2.《ネタバレ》 高校1年の時の映画です。
当時、この映画は時期を変え、映画館を変えて、幾度も上映されていましたから、多分10回位は観たと思います。
この映画、どうしても解散前夜の暗いイメージが付きまといます。
それにしても、音楽はとても素晴らしいものでした。
ポールが歌う「ベサメムーチョ」や「アイブ・ガット・ア・フィーリング」の歌唱力の凄さには圧倒されましたし、ジョンの「ドント・レット・ミー・ダウン」は、彼らしい哀愁を感じました。
ジョンとジョージの「ユーブ・リアリィ・ガット・ホールド・オン・ミー」
恐らく思い付きで歌い始めたのでしょう。演奏はひどく雑‥‥でも良かったですねぇ。
ただ、ジョージとリンゴは、どうしてもジョンとポールに遠慮がちの様に見えました。
特にジョージは、同じシンガーソングライターとして、ジョンとポールに対して劣等感が有ったようにも思います。
作曲能力や歌唱力については二人に及ばないし、ギターの演奏力もそれほどのモノではなく、親友のクラプトンの方が遥かに上手いし‥‥
個人的には、ジョンのファンなのですが、映画はポール中心でした。
既に、ジョンの心の中でビートルズの活動自体が惰性になり、負担になっていたのでしょうか。
ポール中心に作られたこの映画が、解散の原因の一つになったような気がします。
それにしても、チョコチョコ出て来るヨーコの存在が、鬱陶しかったです。
通常の映画としての評点という訳ではなく、一人のファンの視点として9点を付けました。