6.伊丹監督デビュー作にして、これほどの完成度の高さには脱帽。伊丹監督って天才☆何もかもが素晴らしい。。うーん、この映画の前ではどんな賛美のことばも足りない。 【kaneko】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-02-08 17:08:55) |
5.決してエンターテイメントではないし脚本的にもこれと言って見所は無いんだけど…しかしこのシニカルさ。これはお葬式を題材とした映画と言うよりも日本の伝統的な仕来り、儀礼・儀式、親戚関係を主題にしているんだろう。「ストーリー」を無視してもこれでもかというくらい仕来りをねじ込んだシニカルさは、お葬式というあえて暗い儀式を下敷きにしたせいもあってコミカルさが漂うほど。ある種こち亀に似た、世間体や定式儀礼に異常に拘る日本人の世相をリアリスト的観点から皮肉った社会派映画。あまりにも儀礼に拘るあまり簡単なことですら難しく考えてしまうわけだが何度も繰り返される「そりゃそうだ」で目が覚めさせられる。しかしそう評しながらも「この映画は勉強にもなるなあ」と思ってしまう自分、ああ日本人だ。名作。同じ題材では「結婚式」も面白いかもしれん。欧米式と和式どちらにしますか?「ウェディングドレスが着たいから欧米式にやりたい~」とか言いながら無き祖父の仏壇に結婚の報告をする娘、ポクポク、チーン。儀礼に拘りながらもそれを生み出した宗教的な意味は考えない日本人。好きだ 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-06-09 19:55:56) |
4.伊丹さんのエッセイを何冊か読んだ私には、この作品こそ伊丹十三なんだと思える。葬儀の準備をする人々の描写のリアルさ、可笑しさ。もちろんこれは亡くなった人が、突然といえども順番どおりで自然に受け入れられるものであるというのがポイントだけどね。病院への費用の支払い時、拍子抜けしておもわず笑い出してしまう財津一郎、「入院した日数は3日、かかった費用が○万○千円、あやかりたい」というせりふからも、人が死ぬときはこうでありたいというものも感じられる。監督ご本人はそうはならなかったけど・・・そしてキャスティングの妙です。大滝秀治演じる三河のおじちゃんはサイコーだ。身内が集まるとこういう人がひとりはいるんじゃない?高瀬春菜の登場はなんのため?と思ったけど、実際伊丹氏と関係のあった女がひょっこり弔問に現れ慌てさせたなんてことがあったのかもね(笑)宮本信子が険しい顔でブランコをこぐシーンは分かっていながらあえて問い詰めない女の怖さがよく出ていていいんじゃないでしょうか。ブランコの揺れがだんだん早くなって振り子のようになっていく演出もよいですね。そういえば、レンタル店ができはじめたころに初めて借りたビデオがコレでした。伊丹作品の中では私にとってベストです。 【envy】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-10-18 10:01:23) |
3.タブーを徹底して笑おうという伊丹監督の心意気が伝わってきます。今作以降の作品にもタブーを笑い飛ばす姿勢は常に貫かれ、その衝撃的な第1作として傑作ではないでしょうか。あと菅井きんがいい味出してます。 【亜流派 十五郎】さん 9点(2003-11-13 16:06:55) |
【羊男】さん 9点(2003-04-05 23:38:24) |
1.高校生の頃、始めてみた。劇場に黒白の横断幕がしてあり、入り口は葬式の入り口になっていた。学ラン着ていたので、本当に葬式行くみたいだった。まだ童貞だったわたしはSEXとブランコにこうふんしたものだ。 【木根万太郎】さん 9点(2003-03-10 11:46:03) |