2.計算されつくされた一つ一つのセリフに驚いた。言葉を本当に大事にしている作品。言葉はキッカケである。人間は不必要な事を言う生き物。しかし、その一言一言にはその時の感情や思想、下心が隠れているし、その行間を読む行為が真のコミュニケーションなんやろうな。ごく普通の大人の恋愛の一場面なのに、お互いの交錯する気持ちがリアルで、まるで覗いてるみたい。喫茶店の隣のカップルの喧嘩に聞き耳立ててるあの感じ。あと、この作品の中で、女がパーティーに来た理由を聞かれ、「キュゲスの指輪」の話を使って説明するシーンがある。衝撃を受けた。自分も同じことを考える事が結構ある。別に来たくはなかったけど、その場にいるはずの無い自分がいる面白さ。見えない誰かが、朝から俺の事見てたら訳分からんやろうなぁ、ってあの感じ。ってか、これ映画だよ!?そこまでやるか!?ってぐらい共感というか・・・リアルすぎるんやろうな。