海辺の映画館 キネマの玉手箱のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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海辺の映画館 キネマの玉手箱

[ウミベノエイガカンキネマノタマテバコ]
2020年上映時間:179分
平均点:7.80 / 10(Review 5人) (点数分布表示)
公開開始日(2020-07-31)
ドラマファンタジー戦争もの歴史もの
新規登録(2020-02-09)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2022-10-01)【Yuki2Invy】さん
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監督大林宣彦
キャスト厚木拓郎(男優)馬場毬男
細田善彦(男優)鳥鳳介
細山田隆人(男優)団茂
成海璃子(女優)斉藤一美
山崎紘菜(女優)芳山和子
常盤貴子(女優)橘百合子
高橋幸宏(男優)爺・ファンタ
小林稔侍(男優)杵馬(瀬戸内キネマ支配人)
武田鉄矢(男優)坂本龍馬
村田雄浩(男優)西郷隆盛
稲垣吾郎(男優)大久保利通
浅野忠信(男優)酒匂(苦力姿)
渡辺裕之(男優)浅野深夫上等兵
片岡鶴太郎(男優)千利休
南原清隆(男優)能を踊る男
品川徹(男優)宮本武蔵
入江若葉(女優)お通
伊藤歩(女優)川島芳子
寺島咲(女優)男の子の母
長塚圭史(男優)男の子の父
尾美としのり(男優)近藤勇
柄本時生(男優)中岡慎太郎
蛭子能収(男優)芹沢鴨
根岸季衣(女優)お李
渡辺えり(女優)宮地節子(列車のおばさん)
手塚眞(男優)映画監督(小津)
犬童一心(男優)映画監督(山中)
川上麻衣子(女優)愛姫 (滝の中国女) 11:30
満島真之介(男優)金城亀二
大森嘉之(男優)金城亀吉(村長)
窪塚俊介(男優)丸山定夫
中江有里(女優)奈美子 (新聞記者・爺・ファンタの娘)
笹野高史(男優)加也を刺す上官/車掌/倉庫番A
犬塚弘(男優)映画館で幸せそうに居眠りする客
白石加代子(女優)老婆(チケット売場)
ミッキー・カーチス(男優)
大場泰正(男優)
脚本大林宣彦
内藤忠司
小中和哉
渡辺謙作(脚本協力)
音楽山下康介
製作大林恭子(製作協力)
吉本興業(「海辺の映画館 キネマの玉手箱」製作委員会)
企画鍋島壽夫(企画プロデューサー)
プロデューサー奥山和由(エグゼクティブ・プロデューサー)
配給アスミック・エース
美術竹内公一(美術監督)
衣装千代田圭介
編集大林宣彦
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2.《ネタバレ》 大林宣彦監督の新作にして遺作は物凄いパワー、映像美、遊び心に圧倒された。SF有り、チャンバラ有り、アクション、ラブストーリー有り、更に広島出身である大林宣彦監督による原爆犠牲者への想い等が詰め込まれて、ぐいぐいと引き込まれていく。大林宣彦作品の特徴である雨とモノクロ、セピア色からカラフルな映像美から繰り返される映画への想い、監督自身が本当に描きたかった世界を思い切り見る事が出来た。これは大林宣彦作品信者にとっての最後まで自分らしさを貫き通している作品として、遺作にしてこのパワーは一体どこから来るのか?とてもこの作品を最後に亡くなった人のものとは思えません。映画の歴史は変えられないけど未来は変えられるという台詞が出てきますが、監督が言いたいこと、私は亡くなっても、この映画は残るとでも言っている様な力強いメッセージが感じる事ができる。途中でジョン・フォード監督風として出てくる大林監督、ヒッチコック監督を意識してるようにも思えるし、監督自身が一番好きな日本映画と言っていた無法松の一生についても語ってくれていて、私も大好きな映画なので凄く嬉しかったです。他にもこの映画、監督自身が本当に映画が大好きなんだなと分かるシーン満載です。大林監督はもう、亡くなってしまいましたが大林宣彦監督が撮った沢山の素晴らしい映画は消える事は有りません。今まで沢山の感動をありがとうございました。例え大林宣彦監督は居なくなっても私の心の中には大林監督の作品は一生、残り続けます。最後の最後まで大林宣彦監督らしい遊び心を忘れずにいてくれたこと、心より感謝致します。
青観さん [映画館(邦画)] 9点(2020-09-13 16:34:17)(良:1票)
1.大林監督のデビュー作「ハウス」では登場人物達が家に食べられるという話だったが、遺作となる本作では登場人物は映画の中で映画に食べられ、映画そのもになってしまうというストーリーだ。
そして、我々観客も…。

日本の戦争の歴史と記憶を辿る3時間。そのあまりの熱量と情報量の多さに打ちのめされ、頭の中がごっちゃになったのを必死で整理しながらこのレビューを書いている。

「この空の花」から始まる大林宣彦監督の戦争3部作は実はこの作品も入れて4部作として完成されていたのだった。

これまでの作品では主に第二次大戦の頃を描いて来ていたが、本作では坂本龍馬や新撰組の活躍する時代にまで遡り、そこから徳川幕府の時代、白虎隊や娘子隊にさくら隊、そして、太平洋戦争と、あらゆる時代の戦争の記憶を辿って行く。
そこに中原中也の詩の一節が繰り返し挿入され、中原中也の想い描いた未来を2019年の現代(タイムラグはあるが)に重ね合わせて読み解いて行くというのが大きな枠組みである。ただし、語り部となる人物は宇宙船に乗って宇宙を1人漂う男というぶっ飛んだ設定になっており、とにかく予測不能の世界観が繰り広げられているのである。

大林監督の作品を観てきた人にとっては馴れているかもしれないが、そのあまりの自由かつ特殊性溢れる映像は初見の人には少々取っ付きにくいかもしれないので悪しからず。
くどいほど何度も繰り返される同じ光景のイメージ。
演劇みたいな俳優の演技。
合成に合成を重ねる映像マジック。
尾道のノスタルジックな風景。
全ての事柄を言葉でナレーションで説明してくれるという親切心溢れる演出(パートナー会社の名前までしっかり読んでくれる親切心。さらには実際には一緒に仕事する事が叶わなかったダンサーまで登場させる粋な計らい)

キャストに関しても映画の中に入って行く事によって複数のキャラクターを演じていたり、豪華キャストがちょい役で出ていたりとかなり楽しませてくれる。
坂本龍馬が武田鉄矢とか、蛭子さんが芹沢鴨とか、どういうキャスティングなんだよ(笑)
あと、「花筐」の主要キャストも皆出ていて、窪塚俊介の丸山定夫役とかはまっていたし、満島真之介は相変わらず裸で登場したりしていて思わずニヤリとさせれるキャスティングの妙だった。
あと、笹野さんの役柄はぶっ飛んでて面白すぎたし、成海璃子辺りも凄い光っていた。

とにかく大林監督の遺作を映画館で観れて良かったし、大林宣彦ワールドにどっぷり浸かってお腹いっぱい、大満足だった。最後まで素晴らしい作品を見せてくれた監督に感謝を捧げたい。
ヴレアさん [映画館(邦画)] 9点(2020-08-29 18:24:53)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 7.80点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6120.00%
7120.00%
8120.00%
9240.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人
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