7.《ネタバレ》 TVシリーズからの伏線が活かされたシナリオはとても面白かったです。
単純な続編ではなく、過去のエピソードにリンクする構成なのが良かった。
オープニングが冒険でしょでしょ?だったのも嬉しかった。
実際の尺ほど長くは感じなくて、かなり集中して鑑賞できました。
TVシリーズも6話くらいで1つのエピソードだったので、同じような時間感覚で良かったのかな。
それにしても、これは切ないラブストーリーですね。
これまでの長い長い蓄積があるだけに終盤はちょっと泣きそうになりましたよ。
エンドレスエイトも無駄じゃなかったのかもと思わせてくれます。
TVシリーズでは当たり前の光景だったことを改めて考えさせられる作品でした。
それぞれの再登場シーンで、ゾクゾクさせられたり、安心感があったり、ワクワクしたり、心を揺さ振られました。
さて、僕はTVシリーズから本作までを見て1つの疑問がありました。
本当にこの世界を創造したのはハルヒなのだろうか?
本作では長門が世界を再構築して、長門にとって都合の良いように変えてしまいます。
ハルヒ、みくる、古泉が居なくなり、2人きりの部室を実現して、場合によっては2人きりの文芸部の可能性もあった。
サポート役として助けてくれる朝倉も復活し、都合の良さに説得力があった。
では、元の世界はハルヒにとって都合良くなっていたのだろうか?
恋のライバルのみくると長門が居て、機嫌を悪くすることも多々あった。
宇宙人や未来人や超能力者の居る世界を望んでいたのにその存在を認識することすら出来なかった。
それが存在していても、それを認識することが出来なければ、それは存在していないのと同じ。
ハルヒの立場から元の世界を見ると宇宙人や未来人や超能力者は存在していないことになる。
宇宙人や未来人や超能力者の存在を認識することが出来て、それによって巻き起こる様々な出来事を楽しむことが出来る人物。
もしかしたら元の世界はその人物によって創造されたのではないか?
ハルヒやみくるや長門から想いを寄せられ、永遠に続くモテ期。
羨ましいですね。