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馬鹿が戦車(タンク)でやって来る

[バカガタンクデヤッテクル]
1964年上映時間:93分
平均点:7.06 / 10(Review 16人) (点数分布表示)
公開開始日(1964-12-26)
ドラマコメディシリーズもの小説の映画化
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タイトル情報更新(2024-05-19)【イニシャルK】さん
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監督山田洋次
キャストハナ肇(男優)サブ
岩下志麻(女優)紀子
犬塚弘(男優)兵六
飯田蝶子(女優)とみ
花澤徳衛(男優)仁右衛門
田武謙三(男優)赤八
常田富士男(男優)九作
高橋幸治(男優)新吾
小沢昭一(男優)郵便配達
穂積隆信(男優)百田巡査
渡辺篤(男優)床屋
菅井一郎(男優)市之進
武智豊子(女優)かね
天草四郎(男優)茂十
小桜京子(女優)たね
松村達雄(男優)釣り人
谷啓(男優)釣り人
東野英治郎(男優)船頭
原作團伊玖磨(原案)
脚本山田洋次
音楽團伊玖磨
撮影高羽哲夫
製作脇田茂〔製作〕
企画市川喜一
配給松竹
美術佐藤公信
編集浦岡敬一
録音小尾幸魚
あらすじ
「ここはタンク道っていうんだよ」 太平洋戦争が終わって間もない頃、とある寒村での物語。元少年戦車兵のサブは、唖の弟兵六と聾の母とみとの3人暮らしだった。一家は村中から蔑まれていたが、村の実力者仁右衛門の娘で病弱な紀子だけは別だった。そんな彼女にサブは恋心を抱いていたのだが、快気祝いの席で村人に邪険にされたり、一家の土地が巻き上げられたりで、サブの怒りはついに爆発するのだった。そして・・・。<文中の一部表現で”差別用語”のつもりはないのでご了承ください>
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2.《ネタバレ》 世間知らずのお嬢様は、悪気もなくひどいことをし、世間知らずの荒くれ者は、それを真に受けてひどい目に遭う。
観ていて切なかったのは、サブが必死に生きていること。
耳の悪い母を支え、知的障害のある弟の面倒を見る。
そんなサブが、お嬢さんから快気祝いに来てねと言われて、少しぐらい舞い上がったっていいじゃないか。
でも、そんな無神経な善意を社会は許してはくれない。
それでも、タンクで暴れ回りながら最後まで砲撃しなかったのは、弾が無かったからではなく、サブの優しさだと信じたい。
そして岩下志麻。
この映画の志麻様は、あまり良くない役回りだけど、彼女が兵六の気持ちを代弁してくれたことで、彼の死もサブの生き方も見事なまでの抒情詩に昇華している。
こんなちっぽけな畑や村に縛られないで、あの鳥のように大きな空に飛び立ちたい。
サブにも兵六にも、そんな思いがあったんじゃないだろうか。
そして映画を観ながら、国木田独歩の「春の鳥」を思い出した。
原作者か山田監督は、きっとこの小説を読んで心を動かされたに違いない。
悲しくて美しい、いい映画だった。
roadster316さん [インターネット(邦画)] 9点(2020-10-12 19:27:37)
1.《ネタバレ》 本作でハナ肇が演じた役は、「男はつらいよ」シリーズの原点になったとも言えるものです。単なるコメディではなく、その背景に悲哀が感じられる傑作です。太平洋戦争中、少年戦車兵だったハナ肇は、田舎の家で、耳の悪い老母と、(鳥に憧れる)知恵遅れの弟(犬塚弘)と一緒に住んでいます。一家は土地の境界をめぐって地主(花沢徳衛)ともめています。その村いちばんの美人(岩下志麻)に惚れているのですが、ブ男の彼はみんなから馬鹿にされる日々です。そんなある日、彼女の快気祝いの席上での侮辱に、こらえにこらえていたハナ肇の態度が一変します。実は家の煙突に偽装して戦車を隠し持っていたのです。彼はそれを乗り回して村中を暴れ回ります。駐在所の警官がひとりだけの村では、小さな戦車とはいえ立ち向かえるはずもなく、彼のやりたい放題が続きます。ところがある日、彼の弟(犬塚弘)が火の見櫓から転落するという事故があり、そのまま死んでしまいます。するとそれまであれほど暴れ回っていたハナ肇が、弟の死体を戦車に乗せて、どこかに消えてしまったのです。村人達が戦車の轍の跡を追いかけると、山を越えて海へと続いていきます。そのままどうなったかは語られませんが、皆さんどう想像しますか? いわれのない差別や、あくどいことをする人々を皮肉り、笑い飛ばす山田洋次の演出は見事です。
オオカミさん 9点(2003-11-22 22:06:08)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 16人
平均点数 7.06点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5212.50%
6637.50%
716.25%
8425.00%
9212.50%
1016.25%

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