26.《ネタバレ》 デコボコ3人組のホームレスが、拾った赤ん坊と繰り広げるクリスマスからお正月までの物語。
とにもかくにも、次から次から降りかかる災いと都合の良い展開の連続。そうなんです、これは
クリスマスの奇跡の物語。数分毎に奇跡の出会いや展開が待っているファンタジー。
どうしようもないくらいリアルな描写に対し、めくるめくファンタジーな物語を楽しむしかない。
普段、整合性とか、伏線の回収がとか、嫌味ばかりの我輩ですが、この映画はそんな気にはならない。
話が進むにつれて、明らかになって行く各々の過去。それらが、実にアッサリと流れていく。
アッサリ過ぎて、注意していないと置いてけぼりにになりそうです。赤ん坊の素性が見えてくる
くだりとか、展開が早過ぎてつい巻き戻してしまいました。ビルから落ちるシーンとかでは
もう少しリアルに近い脚本でお願いしたかったかな。まあ全てが奇跡の物語ではあるけど・・。
ヤクザのの件とか、宝くじの件とか、いろいろバラ撒いただけで回収しないのエピソードも多数。
でもそのおかげで、たった91分に纏め上げたというこれまた奇跡の編集でもある。自分としては
あと30分長くてもいいから、その後のミユキを始め、登場人物の顛末をもう少し見せて欲しかったし、
大円団になれば10点作品でした。まあゴタゴタ言わず、都合の良い神展開を楽しむべきでしょう。
江守さんのギンちゃん、梅垣さんのハナさん、ご本人そのままのイメージで見れました。(笑
毎年、年の瀬になると思い出して観たくなる名作です。改めて名監督へ合掌。