3.《ネタバレ》 脚本演出編集どこをとっても古さを感じさせず、シャープでエッジーでかっこいい。
35年前の話だということが面白さを全然損なわない。
TV業界、ひいては資本主義経済、マネーメイクスセンスの世界を鋭く批判した作品です。
あえていうなら、ウィリアム・ホールデンとフェイ・ダナウェイのロマンスが…分別ある愛妻家のマックスが、妻を捨ててイカれたギョーカイ女に走るところのへんが…ちょっと説得力に欠けるかなあ。
ダイアナの魅力に逆らえず自ら誘いをかけていくマックスが、己の矛盾に髪をかきむしってもだえる場面とか、必要ないでしょうかね。そんなんヤボというものかな。
でもなんか飛躍しすぎ…キミの書いた脚本に乗っかっているというふうに説明してますけども、私には具体的にいつどこで何がマックスに一線を越えさせたのかがよくわからない。
とこだわるのは、この話は誰が主人公なのかはっきりしない(もちろん、意図的にですが)ようになっているわけで、その中で強いていうなら最もマトモな人物であるマックスが観客のよりどころになるからです。このイカれた登場人物たちの中で、百歩譲って誰にならなれるかといったら男も女もマックス・シューマカーしかいないですよね。
ともあれ、50年後にも見てもらえる、価値のある一品。
*クレジットにジョン・カーペンターの名前があったけど…別人?