3.この映画は、ものすごくピュアで暖かいハートの感じられる、とっても純粋なファンタジー映画。ストーリーはとにかく馬鹿馬鹿しい。馬鹿みたいな役者によって、馬鹿みたいな登場人物たちが馬鹿みたいに暴れ周り、スクリーンの中で楽しそうにはしゃいでいる。でもその馬鹿馬鹿しさは純粋さの象徴であり、気付いたら馬鹿みたいな彼らと一緒に馬鹿みたいに笑っていた。夢や希望の薄れてしまったこの世の中で、ファンタジーを信じることで、荒んだ世の中も信じたくなる。まだこの世界も捨てたもんじゃないなって思えてくる。口に鳥の糞がついたら、舐めればいいじゃん。手のひらから髪の毛みたいな毛が生えてきたら、チアリーダーになればいいじゃん。雪が降らないなら、心を込めて捏造しちゃえばいいじゃん。高層ビルにいまひとつインパクトがないなら、眉毛を書いちゃえばいいじゃん。幸せが来ないなら、眉間のシワをなくせばいいじゃん。どんなに不幸でつまらないことも、ポジティブに考えてみたら幸せで楽しいことで溢れてくる。映画って、やっぱりこういうことを教えてくれるから大好きだ。