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アトミック・カフェ

[アトミックカフェ]
The Atomic Cafe
1982年上映時間:87分
平均点:5.93 / 10(Review 14人) (点数分布表示)
ドキュメンタリー
新規登録(2004-12-21)【ぐるぐる】さん
タイトル情報更新(2004-12-29)【ぐるぐる】さん
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監督ケヴィン・ラファティ〔監督〕
ジェーン・ローダー
ピアース・ラファティ
製作ケヴィン・ラファティ〔監督〕
ジェーン・ローダー
ピアース・ラファティ
編集ジェーン・ローダー
ケヴィン・ラファティ〔監督〕
その他ピアース・ラファティ記録映像リサーチ
あらすじ
1945年、日本への二発の原爆投下により、アメリカは太平洋戦争に於いて勝利を収めた。それからしばらくの間、アメリカで原爆は勝利・希望の象徴であったが、50年代、ソ連との冷戦、そしてソ連による原爆開発が始まると、それは「恐怖」の対象となった。そこで政府や軍は国民に対するプロパガンダとして「原爆キャンペーン」を開始する・・・。新たな映像やナレーションを追加することなく、既存の映像を編集することで出来上がった、エディトリカル・ドキュメンタリーのカルト的傑作。
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1.確か宣伝文句が「最高のブラックコメディ」かなんかだったと思うのだけれど、僕の場合笑いのセンスがないのか、ほとんど笑えなかった。代わりに沸々と心に沸いたのが、言いようのない怒り。まるで心の中で五万人のシド・ヴィシャスがペッペと唾を吐きながら「マイ・ウェイ」を絶唱するかのようで、変な言い方だが「“良い意味で”神経を逆撫でする」作品。第二次世界大戦後、アメリカ人が原爆を「勝利・希望」の象徴として見ていたというのは予備知識として知っていた。が、例えばビキニ諸島の島民に対するアメリカの傲慢な態度(僕は安易な“言葉の言い換え”には反対だけど、これを観て「ビキニ」という女性の水着に対する呼称に反発したくなった。日本人だって、例えば女性の過激な衣装とかを「ヒロシマナガサーキ!」なんて言われたら、嫌だろ)や自国民の兵士を放射能に関する人体実験に利用(!)する姿勢、さらにはソ連が原爆の開発に成功した後のアメリカ人の狼狽ぶり、そしてそれに対する軍や政府のとてつもなくマヌケで人を馬鹿にしたプロパガンダ映像には反吐が出る思いだった、マジで。そういえば「華氏911」でマイケル・ムーアが「権力者たちはアメとムチを使って国民を思うがままにコントロールしている」と言ってたと思うが、この映画を観るとまさにアメ(物質的豊かさ)とムチ(核戦争やソ連の脅威、すなわち「物質的豊かさ」を脅かすモノに対する恐怖を植え付けること)にアメリカ人が翻弄され、そしておそらく今も翻弄されているのが良く分かる。とはいえ、それに関しては日本だって他人事ではない。日本人の場合、マスコミによって様々な恐怖(テロやら北朝鮮等の政治的なものだけでなく、例えば健康、将来の人生設計、治安などに対する不安)を煽られている部分は多分にあるので(最近みのもんたがゲッペルスに見えてくるのは僕だけか?)、単にこれを観て「アメリカってひでー国!」と思うだけではイカンと思う。やっぱしそういう恐怖や不安に対抗するには、知恵と勇気と、何事にも動じない「のんき精神」は大事だ。あと「自分だけが良ければそれで良し」じゃなくて、他人を思いやる心も大事だよなあ。キリスト教徒でもなく、「愛は地球を二十四時間」を見ると反射的に中指を立ててしまうようなヒネクレ者のワタクシではあるけど、それでも「汝の隣人を愛せよ」というメッセージをもっと真摯に受け止めにゃならん、と思う。
ぐるぐるさん [映画館(字幕)] 9点(2006-01-12 15:53:08)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 5.93点
017.14%
117.14%
217.14%
300.00%
400.00%
517.14%
617.14%
7428.57%
8428.57%
917.14%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 5.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 2.33点 Review3人
4 音楽評価 2.33点 Review3人
5 感泣評価 2.50点 Review2人
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