1.《ネタバレ》 犬ものなのだから、かわいくて当たり前。最終的には、人と犬の死を見せつけられるのだから、悲しいのは当たり前。って、そんな中、全編的に笑えるところが散りばめてあって、安心しては見ていられたんだけど、残念なのは人間面であって、犬に対する愛情そのものがあんまり伝わってこなかったな、ちょっと物足りなく終わってる。だから、これから先、本当に犬好きのひとが見られるのであれば、人間様には期待をしちゃいけない。小林Kにしても椎名Kにしても名取Y子にしても…。 あ、但し、見方を変えれば話は別。やっぱり最後には泣けてしまった訳でして… なぜなのかってーと、クイールの一生涯だけにスポットライトを当ててみた場合、や、実に悲しく思えてきましたよ、クイールの一生涯ってさ。だってなぜかって、せっかく盲導犬として育てられながら、一生涯のご主人様となるべく小林薫氏には先立たれてしまい、その後は、ご主人らしき存在に巡り会えなかったわけなのだから…。そう考えてみた場合、きっと犬はこう思っていたと思うのです→「私の飼い主って一体誰?」「小林氏はどこに行ってしまったの?」ってさ…。そしてそのままあっち行ってこっち行ってと移動させられて、年老いて死んでしまったわけだから…。言いかた変えれば、盲導犬としてとても中途半端な人生になってしまってたのではないかと思うのです。彼の場合。。そう思うとやっぱ最後の最後に、クイールの人生がとても可哀想に思えてきてなりませんでした。観終わってからしばらくの間は、ずっと自分の頭の中でクイール回顧をしてしまっていました。涙です。。そして、最後の香川照之夫妻のとこ、人間様の中ではあの夫妻に一番、犬に対する愛情を感じさせられました。香川照之さんって非常に良いね。←好きになりました。 しかし、題名なんとかならんかったのかしら、クイールだけじゃこの先、皆さんの記憶
に残って行かないんじゃないかしらって不安なんだけど… 名犬ラッシーやら三本足のアローみたいに何とか付けれなかったものかしら… なんだかその面でもクイールて可哀想… フィリップ・K監督のクイルズともなんか区別付きにくいし、なんか嫌。(><)