戦争のはらわたのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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戦争のはらわた

[センソウノハラワタ]
Cross of Iron
1977年西独上映時間:132分
平均点:7.76 / 10(Review 87人) (点数分布表示)
公開開始日(1977-03-12)
アクションドラマ戦争もの小説の映画化バイオレンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-08-27)【TOSHI】さん
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監督サム・ペキンパー
演出ピーター・ブレイアム(スタント・コーディネーター)(ノンクレジット)
キャストジェームズ・コバーン(男優)ロルフ・スタイナー軍曹
マクシミリアン・シェル(男優)ストランスキー大尉
ジェームズ・メイソン(男優)ブラント大佐
デヴィッド・ワーナー(男優)キーゼル大尉
ヴァディム・グロウナ(男優)ケルン
センタ・バーガー(女優)エヴァ
スラヴコ・スティマチ(男優)ミハイル
小林修ストランスキー大尉(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
鈴木瑞穂ブラント大佐(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
坂口芳貞クリューガー伍長(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
嶋俊介ケルン(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
仲木隆司トリービヒ中尉(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
野島昭生アンセルン(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
亀井三郎マーグ(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
松岡文雄シュヌルバルト伍長(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
塩屋翼ディーツ(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
木原正二郎ツォル(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
堀勝之祐マイヤー中尉(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
脚本ジュリアス・J・エプスタイン
音楽アーネスト・ゴールド
撮影ジョン・コキロン
ハーバート・スミス〔撮影・メイク〕(カメラ・オペレーター)
製作アーリン・セラーズ
アレックス・ウィニツキー
制作東北新社(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
配給松竹富士
美術ブライアン・アックランド‐スノウ(プロダクション・デザイン)
テッド・ハワース(美術監督)
編集トニー・ローソン〔編集〕
録音デイヴィッド・ヒルドヤード
その他アーネスト・ゴールド(指揮)
あらすじ
1943年ロシア戦線。ソ連軍との戦闘が激化する中、ドイツ軍は撤退を余儀なくされていた。そのドイツ軍の小隊長、シュナイター伍長は肩書きだけの無能な将校をひどく嫌っていた。新指揮官のシュトランスキー大尉も例外ではなかった。彼の望みはドイツ軍最高の勲章<鉄十字章=Iron Cross>を手にいれることだった。私欲だけの無能なシュトランスキーを軽蔑するシュナイター、彼等の関係は険悪なものになっていった。そして部隊が総攻撃を仕掛ける中、シュトランスキーは勲章を手に入れるためにシュナイターの部隊を策略にかけるのだった―。
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1
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17.《ネタバレ》 戦争を描いた作品で一番良い。ラストの嫌みたっぷりの上官を、戦場をつれ回すシーンにつきる。戦争の不条理、非道面、そして離れられないところを活写。
にけさん [映画館(字幕)] 9点(2019-01-01 13:52:36)
16.40年前の公開当時に鑑賞。正に戦場ハードボイルドと言うべき作品!高校生ながら感動したっけ。
毒林檎さん [映画館(字幕)] 9点(2017-02-05 21:30:12)
15.《ネタバレ》 「完全版」の出来が満足(10)点だったので、コッチはほぼ満足(9)点を付けておく。
「ワイルドバンチ」は執拗なスローモーション&クローズアップ演出で反吐が出る映画だったが、本作はそれを極力抑えたことで見事な傑作となった。
「昼下がりの決斗」と共にペキンパーを見直した映画。

リアルな戦場と言えばルイス・マイルストンの「西部戦線異状なし」もあるが、どちらかと言えば俺は「戦争のはらわた」を選ぶ。

第二次世界大戦の東部戦線を舞台としたこの映画は、ウィリー・ハインリッヒの原作「Willing Flesh」を元に映画化。
オープニングの子供の童謡をバッグにした戦争資料のような映像、
そして冒頭のシュタイナー小隊の華々しい活躍。
死と破壊に満ちた戦場、その下に拡がる塹壕の中に溢れる人間の温もり・・・やがてそれも消えていく。
シュタイナーが助けたロシア人捕虜の少年が良い例だ。
アンドレイ・タルコフスキー監督の「僕の村は戦場だった」を思い出すその子供。
死が待つだけの戦場で生まれる言語を超えた友情・・・それすらも打ち砕かれていく。
兵士は国の道具なのか?
一人の人間なのか?
