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ミッション:8ミニッツ

[ミッションエイトミニッツ]
Source Code
2011年上映時間:93分
平均点:7.42 / 10(Review 111人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-10-28)
公開終了日(2012-03-21)
サスペンスSFラブストーリー
新規登録(2011-08-22)【onomichi】さん
タイトル情報更新(2015-10-22)【DAIMETAL】さん
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監督ダンカン・ジョーンズ〔監督〕
キャストジェイク・ギレンホール(男優)コルター・スティーヴンス
ミシェル・モナハン(女優)クリスティーナ・ウォーレン
ヴェラ・ファーミガ(女優)コリーン・グッドウィン
ジェフリー・ライト〔男優〕(男優)ラトリッジ博士
スコット・バクラドナルド(コルターの父)
高橋広樹コルター・スティーヴンス(日本語吹き替え版)
宮島依里クリスティーナ・ウォーレン(日本語吹き替え版)
中村秀利ラトリッジ博士(日本語吹き替え版)
土田大デレク・フロスト(日本語吹き替え版)
青山穣マックス・デノフ(日本語吹き替え版)
石住昭彦ドナルド(コルターの父)(日本語吹き替え版)
佐藤しのぶ【声優】(日本語吹き替え版)
天田益男(日本語吹き替え版)
村治学(日本語吹き替え版)
編曲ピート・アンソニー
ジョン・アシュトン・トーマス(追加編曲)
撮影ドン・バージェス
製作マーク・ゴードン
製作総指揮ハワード・W・コッチ・Jr
配給ウォルト・ディズニー・ジャパン
編集ポール・ハーシュ
録音スコット・ミラン
ゲイリー・A・ヘッカー
その他ピート・アンソニー(指揮)
あらすじ
シカゴで列車爆破事件が起きる。アメリカ陸軍のコルター・スティーブンスは、政府の開発したシステム『ソース・コード』によって、テロの犠牲になった一般人の死ぬ直前8分間の記憶に侵入し、犯人の手がかりを掴むというミッションを与えられる。彼は、カプセルの中に拘束されながら、他者の記憶への侵入を繰り返す。 このミッションの成否により、次に予告されている大規模爆破テロを防げるかどうかが決まる。繰り返される8分間の中で、彼は「何故自分なのか?」という考えに囚われつつもミッションを果たすために奮闘するのだが。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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1
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17.《ネタバレ》 人間が死ぬ間際に後悔する大きな問題として「家族との和解」があるらしい。本作は主人公が現実世界では死んだ事になっており、もはや日常生活はおくれない状態(脳死とも言えないのだが)であるのがキモ。別人に成りすましての父子の和解はある種のファンタジーであり死人にとっての願望でもある。国や正義か?家族か?という隠れたテーマでもあるし、「息子にとっては部隊が家族なのでしょう」という台詞も意味深であり、もう少し父子の確執についての描写・説明が欲しかった。
人間は必ず死ぬ、そして人間いつ死ぬかわからない。列車の乗客は8分後に死ぬとは思わず、日常を無為に過ごしている。その日常の有難さをわかっているのは主人公だけ。またラストでは自分が死ぬとわかっているからこそ他人に優しくもなれた。8分のリピートによる主人公の変化・成長過程は見応えがあった。
人は死ぬ時に後悔する。それでは遅い。が、1回死んでやり直さないとその事に気がつかないのが人間の愚かさでもある。現実には時間を戻す事はできないし、ましてや他人としてやり直す事もできないが、今日は残りの人生の最初の日でもある。サスペンス的要素はどうでもよく、ラブストーリーにもなっていない。が、SFの体裁により毎日を「新バージョン」として大切に生きていく事の重要性を訴えてくる作品である。
<追記>6年ぶりに再見。「人生のタレラバ」や「あったかもしれない人生」については誰しもが考える事である。でも、現実はひとつしかなく、その世界を生きていくしかない。つまり、パラレルワールドなんてのは所詮妄想の世界でしかない(但し、概念上ではパラレルワールドにはパラレルワールドの「現実」が存在する)。よって、最後のメールによる接点構築の設定は少々強引で蛇足な気もしたが、そこには自分次第で「現実」は変えられるというある種の希望が感じられる作品に仕上がっているようにも思えた。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2021-06-06 20:28:36)
16.《ネタバレ》 ○約90分の作品でありながら、SFサスペンスで始まり、最終的に恋愛要素で締めくくるとは驚かされた。8分間で事件解決しながら、同時に8分間クリスティーナと毎回会うたびに好きになっていった。この移行もスムーズだった。
TOSHIさん [映画館(字幕)] 9点(2017-06-04 01:02:32)
15.《ネタバレ》 まず冒頭の列車が走る鉄道映像の綺麗さ。完全に映画の世界観に入ってしまった。
犯人が判明した時は、若干の小物臭にがっかりした。
しかし、犯人のメンタリティが露わになるにつれてそのクレイジーさが浮き彫りになって、がっかりから納得に変わった。
個人的にはコメディアンが観客を笑わせる最後の静止画で終わっていれば、冗長さがなくなりよかったかな。
カジノ愛さん [DVD(字幕)] 9点(2017-05-19 21:58:04)
14.ぶっ飛び過ぎたSFはあまり評価しない事にしていますが、これには負けました。
悲劇の主人公に、大規模テロを阻止の為更に過酷な仕事を強いる研究施設の連中。
戦士の休息はいつ訪れるのか、ハッピーなようで、でも違う結末。深いですねえ。

