4.セロンと同じ病気の女性たちを現実に知っていた為、かなりリアリティあると感じました。彼女たちは犬好きで、明るくて可愛い。本当に不治の病?ってくらい見た目は変わりません。ただ抗がん剤などの治療で女性の美しさでもある髪の毛はすべて抜け、副作用で顔は腫れたり。誰だって友達やましてや男性には見られたくないはず。どんなに素敵なデートを重ねても、彼女が死んだ後に思い出す顔が、治療中の顔だったらって。。そんな顔見られないほうがマシです。いつも思い出されるのは明るくて二人で楽しんだかけがえのないあの限られた時間で十分です。キアヌが死ぬ間際まで、「セロンと過ごした一ヶ月が最高だったな」って思われたらセロンの勝利です。結婚できなくたって、彼との子供を作れなくたって、彼の心の中で永遠に世界一の女であれば。
あとキアヌがプレゼンでホットドッグを「産業廃棄物だ!殺人だ!」と狂った勢いで叫んだセリフもこれってメッセージ?って感じました。あのような加工食品で癌になる人たちって多いのではないでしょうか。最後に実はセロンの病気が治って二人が結ばれるというシナリオがないのも悲しい現実だなと感じました。セロンの演技は、まるで本人がそうであるかのようにすごく上手だなと感じました。