ヴェルクマイスター・ハーモニーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ヴェルクマイスター・ハーモニー

[ヴェルクマイスターハーモニー]
Werckmeister Harmonies
(Werckmeister Harmóniák)
2000年ハンガリー上映時間:145分
平均点:8.14 / 10(Review 7人) (点数分布表示)
公開開始日(2002-06-29)
ドラマモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2003-12-08)【すぺるま】さん
タイトル情報更新(2024-08-29)【Cinecdocke】さん
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監督タル・ベーラ
キャストハンナ・シグラ(女優)
脚本タル・ベーラ
作曲ヨハン・シュトラウス1世"Radetzky March, Op. 228"
配給ビターズ・エンド(4Kレストア版リバイバル)
あらすじ
ハンガリーの寂れた田舎町に住む郵便配達員ヤーノシュは、音楽家の老人エステルの身の周りの世話が日課だ。ある日、巨大な鯨の模型を積んだ移動サーカスの一団がやってくる。広場を占拠し、「プリンス」と名乗る存在によって荒くれたちが日に日に集まっていき、次第に爆発しそうな鬱屈感が町中に充満していく。クラスナホルカイ・ラースローの小説「抵抗の憂鬱」を鬼才タル・ベーラがモノクロ映像で描く一大叙事詩。
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4.《ネタバレ》 秩序の回復とか調律の不快という言葉、巨大クジラと"プリンス"、不穏な群集。かたや、世界の法則を回復せよ、カリスマという巨木、後半登場する武装した集団。後者は黒沢清の「カリスマ」だが、両者の構造は非常に似ている。発表された時期もほぼ同じ(ヴェルクマイスター:2000年、カリスマ1999年)。まあ、どっちが優れているかという比較は置いといて、「ヴェルクマイスター・ハーモニー」はアートへの志向性が強い作品ではある。実際かなりユニークな作品で、ガス・ヴァン・サントの2000年以降の変貌にも一役買っているところがある。酒場での人間プラネタリウムに始まり、クジラを乗せたトラックの不気味な登場、そして圧巻である広場の群集と焚き火。この街を支配するシステムの循環がすでに異常をきたしている事がありありと映し出され、さらにクジラと"プリンス"による外乱が、そのシステムをある一点に収束させ、やがてクライマックスの暴動へと繋がる。この手の映画はかなり好きなのだけど、なんか「トゥモロー・ワールド」っぽくて中々入り込めず・・・志の高さはこっちの方が断然上だろうが。それにしても、計算され尽くした長回しというのは画面の中に規律を(暴動でさえ)作りだすが、それは映画の主題と対を成してしまわないか。肝心の音も弱い気がした。がっ、この映画は面白い!それは間違いない。映画館で見なかった事が悔やまれる。この人の新作(なんか、いわくつきらしい)や、ヴェルクマイスターのプロトタイプ的作品で上映時間7時間オーバーの「サタンタンゴ」(米アマゾンでDVDあり。信じられん)も是非観てみたい。ちなみに、【エスねこ】さんの上記の脚色を結構真に受けて鑑賞したのでビックリしました、ある意味で(笑)
Qfwfqさん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-02-21 14:05:35)(良:2票)
3.《ネタバレ》 これまた凄い奇妙な、いや奇妙な凄い映画だ。宇宙についての哲学的話を不器用なおっさんをグルグル回して語り出す始まりからして何とも可笑しい。しかもカット無しの長回しで撮ってしまっている!と思ったらこの後も長回しの連続でよくこんなの撮れたなぁと感動してしまうばかりである。極めつけのシーンは暴徒と化したおっさん達が行進して病院?に向かい暴れまわる一連の場面で思わず身震いしてしまった。この破壊活動シーンで長回しを止め規律を乱す手筈になっているのか…という浅はかな素人考えがあっさり裏切られるばかりか、モザイク一丁おじいちゃんの神々しい登場に圧倒されてしまった。モノクロームの映像も寓話的世界観を確立している…が、実はこれクジラの稚拙さをごまかすためだったりして。
 何はともあれ私はこれまで三度観た。最初は興奮し細部確認のためもう一度と思ったが、二度目は一転して退屈さに睡魔に襲われた。で、久し振りに三度目の鑑賞をしたらやっぱり面白い。四度目はもう止めた方が良いのではないかと思うのだが、これは癖になってしまう麻薬のような作品だ。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 9点(2007-11-07 18:05:07)
2.ビデオで観ていたら間違いなく早送りしているであろう殺人的長回し。しかし目を離さずにはいられない、魅惑の映像体験
ドレミダーンさん 9点(2004-07-19 11:00:54)
1.また至宝の映画が増えてしまいました。最高でした。キャスト全員に走っている凛気は、まるで黒澤映画を見てるみたい。失敗の許されない長回しだからこその緊張感。舞台とは違い、自由自在に動き回るカメラ。「映画って、こんな事もやれるんだ」という素直な驚きを覚えた作品です。でもまあクジラはチャチだったすね(笑)。(2005/6/11 1点下げ…何度も見ると感動が薄れてきて…(^-^;)
エスねこさん [映画館(字幕)] 9点(2004-02-04 23:14:57)
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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 8.14点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6114.29%
7114.29%
8114.29%
9457.14%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 Review0人
3 鑑賞後の後味 Review0人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
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