1.《ネタバレ》 エミール・ゾラの一生をスピーディーな展開で魅せるウィリアム・ディターレの傑作。
とにかくポール・ムニの演技が最高すぎる。
ただ1本のペンで様々な権力や政治問題に爆弾をブチ込み、切り裂いては果敢に立ち向かったゾラ。
「ペンは剣より強し」身を持って証明した偉大なる作家だ。
特に中盤の「ドレフュス事件」を巡るドラマは素晴らしい。クライマックス直前の法廷劇も面白い。
時間としては短いものだが、法廷劇としても最高の部類に入る屈指の名場面だ。
ドレフュスを演じたジョセフ・シルドクラウトの演技も大変素晴らしい。
ポール・ムニは大好きな俳優の一人だ。
「暗黒街の顔役」や「科学者の道」「仮面の米国」での演技も最高だった。正に唯一無二(ムニ)の役者だぜ。