1.色々な意味で忘れ難い作品になりそうだ。スペイン人俳優アントニオ・バンデラスはまた、初メガホン作品にしては大変難しい題材を見事なまでにこなしていたと思う。従来の束縛かつ夫の暴力を耐えかね、亭主を殺害し彼の生首をケースに入れながらハリウッドを目指す女性と、その女性を伯母に持つ少年、また彼らを取り巻く人間関係を公民権訴訟問題や現代社会の不毛を織り交ぜながら描いた、一種の群像ドラマであり、少年の成長をを描いた青春映画にもなっている。主演のメラニー・グリフィスも結構いい演技してたと思うし、デビッド・モースもなかなか良かったと思う。久しぶりにいい映画を観たような気がした。