬木也も冨永ノリマサもほんとに140年前の日本人に見える。彼らの放つ凛とした武家人の気概に酔っ払いそうになりました。
館内の皆と一緒に笑い、息をつめて見守ってそして(少なくともわたしは)泣いた。
ラストのオチも思いがけなくて洒落てて(?)、もうひと笑い。うまいなあ!
低予算でも映画への情熱が連鎖してこんなに素敵な作品が作れる。他国の豪勢な作品と比べてどうこう言う必要全く無いよな、とここ数年邦画に誇りと喜びを再び見出すことができてとても嬉しい。(でも予算はあるに越したことはない)
tottokoさん [映画館(邦画)] 9点(2024-09-28 23:40:28)
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【点数情報】

Review人数 25人
平均点数 7.92点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6416.00%
7520.00%
8832.00%
9520.00%
10312.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.25点 Review4人
2 ストーリー評価 9.66点 Review6人
3 鑑賞後の後味 9.50点 Review6人
4 音楽評価 7.50点 Review4人
5 感泣評価 8.33点 Review6人
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