4.《ネタバレ》 香港ノワールの新たな形を提示したジョニー・トー監督の最高傑作。深夜のジャスコでの鮮やかなフォーメーション、弾丸が尽きるまで撃ち続ける狙撃手との一騎打ち、プロフェッショナルたちの一挙一動全てが格好良い。特にアンソニー・ウォン扮するグァイの渋さが半端ない。指令とあれば容赦なく敵を殺す非情さ。それでいて、仲間の商売敵をこっそり始末し、友のためなら組織を裏切ることも厭わないウェットさ。映画が終わった頃には、耳タコのテーマソングを口ずさみながら、紙屑サッカーをやること請け合い。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 9点(2012-04-10 07:24:26) (良:1票) |
3.TVでやっているところを何気なく見ていたら、とにかく面白い。もっとこの映画の世界を見ていたい、そんな思いで最後までそこから動けなくなりました。派手さや視覚的なインパクトは無くても、そんな事よりもメインの五人の持っている雰囲気だけで充分満足できる映画でした。世間的な位置付けはマイナーかも知れませんが、演技、細かい演出、完成度のどれを比べてもいわゆる超大作と呼ばれ宣伝されている映画にまったく引け劣らないであろうと思います。そんなこの映画のレビューが十人以下とはなんて勿体無い。一度見てハードボイルドの世界を味わって、ドップリハマッテほしいと思う、もっと多くの人に見てもらいたい映画の第一候補です。 【クロフネ】さん [地上波(字幕)] 9点(2006-12-19 02:10:11) |
2.すごいよ、すごいよこれ! たった81分間に裏社会の掟と男たちの友情が凝縮されてる! これは雰囲気に浸る映画なんだと思う。悪のボディガードであることもさながら、拳銃で人を始末するということがどういうことかを、一人、また一人殺すごとに、あぁ、そういうことなんだ、と伝わってくる。あの紙くずでのサッカー、北野武監督の映画の影響を受けてる印象はあるけど、言わんとすることは伝わってくる。あの無口で無愛想なフェイが、タクシーの中で何度も親分に弁解する練習をするシーン、5人の友情がどんな深い絆であるか伝わってくる。だからこそ、組織の中で生きることの掟の重さも冷酷なものであることを反芻する。こんな名作が埋もれていたなんて非常に驚き。 |
1.凄く良い!5人のせりふは少ないが、それぞれのキャラクターが話しが進むうちに明確になっていく。護衛をするために集められた5人のプロフェッショナル。言葉少なに仕事を遂行していくうちにチームワークが生まれるが、護衛をする立場から仲間同士でのやりとりへと発展していく。一切コメディの入らないハードボイルド。今まで見た香港映画の中でも、かなり上位に入る傑作だ。自分で3人目というレビューの少なさがもったいない。 【北狐】さん 9点(2005-01-24 22:17:39) |