1.「パリコンミューンよりもひと足早く、小規模ながらも日本において成立したコンミューンがあった。」高校時代の歴史の先生が言った言葉が、妙に記憶に残っていたので、この映画を見に足を運びました。ハリウッド的な娯楽作品ではないので、感動の連続!というわけにはいきませんが、秩父事件の背景がきちんと描かれており、追い込まれた民衆の刹那的な力強さがひしひしと伝わってくる映画でした。井上伝蔵の数奇な運命にも印象的でしたね。見終えてから秩父事件のことをもっと深く知りたくなり、帰り道、本を購入してしまいました。
欲を言えば、あと20分長くしてでも、苦しむ民衆の姿を描いて欲しかったような・・その方が民衆が蜂起するシーンも、より迫力を感じられたように思うのですが。