原爆の子のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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原爆の子

[ゲンバクノコ]
Children of Hiroshima
1952年上映時間:97分
平均点:7.72 / 10(Review 18人) (点数分布表示)
公開開始日(1952-08-06)
ドラマ戦争ものモノクロ映画歴史もの実話もの
新規登録(2004-09-21)【一番星☆桃太郎】さん
タイトル情報更新(2018-04-11)【イニシャルK】さん
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監督新藤兼人
キャスト乙羽信子(女優)石川孝子
滝沢修〔男優〕(男優)岩吉爺さん
伊東隆(男優)岩吉の孫 太郎
北林谷栄(女優)おとよ婆さん
宇野重吉(男優)孝司
奈良岡朋子(女優)孝司の妹 咲江
斎藤美和(女優)森川夏江
下元勉(男優)夏江の夫
殿山泰司(男優)船長
東野英治郎(男優)馬喰
寺島雄作(男優)木島浩造
英百合子(女優)おいね
小夜福子(女優)教会員
多々良純(男優)労働者風の男
伊達信(男優)早吉
高野由美(女優)千代
山内明(男優)
垂水悟郎(男優)
大滝秀治(男優)長屋の男
芦田伸介(男優)医者
佐々木すみ江(女優)
原ひさ子(女優)
柳谷寛(男優)お産を告げにくる男
清水将夫(男優)孝子の父 利明
細川ちか子(女優)孝子の母 せつ
松下達夫(男優)
脚本新藤兼人
音楽伊福部昭
撮影伊藤武夫
製作吉村公三郎
山田典吾(協力製作)
絲屋寿雄(協力製作)
近代映画協会
美術丸茂孝
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5.《ネタバレ》 祖父と孫の情愛が胸を打つ。結婚のシーンが喜びよりうっすらと悲しみに覆われていてどうも違和感がある。葬式みたいだ。そこだけ得心が行かない。
ほとはらさん [DVD(邦画)] 9点(2024-02-22 18:46:36)
4.《ネタバレ》 人類史上初めて原爆が落とされた街 広島。その広島出身の新藤兼人監督がGHQの日本占領終了直後に放った広島原爆をテーマとした反戦映画。原爆で家族を失い、今は瀬戸内海の小島で教師をしている主人公 石川孝子(乙羽信子)が、あの日原爆に遭って生き残った教え子たちを訪ね歩くというストーリーなのだが、まだあれから七年しか経っていない広島で実際にロケをしていることもあり、いくらか復興しているとはいえ、原爆の傷跡がまだまだ残る広島の街はここにあの日原爆が落ちたということをリアルに物語っていて生々しく、この街の風景を見るだけで考えさせられるし、つらい。孝子が訪問したその日に原爆症で死んでしまう教え子の父や、少女が教会でもはやいつ死んでもおかしくない状態で横たわっているシーンは原爆が投下直後だけでなく、その後何年にも渡って身体を蝕んでいくという恐ろしさが伝わってきて切なく、胸が締めつけられる思いがした。新藤監督は広島出身の作家としてどうしても原爆投下間もない広島の現状をこの映画で描きたかったんだと思うし、新藤監督の原爆や、戦争、そして故郷への思いが伝わってくる。真夏の太陽の下で元気に遊ぶ子供たちも印象に残るのだが、この子たちに未来を託すという新藤監督の強い願い、戦争のない平和な世の中への願いが込められている気がしてならない。それはこれからの未来を生きるすべての人たちへの普遍的なメッセージなのだと思う。そしてそれは戦後69年経ち、新藤監督自身が亡くなった現在でも決して変わることはないだろう。被爆して間もない広島が舞台ということでも歴史的価値のある映画だが、そんな監督の普遍的なメッセージを発信し続ける映画として、これから先もずっと残っていくべき映画なのだと思う。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 9点(2015-05-31 17:45:47)(良:2票)
3.乙羽信子と少年が互いに手を振りながら別れる萬代橋のシーンは、極端なローポジションによって、その欠けた欄干と手摺が空ける空間の中に組み入れられる。

被爆後7年を経た復興の風景の中に残る傷跡をそれ自体として中心化することなく、あくまでドラマの情景の一部として提示する慎ましさとリリシズムが全編を貫く。

被爆者の悲憤と糾弾を直截にアピールする同時期の日教組作品『ひろしま』との大きな違いだ。

歌唱やSEなど音楽的要素も様々に用法が工夫され、作品を抒情的に彩っている。

たとえば伊達信の臨終の場に、屋外から流れてくるチンドン屋の陽気な囃子(カウンタープンクト)。
少女が病に伏している教会に響く讃美歌。
元幼稚園だった草むらに残響する童謡。
雲間から聞こえてくる飛行機の爆音などである。

中でも、原爆投下直後を再現するモンタージュと伊福部昭作曲の合唱音楽の融合が、短いシークエンスながら圧倒的だ。

画面が伝える惨劇のイメージと、敬虔かつ崇高な音楽の力が一体となった情感は簡単に形容出来ない。
ユーカラさん [ビデオ(邦画)] 9点(2012-05-13 00:18:51)
2.あの原爆投下後の惨状は人類のDNAに刻まれている最大の恐怖が具現化されたように思う。本作での、このシーンでは正にそうとしか思えないほどの恐れと憤りを感じた。たぶん、このシーンでは年端もいかない娘までもが体を張って演技をしたのだと実感できる。先日、あるサイトで被爆者(女学生)の描いた絵を見る機会があり、それはその女学生が被爆してから遠くの防空壕へ避難するまでを13枚の絵(原爆の絵)で表現したものだが、その絵から受けた印象は地獄としか言い表せないものだった。アメリカがどうこうではなく、本作同様、この地獄を絶対に忘れてはならないし、また後世に残していかなければならないと思う。その役目は被爆国日本しかいないはずだ。僕には何もできないがここにレビューだけでも記しておきたい。
カリプソさん [DVD(邦画)] 9点(2007-05-05 15:02:44)
1.世界が忘れてはいけない過去。消し去ってはならない事実。そして日本人が未来に残さなければならない苦しい記憶。この映画にはその全てがある。教科書や教師の言葉では学ぶ事のできない事実を、現代を生きる日本人にはこの映画を観て知る必要があると強く思った。
ボビーさん [DVD(字幕)] 9点(2005-04-16 21:23:24)
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【点数情報】

Review人数 18人
平均点数 7.72点
000.00%
100.00%
200.00%
315.56%
400.00%
515.56%
615.56%
7422.22%
8422.22%
9527.78%
10211.11%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review2人
2 ストーリー評価 9.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人
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