1.《ネタバレ》 そこそこ期待してはいたものの、これほどとは思いませんでした。これは傑作!
1時間50分という尺で主人公ら強盗団、ギャング、汚職・堅気警察、MI5などの組織の関係、対立をす早い語り口でタイトに描ききった脚本は素晴らしい。
そして見事なキャストと演出。有名どころはステイサムだけと言ってもいい地味なキャストながらも、ステイサムだけが目立ち過ぎる事もなく、ほぼ全ての人物の個性がきちんと際立っている。
正攻法で確実に落ち着いた映像、緊張感と軽快さを絶妙に兼ね備えた演出も、古き良き犯罪映画という感じで心地いい。
それに加えて1970年代の雰囲気、ファッション、音楽(T-REXの“Get It On”サイコー!)もいい。
これは抑えた演出でこそ光る点でしょう。
そして最後に映画的なカタルシスがバッチリ効いてくる。駅の裏口(?)で殴り合いという小さなアクションでも、それまでの積み上げたドラマ、演出でグッと際立つ。ジェイソン・ステイサムかっけー!
キメるところはビシッとキメた素晴らしい犯罪映画です。2008年公開作ではベスト3に入る作品です。