前作・月面基地の映画も、ヨカッタのですが、この映画も素晴らしい。
前作が5億円程度で製作していますが、今回は30億円以上の制作費。
この差って、役者さんのギャラでしょうか。ヒロインのミシェルさんがキレイなので
見る側にはうれしい限り。ある程度の売り上げもあったようですが、
この映画の存在、自分は全く気が付きませんでした。
現実には不可能だと思うのですが・・ 良い映画だったなあとしみじみ思います。
グルコサミンSさん [DVD(字幕)] 9点(2017-04-16 23:20:26)
13.《ネタバレ》 この映画は、もしも運命を変えることが出来るなら…という願いも込められた作品なのだろう。
変えようと足掻き続けた者の、それを見守り続けた人々の表情と葛藤。

海岸沿いにそびえる摩天楼、列車、窓にもたれかかり眠りから目覚める男。
相席で話しかける者、胸ポケットから取り出すもの、電車内で蠢く人々、窓に映るもの、鏡、写真、列車内を奔る“風”が無情に告げる別れ。

目覚めた先で見たもの、窓の向こうで動く人々。

繰り返される光景と“8分”、視点変え、“変える”ための行動、登った先にあるもの。
ぶん殴ってでも黙らせたかった、救いたかった。
“戻る”度に刻まれる異変。

挨拶、聞き出す名前、人間観察、荷物、口づけ、中から外への追跡、隣に座った後にぶん殴る。

“出る”…いや“繋がる”ための足掻き。移動、懐中電灯でこじ開けるもの、紙に記る“印”、電話、駆け巡る記憶、焔。

突き付けるもの、扉が閉ざされるならこじ開けるまでよっ!

