1.《ネタバレ》 母の病、頼りない父親、ダメな弟そして嫁のイライラ…と、文字通り妻夫木長男が四面楚歌状態。
ここまで酷くなくとも類似する立場にある身としては、やりきれない思いにさせられました。
何より彼の雰囲気はこの役に大はまり。
やり切れなさがダメ押しのようにガンガンと伝わってきました。
人間、我慢のラインがある一線を超えると笑うしかないんですね。
そして、池松次男であります。彼はポイントポイントで活躍するのですが、普段ちゃらんぽらんなだけにその行動が浮き立って、この演出はズルイです!(褒め言葉です。)
また、彼の表情がいいです。妻夫木長男はもちろんですが池松次男の演技も素晴らしい!
それからもう一人ズルイ人がいました。鶴見信吾さんです(詳細省略)。もちろん褒め言葉です^^;
一室に「家族」がそろって終わるラストも秀逸。
厳しい現実に直面しているけれども"ハッピーエンド"いうバランスも良かったと思います。
実力派4人を中心としたしっかりした作品…久しぶりにいい邦画を見せていただきました。