26.ニック・ノルティとスーザン・サランドンの素晴らしい演技と作品に釘付けになりました。相当の覚悟でみないといけない実話に忠実な作品。この薬のおかげで助かって元気動き回る姿の男の子たちがエンドロールに出てきますがそれぞれの家族がどんな思いでロレンツォ、とご両親に感謝しているかが伝わりまたまた泣けます。 ALDは男児の希少難病で10歳までに発症するケースで重症・死に至らしめる病ですが、女性にもまれにあるようですね。兄弟でというケースも多いと。母親の遺伝子から息子にのみもたらされる病気であることを知らされ母親はショックを受ける。銀行に勤める父親ととともに治療法を模索していく。 食事療法、患者の父母集会 ←ここまではふつうの親ならできる シンポジウムを開催、動物実験しかしていない方法を息子に試す、さらに研究、海外でしかできない精製方法のオイルを発注、治療法を見つける、治療法を広め患者たちを救う ←こんなことができようか? 実在のロレンツォさんは母親の死後も数年生き延び、父親に看取れたそうですが世界に希望を与えたことは忘れられません。ご一家みんなの冥福をお祈りいたします。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2021-10-31 10:07:01) (良:1票) |
25.《ネタバレ》 実話なんですね。しかもそんな昔じゃない。 素直に家族の子を想う気持ちに感動しました。 ロレンツォを介護していくうちに、母も疲労でおかしくなっていく姿は辛かった。 家族ドラマに弱くツボだったので、9点です。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 9点(2018-01-27 11:28:04) |
24.《ネタバレ》 本当にあった話。それがすべて。 |
23.《ネタバレ》 一つの命を支えるのにどれだけの犠牲と献身と努力が必要であることか。命の重さを噛みしめる映画だ。内容は重いが希望もある。子供が難病にかかったらどうするかが主題。普通の親なら不運を歎き悲しみ、周章狼狽し、治療は医者任せにするだろう。だがこの映画の両親は違った。医者が治せないのなら自分達で研究し、命を救おうと決意する。副腎白質ジストロフィー(ALD)は、X染色体の異常で、体内の脂肪酸の分解酵素が欠損している為に、脳に炭素数24と26の長鎖脂肪酸が蓄積し、これが白質のミエリン(髄鞘)を溶解してしまう病気だ。発症すると、徐々に脳の機能が低下し、体の機能が衰え、2年程で死を迎えるという。最初に長鎖脂肪酸を含む食べ物を制限する食餌療法を試みるが、検査値は却って悪化した。原因を調べると、食事から長鎖脂肪酸が得られないと、生合成による長鎖脂肪酸が増産されてしまうということが判明した。そこで一計を案じ、体に無害な長鎖脂肪酸を摂取することで、体に「今は十分な長鎖脂肪酸がある」と思い込ませ、長期脂肪酸の生合成を阻止するという案を思いつく。試行錯誤の結果、炭素数18(オイレン酸)と22(エルカ酸)の長鎖脂肪酸の4対1の混合液を摂取することで血中長鎖脂肪酸値が正常値に戻ることを突き止めた。この混合液がロレンツォのオイルだ。次に破壊されたミエリンの再生研究に取りかかるが、これは現在進行中ということで映画は終る。事実を元にしたドキュメンタリー風で、時系列に沿って事象が淡々と描かれるが、特筆すべきは、心理描写の巧みさと深みだ。演技も演出も秀逸で、海よりも深い子を思う親の気持ちは勿論、自己犠牲の葛藤、パートナーを思いやる気持ち、患者の親睦会や医者との軋轢、看護婦や親族との衝突、安楽死の示唆、絶望と希望など、両親の精神は混乱を極め、愛情と狂気がないまぜになって迫ってくる。両親の奮闘以外にも、善意からエルカ酸の抽出を買って出たイギリスの老科学者、自ら治験を買って出た妻の妹、同じ病気の子を持ち夫婦に理解を示す近所の主婦、そしてアフリカから看病にやってきてくれた幼馴染の青年など、周囲の温かい心にも支えられた。ロレンツォ君も苦痛に耐え、必死で病気と戦った。これらが感動を産むのだ。オイルは万能薬ではないが、多くの患者を助けたのは事実で、医療史としても画期的な出来事だったと思う。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-06-13 14:20:05) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 そこらへんの映画なんかより全然面白い実話系の話。実話ベースなのにかなり凄まじい展開。絶望と希望の繰り返し。狂気。後日も気になって調べたけど決してハッピーエンドではありません。 【とま】さん [CS・衛星(吹替)] 9点(2012-09-23 03:01:40) |
21.《ネタバレ》 これほど重たい映画はそうあるものじゃないな…。ロレンツォ役の子役が凄すぎて本当につらかった。もう楽にさせてあげるべきではないかとの声も聞かれる中で、諦めず闘い続けた夫婦の壮絶な物語。数値が正常になったとき、吸引器を外せたとき、意思の伝達が出来たとき、そして小指を動かせたときの感動たるや…。一歩一歩前進していく様子が丁寧に描かれていて、感情移入できる。ただし、この映画は1992年のもので、その後のことを知ってしまうとちょっと複雑。本作が多くの失望を招いた面もあるようで、見終えた直後は満点のつもりでいたけど、1点だけ引かせてもらって9点ということに。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-07-25 14:04:42) |
20.《ネタバレ》 この映画における奇跡とは、世界的な規模の銀行職員という経済的地位×異常なまでの研究体質×妻の偏愛とも言える愛情×世界的にも稀な病気、という通常ではまずないであろう稀有な組み合わせが混ざった結果ということで、「信じれば起こる」奇跡を描いた作品とは一線を画す。 発病以後の(特に母親の)人物描写は凄まじくて、「子を守るためにはどんな可能性でも考える」ってのは3.11以後に見ると現実味がある。 科学と当事者性という対立を見事に描いた一作。 【楊秀清】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-03-22 13:37:06) |