ポケットの中身、車越しに倒れるもの。

選択、共謀、迫り来る時間、時が止まったように残され完全に切り取られる“一瞬”、箱の中身。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2016-12-15 04:16:08)(良:1票)
12.《ネタバレ》 冒頭からしばらくはバーチャルリアリティものかと思っていましたがパラレルワールドですか。亡くなる直前8分間の他人の記憶から別世界にアクセスできるというプログラムに抱く違和感は、「次はどうなる?」のスリリングでワクワクする展開に見事に消え去っています。主人公が最後に転送された世界で、8分後の静止映像からその世界が続行するクライマックスには思わずグッときます。その後にオチような「万事うまくいく」の世界がまた続きますが、心に響くSF・サスペンス・ミステリー・人間ドラマに、あっという間の満ち足りた1時間半でした。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-08-16 09:19:18)
11.《ネタバレ》 いやぁ~面白い構成。
といっても、ラストは3回くらい観てようやく意味を把握したのですけど。
気分高揚ついでに、Wikipediaでの本作あらすじも更新しちゃったくらいです(違ってたら編集してみて下さいね)。
ショーン先生がちょっと不憫なので-1P、ですかね。
pattioさん [地上波(字幕)] 9点(2015-06-24 06:36:32)
10.《ネタバレ》 「恋はデジャ・ブ」(1993)、「バタフライ・エフェクト」(2004)、「デジャヴ」(2006)。ああ、ワタシはデジャブものが本当に好きだ。こういうのを、もっと作って欲しい。本作について。これで本物の歴史の先生が筋にからんできていればと思っています。時間が止まったキスシーン。次、動き出すときにはショーンに入れ替わっているとか、どすか? スティーヴンス大尉の意識は、再び基地に戻りカプセルの中でプログラム開始を待つワケです。
なたねさん [DVD(字幕)] 9点(2014-08-09 14:58:11)
9.《ネタバレ》 面白くて、スリリングで、感動して、涙して、こんな映画は滅多にない。
最初から最後まで夢中になれて最後に泣ける。欠点などありません!
アメリカ映画ってすごいなあ、こんなのをサラッと作ってしまう。こっち方面では日本映画は手も足も出ないな。
傑作!と言ってしまっていいんじゃないですか?
kosukeさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-10-20 23:07:53)
8.《ネタバレ》 とても良い。
維持装置が止められた瞬間、時が止まった瞬間に与えられた衝撃だけでもこの映画の価値があると思う。すべてが変わる瞬間ではあるが、極端に言ってここで映画が終わったってよかったと思う。その続きがなくても、むしろ無いくらいのほうが私には最後のミッションが素晴らしかった。
はんにまるさん [DVD(字幕)] 9点(2012-12-03 00:39:27)
7.《ネタバレ》 前半、極めて論理的なSF作品といった感じで展開する物語。(このシステム自体に矛盾を感じざるを得ないけれど…)
中盤、犯人逮捕に至るまでは緊迫感溢れるアクション・サスペンス。
そして終盤、ヒューマンドラマからスピリチュアルな結末へ。
見応えのある、実に良く考えられた作品でした。感動的です。
ラストシーンは、ある意味パラレルワールドなんでしょうね。ただし、彼の過去の記憶に盛り込まれていたわけですから本来彼が生きるべき世界なのでしょう。彼は本当の人生を取り戻した、戦地に赴く中、運命の軌道から外れてしまっていた彼の人生が、「死」の衝撃によって在るべきところ還って来た。魂はひとつ。そう解釈したいな。希望のひとつの形として。

ちなみに、本作のジェイク・ギレンホールを観ていて、「ドニー・ダーコ」がオーバーラップしてきたのは私だけでしょうか?
タコ太(ぺいぺい)さん [DVD(字幕)] 9点(2012-11-12 01:11:32)
6.《ネタバレ》 (以下は私個人の解釈です。誤読ご容赦ください。)結末に戸惑いました。何が起きた?どういうこと?キスシーンで終幕ならば、すんなりと腑に落ちたのに。このような感想を持つのは、監督の仕掛けたミスリードにガッチリ嵌っている証拠。“これはタイムマシーンではない。過去は変えられない。”博士の説明には説得力がありました。米軍開発のプログラム。複雑な機械の数々。小難しい理論。オカルトよりサイエンスの方が受け入れ易い。“死者の記憶って何処に存在するの?”という至極当たり前の疑問が『権威』や『固定観念』の前に掻き消されてしまいます(これが水晶玉を持った老婆の説明だったら、観客は頷けたでしょうか)。そんな中、真実に気付いた者が一人だけいました。それが主人公。いや、正確には半信半疑といったところでしょうか。漠然とした違和感。それでも彼は目の前の大切な人を助けたかった。人生の残りが8分だから諦める?なら、いずれ死ぬ人の一生なんて最初から意味がない。彼精一杯の足掻きが、誰かの意思に従っていては辿り着けない真実を手繰り寄せます。爆破の起きなかった8分経過後の未来は、パラレルワールドではありません。現実世界における過去の上書き。生命維持を切るスイッチは、変更データのセーブボタンでした。死者の記憶干渉プログラムは、紛れもないタイムマシーンだったのです。それが証拠に、主人公は過去に飛ぶ最中、印象的なモニュメント(このフォルムにもメッセージが込められている!)を何度も目にしています。列車が無事到着した場合、2人が訪れるはずだった場所。主人公は能動的に、IFの未来をREALに変えたのです。素晴らしい感動がありました。さて此処で問題。スティーブンス大尉の魂は一体どうなるのでしょうか。ショーン教師の体を何時までも借りてはいられないでしょう。借り物は、持ち主に返さなくてはいけない。そう遠くない未来、彼女との別れが待っているはずです。モニュメントの前で「しばらくここに」。主人公の思いが切なく胸を締め付けます。本作はSFである以上に、人生賛歌の物語。チャレンジが道を切り開きます。「きっと上手くいく」憂鬱な月曜日をハッピーな1日に変えるのも、自分次第です。
目隠シストさん [DVD(字幕)] 9点(2012-07-16 22:07:14)(良:3票)
5.《ネタバレ》 人の感想なんて読まずに観るべし!8分で人間が出来ることの限界に挑戦!(無理なんかないってば!)
やはり、この作品が最初から最後まで目が離せないのは、いくつかの謎と目的がシッカリと設定されているからだろう。その謎に主人公がひたすら翻弄され、ズタボロにされちゃう姿の悲哀に胸を打たれる。

