6.《ネタバレ》 人生の節目である結婚を題材として、本人、友人、親、親戚の生き様を表わした映画。
小津の映画表現、描写のスタイルとして、一つの極みに達している。
動と静の映像の巧みさ。動の映像から静の映像へ、静の映像からカメラワークで静を動かす。
父が歩き、遮断機がおり、父が座る(動)、座って考える(静)、
電車が通り過ぎ遮断機が上がる(動)、祖父は座ったまま動かず(静)、いわし雲を映す(静)
縁側の映像、今まであった鳥篭がない(静)、その後に、父母が大和に移る話が展開、
紀子が自身の嫁入りが自分自身だけの問題でないことに気づく
最後は大和の家と山、風になびく麦の穂波。