9.初日から破天荒ないでたちで登場したオマリー神父に驚いたフィッツギボン神父は、最初から彼に対する印象を悪くする。考え方の相違による行き違いでぎくしゃくした雰囲気が続きましたが、「論法は違うが思いは同じ」の台詞にあるとおり目指すところは同じなのでした。 幸せの伝道師であるオマリー神父の「我が道を往く」という人生観。その魅力に人々は引きつけられ感化されていく。 この作品の設定は、まさに王道といえるシナリオで、この後たくさんの似た作品を生み続けているが、ここまで「優しさと微笑み」を歌と映像に込めることの出来た映画は有りません。 「天使にラブソングを…」のような子供っぽいコメディーも楽しくて良いけれど、この作品のような「本物」の正統派作品を多くの人にも見て欲しい。 ラストも本当に嬉しくなるような演出です。感謝の1本。 【おはようジングル】さん 9点(2003-12-20 14:47:50) (良:3票) |
8.《ネタバレ》 既にこの作品については↓の皆様がありったけの賛美の言葉をお贈りになっておられるので、もう僕のようなボンクラが付け加えるような事も無いんですが、ここはあえて失礼して…こんなに信仰厚き人が沢山登場するのに、偽善だとか、そう云うことを全く感じない。自己流のやり方で教会復興に、司教区の人々に奉仕するオマリー神父、最初は彼のやり方に不満をもち、まるで子供のようなことをやるのが妙に可愛いフィッツギボン神父。この一見全くタイプの違う2人の神父が、徐々に心を通わせていく、その全く不自然さを感じさせない展開の上手さ!随所に挿入される歌の数々…そして、長年の夢であった、フィッツギボン神父と母との再会、そしてそれを窓の外から眺め、静かな余韻を残してマオリー神父が去っていく、物静かながら、心にいつまでも残るようなラスト…もう言う事はありません、これは間違いなく、映画史に永遠に残る不朽の名作です。 【クリムゾン・キング】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-06-20 03:39:51) (良:2票) |
7.これだけ善人ばかりが登場していてもちっとも嫌味でないのは、多分それぞれが自分のやりたいようにやった結果だからだと思う。しかしこの映画のいう「我が道」は、自分のやりたいことをやる、という意味ではなかった。「作曲家になるか、我が道を往くか」というセリフが出てくるように、「我が道」とは神から与えられた使命とかそういう意味であり、信仰に対してとても真面目で誠実な映画でもある。その手の映画は嫌いなのだけど、ビング・クロスビーの浮浪雲のような飄々とした姿に何となく説得させられてしまった。現実をあるがままに受け入れ、良心のままに行動することが「我が道」なのだな、と。作中歌「Going My Way」の、「やがて浮かぶ微笑みを旅の道連れに~」の部分がたまらなくいい。 【ラーション】さん 9点(2004-06-05 00:08:12) (良:2票) |
6.《ネタバレ》 いや~~いいですね~ ビング・クロスビーの美しい歌声や、やわらかい表情とその自然な演技はなかなかのものだと思います。個人的にはロバの歌良かったな~♪ ちょっと後半はすこしだれる気がしましたが、最後の、お母さんに会う場面はある意味感動必至で必見であります。 ま、確かに今時の映画と比較しちゃうとかなり「薄味」な印象なんでしょうけど、ホント心暖まる素晴らしい映画です。 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-12-15 17:13:19) (良:1票) |
5.ぼくみたいな子供でも十分楽しめる映画でした。話の中で流れる曲は どれも聴き心地が良くて、素晴らしい曲ばかりだった。ストーリーの 流れもすっきりとしていて、あっという間に2時間が過ぎてしまった。 最後の終わり方はとても嬉しくなりました。 【ボビー】さん 9点(2004-05-01 08:21:14) (良:1票) |
4.老いも若きも、男も女も、みんなの「GOING MY WAY」が見事に一本の映画に集約されています。おそらく「我が道」とは自分で努力し、精進しながら切り開いて往く道のことではなく、むしろ現実を受け入れ、逆らわないという、いわば天から「与えられた道」を往くことなのでしょう。すべてが理想的な場所に落ち着いて行くストーリーは、この「与えられた道」が決して悪いものではない、とても素晴らしいものなのだという、暖かいメッセージではないでしょうか。老神父のバリー・フィツジェラルドが実に人間味あふれる名演です。特に母と再会するシーンは秀逸で、思わず涙がこぼれそうになります。ビング・クロスビーが教会を去るという結末は、この作品における最大の「GOING MY WAY」。心温まる温和な作品に、哀愁というスパイスをプラスして、観客すべてを感化していくかのような見事なラストシーケンスです。合唱を通して感化された少年の眼差しも印象的。「我が道」を発見し、それを往く時に全ては輝きに満ちあふれる。希望と良心に満ちた傑作です。 【スロウボート】さん 9点(2004-02-14 13:58:24) (良:1票) |
3.♪Going My Wayが有名な映画ですね。本当にこの時代はいい映画が多い!この映画も実に感動しました。部屋でオマリー神父とフィッツギボン神父が話しているシーンで、もうグッときてしまいました。ラストはもう…!あのオルゴールの曲が、泣きのツボをかなり後押ししました。でも両親と観ていたので、涙を我慢していたら、喉が変になりました(笑)今度は一人で観てゆっくり泣きたいと思います。こんなに心が温まる映画は久々に観ました。大好きです!でもキャロルが個人的にかなり嫌いなのでマイナス1点。最後まで感情移入できませんでした。あのキャロルのシーンは必要ないんじゃないかなあ…まあいいか。 【Ronny】さん 9点(2004-01-19 00:26:31) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 老神父と若神父との心の触れ合いがめちゃめちゃいい!老神父、そりゃぁ面白くないですよ、きらめくビング・クロスビーに嫉妬しますよ。でもそこからの葛藤と雪解け、ビーフシチューに黄金色のフライドポテトは凍えた体に効きますよ、どうしてもと言うのなら頂きますよ。そんで、そ~っと、そぉ~っと眠った老神父を起こさないように灯を消して部屋を出る若神父、そこに"グッド・ナイト"この互いのさりげなさこそ胸が熱くなります。この思いやりこそが希望の光と思える、まさに感動作ですよ。 【よし坊】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-01-27 20:14:52) |
1.正にアメリカンヒューマニズムというべき言葉がぴったりの映画です。ビング・クロスビー演じる神父チャック・オマリーは、善人を絵に描いたような素晴らしく愛すべき人物です。決して押し付けがましくなく、人を驚かせようとするわけでもなくいたってシンプルに人間的にごく普通の優しさに満ち溢れた何とも心の温かい本当に人間味溢れる人物象として描かれていて良かった。役者の演技の素晴らしさは言うまでもなく、映画の中で使われている音楽がこれまた素晴らしい!こういう映画、つまり人間味溢れる素晴らしい映画が昔のアメリカ映画には沢山あったんだとこの映画を見ると改めて思う。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-16 22:30:05) |