悲哀から決意に切り替わる辺りから、ちょっとウルっと来ちゃうんだけど、最後の時間旅行は、素晴らしかったね。特に最後の時間旅行の最後のシーンが最高すぎた。気が効いてる!!しかし、そこで終わっても良かったのにそこでは終わらない。
主人公が、仮想現実(?)の未来を変えた時、現実世界に奇跡が起こる!?
すべからさん [映画館(字幕)] 9点(2012-07-03 00:35:40)
4.《ネタバレ》 ★まず、ゴールドウィンはなぜコルターに優しく接したのか?!★
さて、「ソースコード」だと、ピンとこないですね。ミシェル・モナハンがMIシリーズに出ているから、こちらも「ミッション」と付いたのだろうか。おっと、邦題に脱線しましたが、こちらの監督の「月に囚われた男」が大好きなので、ハードルは高かったですが、やっぱりこの映画もとても好きになりました!ラストでショーンの人生は?と一瞬考えましたが、主人公らは完全にパラレル・ワールドにいるんですよね。うーん深い!われわれも他の世界に生きる場所があったりして・・・エレベータのボタンが本当にあなたが降りたいところに連れて行ってくれますか?とか(^_^)
HRM36さん [DVD(字幕)] 9点(2012-05-21 16:54:08)
3.《ネタバレ》 主人公が、クリスティーナに聞くわけですよ。
「他にトイレに行ったのは?」
「あなたよ」
また主人公は車掌に
「乗客で怪しい人いる?」
「あなたです(ジョークっぽく)」

ああああああ!だめだああ
こんなすぐわかるような幼稚臭い伏線張っちゃああ!
犯人は主人公なんでしょ。ほら、シックスセンスみたいなもん。
これだからハリウッドはダメなんだよ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?あら?(・_・;)

着地点は、感涙。
ラストのラストは蛇足という意見もあるが、
スタイリッシュに例の場所で切るのはもしかしたら方程式通りすぎて臭いかもしれない。

邦題はミッション インポッシブルのバチモンみたいな印象で好きじゃない。
うさぎさん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2012-04-03 16:23:50)(良:1票)
2.《ネタバレ》 予告編と「映画通ほど騙される」という安っぽい宣伝文句を見て、普通のSFサスペンス・ミステリかと思って鑑賞。しかし、さすがダンカン・ジョーンズ、そう見せかけて実は全然違うところに本質のある映画だった。

■この映画の本質は「犯人探し」にはないし、オチがどうなるかでもない。この映画を「つまらない」と思った人は、この映画をミステリとして評価しているのだと思う。確かにミステリとしては簡単に読める。しかしこの映画のポイントはそこではなく、自分の運命とか、愛する人のためにどうするかとか、そういうところなのだと思う。その意味で、映画通ほど最初の方で「これはありがちなミステリだ」と「騙される」のであろう。

