テロ,ライブのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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テロ,ライブ

[テロライブ]
The Terror Live
(더 테러 라이브)
2013年上映時間:98分
平均点:7.60 / 10(Review 15人) (点数分布表示)
公開開始日(2014-08-30)
サスペンス
新規登録(2014-09-23)【Carrot Rope】さん
タイトル情報更新(2014-09-25)【Carrot Rope】さん
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監督キム・ビョンウ〔監督〕
キャストハ・ジョンウ(男優)ユン・ヨンファ
イ・ギョンヨン(男優)チャ報道局長
脚本キム・ビョンウ〔監督〕
配給ツイン
その他ツイン(提供)
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5.《ネタバレ》 アナウンサーを追い詰める手口がやりすぎじゃないですか。犯人が、と言うより、監督が。放送ブースで殺人が行われたパートではいくらなんでもと思いましたが、そんなもんじゃ終わらせなかった。しかし。こんなにも、センチメンタルで救いのない終幕になるとは思いませんでした。邦画だったら、前の奥さんは助かるんだろうし、政府側にも少しは事情を説明させるでしょう。韓国映画はすごい(今更ですけど)。出てくる俳優さんのことを、映画でしか知ることがない(CMやバラエティ番組で見なくても良い)ことも、日本の観客であるワタシに有利なのかもしれません。日本に似ているけどやっぱり違う韓国の映画を、こうもあり得た我々の作り上げた物語のようにワタシは観ているような気がする。ものすごく面白かったです。
なたねさん [インターネット(字幕)] 9点(2022-02-27 17:26:20)
4.《ネタバレ》 これは面白い。とにかく冒頭、やさぐれた感じの主人公が、にわかに欲望をたぎらせ、そしてテレビカメラの前で急に生真面目風なキャスターを演じるまでの三変化が見事。これが役者の演技力というものかと、この時点ですっかり魅了されました。
いろいろ「how?」と突っ込まれたら説明できないシーンが多々あったように思いますが、そんなことはどうでもいいと突っぱねる緊張感とスピード感がありました。政府やら警察やら局やら他局やら、いろいろな思惑や疵が絡み合うカオスな状況は、もはやコントのようでもあります。で、いったいどうやってオトシマエをつけるのかと思っていたら、これ以上ないほどのカタストロフィーでした。いろいろ裏切ってくれます。このあたりも見事。
眉山さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-12-02 02:07:11)
3.《ネタバレ》 ラジオ番組の生放送を通じて、テロリストの“要求”に対峙する一人のアナウンサーを描いたサスペンス・スリラー。
というイントロダクションの時点で充分に面白味に溢れ、韓国映画ならではの骨太なエンターテイメントを見せてくるのだろうと想定できた。

が、その“想定”は大いに覆された。
この映画のストーリーテリングは、分かりやすいエンターテイメント性を超えて、観る者を“困惑”させてしまうほどのある意味においての“リアリティ”を追求している。
それは、映画という非現実世界を超越して描き出されたこの社会の“本質”だったように思える。

結論から言ってしまえば、この社会は欲と欺瞞に満ち溢れていて、それが巨大になればなるほどまかり通っているという現実を、この映画は突きつけてくる。
世界は嘘で塗り固められていて、大衆はそれを見て見ぬふりをして受け入れてしまっている。
辛辣に描き出される社会の本質、圧倒的な後味の悪さが、新しく、潔い。


やはり、韓国映画は巧い。
冒頭、分かりやすいまでにやさぐれたラジオパーソナリティーとして登場する主人公が、突如自分の目の前で巻き起こった大事件を機に、流れるように野心みなぎるキャスターの姿へと変貌していく。
その描写は、まさに彼の人生における時流の変化が如実に表されていて、巧みに引き込んでくる。

映画世界内の時間と実際の映画の尺をほぼ同調させた“ライブ感”と、それに合わせた登場人物たちの台詞テンポも抜群だった。
そして、ありがちなシチュエーション・スリラーと思わせつつ、ラストで一気に観客を“想定”の外に連れ出してしまう展開は見事だと思う。


午前9時からのラジオ番組をいつものように気だるく進めていた主人公が、たった数時間後に、そういった現実社会に対する“虚無感”に打ちのめされ、文字通りに“凋落”していく。
そのあまりに絶望的な様に、言葉を失ってしまった。

格差社会が生み出した怨恨、権力者たちの傲慢と裏切り、愛する者の死、この映画が描き出す絶望はどれも重い。
ただ個人的には、演出としてはあまりにさりげなく表された“射殺命令をした声の主”に対し最も重い絶望感を覚えた。酷いや……。
鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 9点(2015-09-25 20:20:42)(良:1票)
2.《ネタバレ》 テロリストが爆破予告をラジオ局生放送に電話してきて実際に爆破、というあたりはありそうな展開だが、視聴率や左遷されたキャスターの復帰を目論んでそのままテロリストとの対話を生放送、というのはなかなかひねっている。そして単純なサスペンスかと思いきや、後半の展開は予想の斜め上を行っている。ほとんど放送室だけというワンシチュエーションものだが全く間延びしないのはさすが。

■長官が死ぬ辺りから平穏な終わり方は無理そうだという予感がする。視聴率のために人質を死なせるほうがよいという局長の命令はいかにもな感じだが、結果から見るとそれでよかったというあたりが非常に皮肉。そして最終的には多数の人命が失われたうえで、主人公自身がスイッチを入れてしまうのは、前半の人命をなるべく守ろうとする姿勢とは不整合な気もするが、その辺りも含めて「上層部の不誠実さと自己保身」に対する憤りがこの90分で犯人にも主人公にも充満したということなのだろうか。

■しかし、上に使い捨てられるのも、抵抗において殺される(橋の上の人質や警察官)のも結局下っ端(長官だけは際どいが、主人公も犯人から見たら「上」のポストであることを考えると、上に上がってもさらに上から使い捨てられるリスクはいつでもあるということだろうか)で、局長や大統領といった上の身分の人間は安心して保身に走れるという構図がまざまざと見せつけられる。そういう徹頭徹尾の「下っ端の努力の無駄さ」をこの映画は暴き出している。

■展開は強引なところもかなり多い。犯人が名前を挙げていながら彼が死んでいることを全然警察が突き止められなかったり、川に飛び込めば助かるくらいの高さの橋の上で助けを待ってたり。犯人の最後の方の行動も不可解だし、ビルが寄りかかるのとかはコメディかと思った。そういう粗さはあるものの、全体としては勢いをもって最後まで見せてくれる作品だとは思った。
θさん [DVD(字幕)] 9点(2015-06-03 11:52:57)
1.《ネタバレ》 よりエンターテイメント性を強めるためにやや突っ込みどころを多く残した設定ではありますが、終始緊張感があって話の無駄もなく非常に面白かったです。韓国映画もそこそこの本数を今まで見てきましたがその中でも大当たりの方の映画でした。最後の主人公の行動は、社会に対してごく一般的な感覚の持ち主であっても歪んだ力でねじ伏せられるとそれをまた歪んだ力で返そうとテロを起こす側の人間に変わってしまうというのはなかなかリアルな感じがしましたね。
映画大好きっ子さん [DVD(字幕)] 9点(2015-02-25 00:58:27)
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【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 7.60点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
416.67%
500.00%
6320.00%
7320.00%
8213.33%
9533.33%
1016.67%

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