3.人生初のスウェーデン映画。良いなあ、こういう純粋な話。あの若干セピア掛かった映像と、何となくジェームズ・ホーナーが書きそうな美しい音楽も最高。とにかく自分に自信が無くて、引きこもりがちだったオルフの殻を破ってくれたエレナ。人生40年目にして、初めて自分を「愛している」と言ってくれた人。オルフにとって、本当にエレナは女神様のようだったろう。それだけにラストの手前、エレナも、実はうわべだけの友達だったエリックさえも去ってしまった後の、オルフの憔悴しきった様子には泣いてしまった。その表情の後に来る静かな、しかし激しい歓喜。久し振りに「良い映画」を観たよ。