■「量子力学だ」というのは、恐らく「多世界解釈」を指してのことだと思う。これにおいては、複数のありえる世界が同時並行的に存在していてよい(正確に言うと、すべてのありえる世界の重ね合わせとして存在している)。しかし(ここからは物理学の理解としてはおかしいが)「観測」によってある世界に強引に引きずり戻すことができる、というのがこの映画の設定なのではないだろうか。

■ラストで「みんなが笑顔で静止したまま終わり」の方が、実際の展開よりもいいと思うのだが、これは装置の設定が異なるのであろう。

■前者の「静止して終わり」だと、「可能な別の世界にアクセスする主体」はあくまでも「現実」として指定されているこの世界にのみ存在していることになる。だから現実の大佐が死ねばアクセスも停止する。

■後者だと、別の世界に主体は生きており、ただ「測定によって意識を引き戻せるor引き戻した際に、記憶を伝えてもらえる」のが8分程度までだということであろう。つまりそれ以上経つと「現実の世界」と「行き先の世界」が離れすぎてしまい、呼び戻しができない。だから「現実世界」の主体を殺すことで「呼び戻しの測定」を不可能にし、別の世界にそのまま乗り込んでしまう、ということであろう。

■しかし、一方的に乗り移られたショーンはこれでいい(ハッピーエンド)のかよく分からないが
θさん [映画館(字幕)] 9点(2012-01-16 00:52:37)(良:1票)
1.実は、数日前の休日の束の間、自分の体調の悪さとそれに伴う眠気を省みず映画館に入り、この映画を“うつつ”の中で観てしまった。
とは言っても、眠りこけてしまったというわけではないし、ストーリーの大筋は理解出来ていたので、「まあ面白かったな」という印象のままやり過ごしてしまおうかとも思った。
また、“うつつ”という状態が、主人公が生と死の狭間で半強制的に与えられた「時間」を繰り返すというこの映画の世界観とも何となく類似しているような気がして、そういう状態で観た映画として記憶しておくのも悪くないかなとも思えた。

ただ、そういう思いと同時に、強く後ろ髪を引かれる感覚もしつこく付きまとった。
映画ファンとして、この映画の本質を不明瞭に捉えたまま過ごすことは、とんでもない後悔に繋がるかもしれないという「予感」が最終的には先立ち、結局、再び映画館に足を運び観直すことにした。

結論としては、観直すことを選択して良かったと思う。「まあ面白い映画」ではなく、「とても面白く、とても好きな映画」だった。
映画ファンとしてというよりは、SFファンとして、この映画の本質を捉えきれないままでいることは不幸なことだったと思う。

まるで上質なSF短編小説を読んでいるような映画世界が文句無く素晴らしい。
クオリティーの高い映像世界を目の前にしながら、余分なディティールを削ぎ落とした短編小説の文体が、そのまま脳味噌の中に流れ込んでくるような感覚を覚えた。

“うつつ”の中で繰り返される8分間という時間。半強制的に与えられたこの時間の中で、主人公の男が見出したものは、“幾重”にも生み出した新しい世界の価値は如何なるものだったのか。
果たして、彼の運命の結末にあったものは、悲しみだったのか、喜びだったのか、それとも結末すら無かったのか……。
そういうことをつらつら考えていくことに、本当の“面白味”を見出せる映画だと思う。

そんなことを考えながら上映館を出た時、ふと目の前の風景に激しい既視感を覚えた。
まさか自分も同じ時間を繰り返しているのか……、と一寸の間呆然とした。
しかし、三日前に同じ場所で同じ映画を観たのだから「当たり前だ」と、すぐに気付いた。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 9点(2011-11-06 22:28:19)(笑:1票)
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【点数情報】

Review人数 111人
平均点数 7.42点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
421.80%
543.60%
61816.22%
73329.73%
83329.73%
91715.32%
1043.60%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.45点 Review11人
2 ストーリー評価 8.07点 Review13人
3 鑑賞後の後味 7.92点 Review13人
4 音楽評価 6.90点 Review10人
5 感泣評価 7.40点 Review10人
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