1.《ネタバレ》 アーヴィングの映画化された作品の中では、一番素直だと思いました。
自分が学生の頃、背伸びして最初に観た文芸作品がアーヴィングの「ガープの世界」でした。
その時の衝撃は忘れられません。原作も読みました。
それから30年近くたち、世の中の見方が変わるにつれ、「ガープ」の魅力も薄れていきました。
嘘があると思うようになったからです。
でも本作には、それはないです。
むしろ「ガープ」の嘘が昇華されて、より深く掘り下げられて描かれてました。
見事なアーヴィング作品です。
でも10点満点にしなかったのは、作家志望のエディが軽く扱われてるからです。
エディのひと夏の思い出みたいにして、彼が今、何をしているかまで描かれていたら、最高でした。