そんな様を死が飛び交う戦場、ドイツ軍の一部隊の視点で描いていく。
勲章一つのために多くの人間が死んでいく。
「こんな物」のために・・・主人公はそれに気付いてしまったのだ。
そして戦うことの意味を求めて苦悩と葛藤を繰り返す。
上司であるシュトランスキーとの闘争。
内も外も疑心暗鬼で敵だらけ。
取り返しのつかない死があるとも知らずに彼らは争う。
そんな男たちも、いざ死ぬとなると人間としての尊厳を取り戻す。
シュタイナーも、ブランド大佐も、シュトランスキーも輝きに満ちた顔で戦場に飛び出していった。
彼らの最期は解らないが、そこには命懸けで戦った人々の物語が強く刻まれている。
シュタイナーが笑ったのはシュトランスキーの滑稽さか、戦争そのものの滑稽さか。
その答えはシュタイナーだけが知っている。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-06-24 18:16:56)
14.鉄十字章なんてのはただの飾りなんですよ。そこは戦場で、彼らは生きている。だからストランスキーは銃をとる、スタイナーは笑っている!
長谷川アーリオ・オーリオさん [DVD(字幕)] 9点(2012-03-10 05:23:17)
13.かなーりノイローゼな映画。第2次大戦下のドイツ軍のオハナシ、とは言え、誰と誰が、どこで、どういうシチュエーションで戦っているのやら、はっきり言ってどうでもよくて、爆撃、爆音がひたすら続き、硝煙がひたすら流れ続ける。戦争の狂気と残酷さを描いた作品、などと言ってしまうと何だか陳腐な感じがしますが、本作の徹底ぶりはハンパじゃない。行きつくトコロまでイッちゃって、得体のしれないレベルにまで到達しており、とうとう邦題までこんな意味不明なものになっちゃいました。あははは。この映画、コワイです。
鱗歌さん [DVD(字幕)] 9点(2010-11-17 23:42:13)
12.可憐なドイツの童謡「小さなハンス」(日本では「ちょうちょ」として知られる)と軍隊の行進曲が交互に流れる。映像はナチスそしてヒトラーの台頭を淡々と映し出す。大群集の耳も割れんばかりの歓呼をもって迎えられるヒトラー。理想に燃える瞳を持ったヒトラー・ユーゲントの青年達。次第に映像は戦時色を強めていく。爆撃、銃撃、砲撃、強制連行、処刑。そしてこの作品の舞台が明らかになる。破竹の勢いを誇った第三帝国が遂に敗北した1943年の東部戦線だ。ソ連の敵陣へ奇襲をかけたシュタイナー伍長とその部下達は鮮やかな戦いぶりでこれを殲滅。巧みにスローモーションを織り交ぜた素晴らしい一連のシーンだ。戦い終わって「Good kill!!」と泥だらけの顔で白い歯を見せるジェームズ・コバーン。そして、彼らは一人の少年兵を捕虜にする。
この観る者を圧倒する流麗なオープニングだけでもこの映画の価値が分かる。男が惚れる渋みを持ったシュタイナー伍長(のち軍曹に昇進)、そして生粋のプロイセン貴族で鉄十字勲章の獲得に醜い執念を燃やす新任のシュトランスキー大尉。この二人の葛藤が、敗色濃厚で悲壮感漂うドイツ軍に更なる悲劇を齎す。ドイツ軍人の誇りを持ち続けるブラント大佐や斜に構えたキーセル大尉、シュタイナーに惚れこんだ愉快な部下達も物語に味を添える。
この映画は優れた人間ドラマであり、同時に優れた戦争アクション映画でもある。「プライベート・ライアン」で冒頭の戦闘シーンの悲惨さが話題になったが、すでに70年代にそれと比肩しうる映画はすでに存在していた。効果的で冗長に流れない戦闘シーンでのスローモーション、そして残虐とも言えるほど執拗な殺人描写。映画館で観ていたら客席にも硝煙のにおいが立ち込めてきそうなくらいだ。
中盤の病院のシーンがやや冗長な上に、その後の展開とうまく絡んでこないのが気になるが、この映画は紛れもない傑作だ。何よりも、壮絶な戦闘を繰り広げた果てにある、狂騒的とも呼べるラストの展開が凄まじい。びっくりした。こんなラストは初めてだ。響き渡るコバーンの哄笑。ニヒルなのに無茶苦茶暑苦しい男たちのドラマ。笑いながら泣けてくる。ペキンパーはこの映画で戦争映画に革命を起こした。映画好きなら絶対に観ておくべき一作。
枕流さん [DVD(字幕)] 9点(2010-11-09 23:25:20)
11.白人同士の闘いでありながら、西欧人同士の戦争にはない何かがある東部戦線。”タタールのくびき”のせいなのか、ボルシェビキのせいなのか?この映画のロシア人は、白い顔をした”ベトコン”です。
Waffeさん 9点(2004-04-04 04:32:39)
10.プライベート・ライアンには中身が無いが、この映画にはある。観ないとわかんないよ
Keith Emersonさん 9点(2003-11-12 22:53:16)
