去年マリエンバートでのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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去年マリエンバートで

[キョネンマリエンバートデ]
Last Year at Marienbad
(L'Année dernière à Marienbad)
1961年上映時間:94分
平均点:6.96 / 10(Review 25人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2009-03-16)【S&S】さん
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監督アラン・レネ
助監督フォルカー・シュレンドルフ
キャストデルフィーヌ・セイリグ(女優)
サッシャ・ピトエフ(男優)
脚本アラン・レネ
アラン・ロブ=グリエ
音楽フランシス・セイリグ
撮影サッシャ・ヴィエルニー
配給東宝東和
フランス映画社
美術ジャック・ソルニエ
衣装ココ・シャネル
ベルナール・エヴァン
編集アンリ・コルピ
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5.《ネタバレ》 映像が物の客観を伝えるもの。しかし、事柄は、各人格の主観のからみでしか、浮き上がらせることはできない。男の主観が語る、女の主観が語る、現在を描写する客観が挟まる。その客観をカメラが補足する、もう一人の男の話が客観として割り込む。そういう構成で、作者は考えた。後は、どう組み合わせるか、この組み合わせのはめ込みに、工夫を懲らそうか、む、それが芸術だねって感じでおしゃれに行こうか。ばらばらにはめ込んでね。時間という客観を破壊しなきゃ。舞台が同じだから、過去と現実をちょっといじくってみようか、ほら、過去の回想場面に現在の会話をいれるとか、その逆だとかおもしろいんじゃない? マイナーな役の人は、ちょっとじっと静止してくれない。そうすると、ほら、なんかマネキンを配したみたいに、映像に立体的な感じが出るし、全く本件に関係ない外野って感じもでるし、思考が回る瞬間の一瞬を表していそうで、頭の中がくるくる回るって感じが出るでしょう。それに、フランス語の語感も、なんか、アンニュイな感じ、これを繰り返すと、不思議だが、心の苦しみの感じでたりしてね。バラック風なBGMも苦悩を表現するのにいいよね。画面のシンメトリーも映画自体が細かく作られていることを表すのにいいよね。または、人間心理の構造を示しているし、心理主義かって…… なんて、考えて作った映画なのじゃないかしら。話は、三角関係でどっちを選択するのかって、単純なんですけど。でも、最初は、男性の妄想と、女性の恋に対する、恐ろしいばかりの、忘却、って、平行線で最後までいくのかな、とか思ったら、(そこら辺を「羅生門」を参考にしたんでしょうけどね)、それなりに、女性の葛藤があって、普通のエンディングになりました。平行線のままのほうがよかったりしてね。
K-Youngさん [DVD(字幕)] 9点(2010-05-05 22:30:17)(良:1票)
4.何が現実で何が夢なのか、全てが現実かもしれないし、全てが過去かもしれない謎に包まれた映画ですが映画そのものが一種の小
宇宙を形成しており、直ちにこの独特の異空間に吸い込まれてしまった。感覚が高鳴る映画であることは間違いないと思う。
たましろさん 9点(2003-11-29 23:11:14)(良:1票)
3.その始まり方からして何とも不思議な映画です。時間、空間が交錯して、独特な作品世界を形成しています(しかもプラスアルファがいくつかあります)。その世界観は何だか解釈を拒んでいるようにも見えます(僕自身は「解釈狂」だと自分では思っており、この映画についても既に解釈を強引にしてしまいましたが・・・)。しかし何はともあれこの映画が、気だるく、幻想的で、そして無機的な美しさを備えていることは間違いないと思います。
マーチェンカさん 9点(2002-07-07 13:23:40)(良:1票)
2.《ネタバレ》 人の記憶の曖昧さ、存在の不確かさを表現した前衛作品である。幾何学的図案の庭園、大型の鏡、動と静、雑踏と静寂、移動するカメラ、繰り返される映像と語り、噛みあわない記憶と会話、男女彫像の解釈の違い、女の写真の説明の違い、物語が本編と入れ子になっている劇中劇、ゲームに勝ち続ける男、挿入される射撃練習の場面、挿入される女が死ぬ場面、不穏な音を奏でるオルガン、そのどれもが不安を駆りたてる、それでいて不快さはない。物語の意味は不明でも、静謐で硬質な映像美は心の深層に滲み込む。傑作だ。
壁、扉、廊下が続き、幾何学的庭園を持つホテルは、記憶が迷宮であることの象徴。
たびたび服装が変わることで現在と過去が交差していることが示される。
男女彫像の背後の風景に泉水であったりなかったすることで、男女の記憶に大きな相違があることが示される。
夫が男にゲームに勝ち続けるのは、夫が女(妻)の支配者であることの象徴。
一年前の場面で「一年目に会った」という会話があるように見える。時間がループしているのか?
女が射殺される場面は、不安が嵩じた女の悲観的幻覚。
男は女に記憶を思い出させようとするが、二人が結ばれた場面になると、男の記憶も曖昧になっていく。強姦か同意か?しかしそのことが重要でなくなるほど事態は緊迫している。
女の着る羽毛の服は、現実から飛翔したいという願望の象徴。
男が乗った石の欄干が崩れる場面は、女が過去を思い出した瞬間。幾何学の迷宮の一角が崩れた。女が落して割ったコップの欠片を給仕が拾う場面は、過去を拾い集めることの象徴。過去を思い出したことで、女は男を受け入れ、駈け落ちを決意する。夫には妻がいなくなる予感がある。女は、夫が駈け落ちを阻止するだけの時間的猶予を与える。二人が去ってから夫が現れる。夫は何を思うのか?二人はどうなるのか?ループから抜け出せるのか?すべては死者の世界の物語なのか?すべて不明、明確な答えのないまま映画は終る。まるでだまし絵のように、現実の世界が虚構の世界に、虚構の世界が現実の世界につながる。重畳たる虚構により現実が創造される稀有な作品。その構成と技法は芸術の域に達している。
合理的な解釈すれば、「因習に満ちた社交界と愛のない家庭生活に倦んだ女性が、不安を抱えながらも、愛を見つけて、自らの殻を破って新しい世界に飛び出していく」のを表象的に描いた作品となるだろう。
よしのぶさん [ビデオ(字幕)] 9点(2014-08-17 01:49:36)
1.こんな、映画無いです。
(ビデオ)
zero828さん 9点(2004-02-25 22:03:53)
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【点数情報】

Review人数 25人
平均点数 6.96点
014.00%
100.00%
200.00%
328.00%
428.00%
5312.00%
628.00%
728.00%
8312.00%
9520.00%
10520.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 Review0人
3 鑑賞後の後味 Review0人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
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【アカデミー賞 情報】

1962年 35回
脚本賞アラン・ロブ=グリエ候補(ノミネート) 

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