19.オドーネ夫妻の我が子に対する愛情、決してあきらめない底知れぬ努力、何とすばらしいことか。むずかしい専門用語がたくさん飛び交っても、ロレンツォの病気が一歩ずつ解明されていってる様子がよくわかる。 また携わっている医者や看護士、患者を子供に持つ親などの言っていることももっともだと思う。お互いに意見をぶつけ合い、実験し観察し研究し合っていく現実の姿がよく 描かれいると思う。 オドーネ夫妻を演じたニック・ノルティ、スーザン・サランドンをはじめ、病気のロレンツォやその他の人たち、もはや演技ではなくその役になりきった凄まじい映画だったと思う。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-08-11 10:38:36) |
18.《ネタバレ》 素晴らしい。感動した。私が父親なら、あそこまでできない。悔しいし悲しいけど事実だ。終盤にエルカ酸の精製に黙々と取り組む医者が登場するが、この役を演じているのは実際に精製を行ったサダビー氏本人とのこと。最後のスタッフロールでの演出といい、この映画は粋な作品だ。良い映画に出会った。 【あるまーぬ】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-05-22 01:34:03) |
17.《ネタバレ》 新聞に載っていた詩を思い出しました。 「海よりも深い愛情は 親の愛情、でもそれより深い愛情は親の愛情にこたえようとする子供の愛情」 今にも消えそうな命の火を決して諦めず、消さないようにオイルを注ぐ夫婦と、その希望に応えようとする息子に感動しました。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-02-18 20:15:42) |
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16.事実の重みを痛感してしまいました。ちょっとホラー映画のような撮影の仕方に不満もありますけれども、こんな奇跡があるなんて人間って本当に素晴しいですね。主演の二人も熱演していて良かったです。あの子役も凄かったです。非常にいい映画でした。 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-27 19:21:40) |
15.目の前の大きな壁をとりはらう為に必至に頑張る3人の姿に感動した。 【アオイ】さん 9点(2004-10-16 13:08:18) (良:1票) |
14.こんなに胸が引き裂かれるように苦しくなった映画は久しぶり。結果的に両親の努力が完全とは言えないまでも実ったからよかったもののあれほど苦しんでいる我が子を前にしたら・・・「もう神様のところに行っても良いのよ」と母親が言ってしまう気持ち、痛いほどわかる。私ならどこまで耐えられるだろう。 その苦しみの上に、権威との闘いや、本来なら同士であるべき同病の親の会との確執もあるのだから他人から「狂っている」ような目で見られても仕方の無い精神状態に追いこまれたことだろう。実話という事だが、両親の精神力、忍耐力、何より子供を思う愛情には心底敬服した。 しかしこういう映画を観るたびに、なんて人生は過酷なんだろう、こういう人生を与えられた意味はいったいなんなんだろう、と考えこんでしまう。 【Rei】さん 9点(2004-07-02 20:08:31) |
13.最後に流れるテロップを読んでこれが実話だと知り、驚愕しました。全体的に暗い感じだし題材もとても重いので、最初、げっ、としましたが、中盤からの盛り上がりは「感動」の一語では言いつくせない「凄み」を全身に感じました。観終わった後、感謝の気持ちで一杯になって・・・(涙)。こんな素晴らしい一編をケーブルテレビの無料チャネルで偶然にも観ることができた私はなんて幸せ者でしょう!まだ観てない方はお金を払って是非観てください! 【バブルス】さん 9点(2004-02-11 00:02:14) |
12.私にも同じくらいの年頃の子供がおり、ロレンツォが苦しむさまを見て、胸が切り裂かれるような思いを味わいました。子供を持つ方、必見です。 【駆けてゆく雲】さん 9点(2003-12-29 15:15:01) |
【あずき】さん 9点(2003-12-08 09:57:28) |
10.普通のお涙頂戴モノ、と思って見始めるとけっこう動揺するかも?な、意外性の高い闘病モノ。愛する息子がある日突然、不治の病を宣告される。いかにも普通の闘病モノなんだけど、普通だったら「限りある余生を幸せに過ごさせてあげよう」とか思って心温まる展開が期待されるところなのだが、この両親は戦うことを決意する。ニック・ノルティとスーザン・サランドンという組み合わせも熱いが、この二人が腹を決めて戦闘態勢に入ったらどうなるか。このあたりから映画は異様な盛り上がりを見せて行き、観ている側までうっかり脳の仕組みや効きそうな薬品について妙に詳しくなってしまう。親というのは何とありがたいものなのだろうと驚嘆に近い感動も与えてくれるし、最後の最後にこれが実話だと知って死ぬほどたまげてしまった。いやはや親って子供のためならここまで必死になれるんですね。これ観てしばらくは親に優しくなりました。 【anemone】さん 9点(2003-11-29 13:45:24) (良:1票) |
【ジョー大泉】さん 9点(2003-05-02 16:41:20) |
8.おすすめ・ニックノルティの演技がすごい。見ごたえ十分。 【中野】さん 9点(2003-03-30 16:14:29) |
【ぱぴんぐ】さん 9点(2003-02-08 21:49:15) |