恋恋風塵のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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恋恋風塵

[レンレンフウジン]
DUST IN THE WIND
(戀戀風塵)
1987年台湾上映時間:110分
平均点:7.00 / 10(Review 12人) (点数分布表示)
ドラマ
新規登録(2004-01-22)【ぐるぐる】さん
タイトル情報更新(2008-05-02)【にじばぶ】さん
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監督ホウ・シャオシェン
脚本チュー・ティエンウェン
撮影リー・ピンビン
配給フランス映画社
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4.《ネタバレ》 少女の名が雲(ユン)であることはとても重要な隠喩だ。カメラは頻繁に上空を流れる雲を捉える。時にゆっくりと時に急速に、形を変え流れていく雲。さらに候孝賢は全編に渡り幾度となくこの「雲」を連想させるさまざまな装置を散りばめ、そしてくり返す。開巻劈頭からしてそうだ。トンネルを抜けた列車が走る鮮やかな緑の木々は、心なしか微かな靄につつまれている。少年遠(ワン)の乗るオートバイが別れを告げた印刷工場の玄関口に残す排気煙もそうだろう。たばこの紫煙や、線香や冥銭を燃やす煙、畑の野火に至るまで、それらは「雲」の変奏たる風塵として画面に刻まれていく。なかでもいちばん強く印象をのこすのは、兵役に就くため駅へと向かう少年のかたわらで彼の祖父が淡々と鳴らしつづける爆竹だろう。爆竹からたちのぼり、しばし漂い、そしてあっけなく消えていく白煙の儚さは、背景の美しい田舎道の光景とあいまって強烈に胸に沁みる。少女が働く仕立て屋の隣りの建物が家事になるという不穏な煙の挿話もまた、雲の暗喩の一つといえるだろう。やがてカメラは再び上空の雲を捉える。少年が軍務に服する金門の林の梢を一面蔽う、その雲だ。少女の結婚を知り慟哭する少年をじっと見据えたのちに映し出されるこの雲は、それまで描かれてきたそれらとは明らかに違う様相を呈している。それはあたかも永遠に時を止めたかのように、重苦しくそこに停滞している。だが真に驚くのは次の瞬間だ。この不動の雲を捉えたカメラはやがて、カメラのほうが、横滑りに動いていくのだ。悲しみと悔恨で一処に滞り続ける彼の痛みを、まるでそっと押し流すように。単なる横移動に過ぎないこのオーソドックスなカメラワークに、けれど私ははっきりと映画の奇跡を見た。ラスト、分厚い雲間から洩れる陽光が山あいをゆっくりと移動しながら照らしていく。再び流れはじめたその雲と同じ速度で。
BOWWOWさん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2013-04-28 01:18:28)
3.《ネタバレ》 幼なじみ、その2人が仕事のため初めて出た都会、そこでいつしかお互いに芽生えるはかない恋心。とても純粋で切ないラブストーリーでした。日本人が観てもどこか懐かしさが漂う美しい風景と映像、そして登場人物の全く飾り気が無い等身大の素朴な演技がその風景と実に自然に調和していました。候孝賢監督は登場人物に多くを語らせない。でも観る者に彼らの感情が痛いほど伝わってきます。そこに決して多用はせず、しかし効果的に挿入される控えめな音楽も作品の雰囲気に見事に溶け込んでいました。それにしても主演の女の子の演技を感じさせない素朴な可愛らしさがとても印象に残りました。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-02-10 23:28:00)
2.こんなに黙して雄弁な物語を描けるものかと驚いた。空気の香りを感じ、素朴な映像美や簡素な音楽も心に沁みる。
丹羽飄逸さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-01-10 19:53:50)
1.《ネタバレ》 この映画は一番初めのショットからハッとさせられ、そのままの雰囲気で最後までどきどきしながら見れた。

とくに、印象に残ったのは、最後のシーンで主人公が女の子につくってもらった服を着ていたことと、おじいさんの演技である。
ellyさん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-14 00:00:11)
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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
200.00%
318.33%
400.00%
518.33%
6325.00%
7216.67%
818.33%
9433.33%
1000.00%

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