9.いやはや、なんともけったいな邦題を付けたもんだ。そこらに埋もれてるB級ホラーじゃあるまいし“はらわた”はないんでないかい?どうも日本の配給会社はこうした意味不明な邦題を付けたがる癖があるようだ。しかし、この映画に至っては、はらわたという聞いていてあまり気分のいいものではない言葉を使うことによって、戦争の内包する残虐性だの邪悪性だのを表現したかったのであろうし、戦争映画として、本作は正に完璧なまでの完成度を誇っている。“シンドラーのリスト”に代表される殆どの戦争映画で邪悪の象徴のように描かれているドイツ兵の視点から物語が語られる本作は、登場するドイツ兵はみな人間味に溢れ、どちらかが善でどちらかが悪といった描き方ではなく、“殺らなければ殺られる、だから生き残るために殺す”という、戦争本来が持っている不条理な条件を時には悲惨に、時には激しく描いている。冒頭、そしてエンディングで流れる“小さなハンス”も、一見すると場違いな音楽に聴こえるかも知れないが、無邪気さゆえの残虐性というのが痛いほどに伝わってくる。手軽に見れる戦争映画といえば、“プライベート・ライアン”などの作品になるだろうが、真の戦争を描いた作品といえば間違いなくこの作品であろう。
クリムゾン・キングさん 9点(2003-10-26 05:00:50)
8.ペキンパーが第二次大戦を映画化するとこうなる。そしてかなりの傑作だ。本作と「ワイルド・バンチ」が彼のベスト作品と言えよう。主演のジェームス・コバーンはドイツ人には見えないが、映画が進むにつれて殆ど気にならなくなる。絶望的な東部戦線での男たちの挽歌だ。ストップモーションと蝶々の歌の組み合わせには目頭が熱くな・・・りそうにだった(苦笑)。ただ、赤軍に「ワイルドバンチ」に出てくるメキシコ軍の匂いがあったのはご愛嬌。本作とドイツ映画「スターリングラード」はもっともシンパシーを感じる戦争映画である。皆さんの高評価もうれしい。
トコトコさん 9点(2003-10-02 17:09:16)
7.コバーン演じる伍長が渋くて気に入った。戦闘シーンもスローを活用する等して工夫あり。時代考証もほぼ合格。腰抜け中尉をコバーンがこき下ろすように大笑した後、溜息をつくラストが妙に印象として残った。
山本 五十七さん 9点(2003-04-17 02:02:20)
6.第二次大戦の戦闘シーンではベストの映画です。スピード感があって迫力満点。というより速すぎてはっきりは何をやってるのか分からない。実際の戦争でも戦闘はこんなふうに混乱するんでしょうね。そういう意味で凄い映画です。でもドイツ軍を主人公にしたおかげでペキンパーはハリウッドを牛耳っているユダヤ人ににらまれて冷遇されることになったらしいけど。
ブースカブーさん 9点(2003-03-09 23:09:11)
5.傑作です。でもT34の主砲は発砲時に駐退(漢字これでよかった?)して欲しかった。
コバーンザメさん 9点(2002-11-19 17:02:17)
4.ミリオタが見ても納得の一品。ペキンパーとコバーンならではの渋い作品。唯一の減点対象は馬鹿らしい邦題!!
MP40さん 9点(2002-11-19 16:47:34)
3.オープニングのフィルム映像と音楽が良い、マイヤー中尉が良い、ドイツ軍が敵をバタバタ倒す映画は珍しいので良い、(ロシアじゃなくてアメリカならもっと良かった)。あと、チ〇ポ噛みつかれたヤツは弾に当たるより痛そうで気の毒だった。
便溢れっ来っさん 9点(2002-05-03 18:02:54)(笑:1票)
2.ペキンパー好きの私も、この作品が一番好きです。オープニングから圧倒されっぱなしの映像美には、舌をまきます。演出が華美なものでなく、戦争の生々しさを表現するための真実の描写が他の作品では類をみない!!でも、あのフェイントをかけたような演出がいくつかあったのですが、あれは少しコミカルさを出してるのか、真摯に描いてるのかがちょっとわからなかったので、だれか教えてください~~!
ぷりしらさん 9点(2001-09-26 01:02:07)
1.オープニングがすばらしい。血なまぐさい戦場の中に、男の美学を感じさせる傑作だと思う。
トトロさん 9点(2001-05-06 02:23:39)
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【点数情報】

Review人数 87人
平均点数 7.76点
000.00%
100.00%
200.00%
311.15%
444.60%
544.60%
61112.64%
71517.24%
81921.84%
91719.54%
101618.39%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.75点 Review12人
2 ストーリー評価 7.45点 Review11人
3 鑑賞後の後味 7.72点 Review11人
4 音楽評価 7.00点 Review9人
5 感泣評価 6.42点 Review7人
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